夜の空
kauzak

雲に覆われた
夜空を見上げる
なにも考えずぼーっと

空の深さが分からなくて
ただ眺めている

その空を区切る電線と
夜空にぼんやり浮かび上がった鉄塔

風がさわさわと渡る
僕は夜空を見上げる

夜は柔らかく僕を包む
頬に感じる空気が
ヒンヤリと心地よい

あぁ赦されているんだ
僕がここにいることを

ジワジワとしみ込んでくる
夜の気配が僕を
開放してゆく


自由詩 夜の空 Copyright kauzak 2010-12-01 23:51:12
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