すべてのおすすめ
朽ちた共同住宅の
一室に忍び込んで
凍えながら
急ぎ足の雲を眺めた
夕暮れのせいで
躍起になってるみたいに見えた
どんなことをして大人になった
どんなことをして大人になった? ....
猛毒、を
飲みほして
喀血の
真赤な床は
まだらで
まだ誰の
足跡もなく
そのとき
フリー・ウェイで疾走するスーパー・カーが
一頭の雌鹿を跳 ....
フレデリック・ゾマーの
あまり質のよくないコピーと
「時計仕掛けのオレンジ」の
アレックスのニタリ笑い
きみの部屋に語るものがあるとすれば
きっとそれぐらいなものだ ....
誰かがここで何かを話しかけている、だが俺はそれをはっきりと聞きとることが出来ない、俺の神経は摩耗しきっていて、壁にかけてあるシャツが一枚ハンガーから床に落ちるだけでプツンと途切れてしまいそうだ ....
知らない森を歩き
知らない木の実を捥ぎ
知らない蜜を舐めて
知らない水を飲む
細胞は情報を更新して
肉体は塗り替えられる
それまでのようでそれ ....
どす黒い流動体の官能的な変化だ、分類されなかったあらゆる感情を生のまま飲み込みながら、軟体動物の様なその姿を次第に巨大に膨らませ、中枢の重要なポイントに禍々しい液体で穴を開けようとする、欠 ....
本当の欲望の姿は尖った鉛筆の芯で軽く打った点の様なもので
ともすればまぶたが落ちそうなこんな夜こそ
俺はそいつの姿を見なければならない
死んでいけばいくほど
生きようと ....
赤い時間を舐めつくして
気がつけば愚鈍な夜だ
静脈に蓄積した日常が
腐った果汁飲料の様な
速度で管を滑りだす
時間差的な滑落の連続
連鎖
ひっくり返 ....
きみは眠りすらうしなって
エイギュイユ・クルーズの亡霊たちのさなか
みみもとできこえる音に名前をつけようとして
自分の大切なものの名前をわすれる
密度の ....
苔生した石の階段を滑らないように注意しながら、八月の名残にべっとりと濡れた九月初旬の山道を僕らは登り続けていた。装着して三ヶ月になる義足の感触にも君はずいぶん慣れてきたみたいで、隙を見つけては ....
悪くなったアイスコーヒーみたいな街の小さな川で
潰れた空缶が溺死している
ずっと昔のことを思い出す
買ってもらったばかりの
ソフトビニール人形をバラバラにして似たような川に捨て ....
汚れた布を剥ぐように一日が終わろうとしている
最後に君は精一杯の化粧をするみたいに
うろ覚えの心を駆使してそうだ
うたを、うたを、つくるんだ
ギターの弦は錆びていて
....
またたくあいだに裏切るような
そいつがいちばん愛おしい真理だ
カット・イン、カット・アウト
見過ごしたものも
見咎めたものも
瞬間的ななにかをあさい傷のように残して ....
減光の刹那から始まる気狂いをなだめる為の契約が必要、ショット・ガンが脳漿を撒き散らす幻想、不精の爪で肌を掻いて俺の身体は赤線だらけ、叫びを選択しない衝動は、そう、綿雪のように静 ....
自動世界の歪みに落ち窪んで漏電
浮遊する未浄化のたましいたちが天井に残す曲線は
首吊り縄の正確な模写のようだ
水面の波紋のようないのちの明滅
電気仕掛けとおなじ ....
あす君のそばへ行きたい
こまごまとした雑事をすべて
片付けることが出来たら
あす君のそばへ行きたい
ざわざわとしたこころがうまくまとまったら
雨上がりのバス停に腰をおろして ....
おれの存在は
ナシにした話みたいなもの
壊れたオートロック
煙を上げたラジオ
真夜中にズレこんで
サイクルをゆがませる
うまく流れたはずの流れ
わずかに残留して
腐敗を ....
夕暮れの名残を街の灯りが飲みこんで
一斉に路面を照らすヘッドライトは起床の景色を思わせる
これから、のひとたちがにわかに活気づいて
ここまで、のひとたちがアイフォンを眺めながらバスを待っ ....
高熱で溶けたアスファルトをのた打って泳ぐ一匹の亡霊
髪はなく眼球は薄く霞みおそらくはなにも見えてはいない
肉はなく皮は骨格に張り付き伸ばす腕に力はなく
声もなく心もなくだけどそ ....
誰かが世界を斜に見て
誰かが世界を嘲笑ってる
俺は世界の国境を抜け
小高い丘からそれらを見てる
誰が世界を転がしてる
誰が世界を動かしてる
誰が世界を騒がせてる ....
むかし
むかし
あるところに
それはそれはたくさんの
こどもをかかえたおうちがありました
おじいさんと
おばあさんと
おとうさんと
おかあさ ....
高速で変換される血液の濃度が突っ伏したおれの身体中を貫通し熱を塗りつけてゆく、無限のヘアピンカーブに残された感情のタイヤ痕、生はいつもすこし呻き声のような音を立てながら疾走する、誰の為のも ....
なつかしい激しさをおもいだす二月
ねえ、ぼくら踊ろう、手に手をとって
行ってしまうものたちをかなしむよりも
「きちんと見送っているから」とほほえみを浮かべてあげよう
のどの渇き ....
おまえは誰よりも強い毒になりたいんだろう
口に含まずとも触れるだけで命を焼いてしまうような
誰よりも強烈な毒薬になってみたいんだろう?
おまえの言ってることは誰でも一度は夢 ....
死、の音木霊する春来る窓辺、おおお
枯れた枝にまといつくいつぞやの暴落
嫌な臭いの涎を拭った爪の先が太陽を求めて喘いでいる、曇天
鼠色の羽持つ鳥達が陰鬱な旋律を調律している、暗い ....
黴臭い屋根裏部屋の壁に残るいくつもの傷は昔、幼い兄がもっと幼い妹を数百回刺して殺した跡…妹は、痛いと言えなかった、それが兄との約束だったから、大好きな兄との約束だったから(いいかい、これから僕 ....
雨の底の
底に
俺は沈んで
終わることのない
脳髄のノイズを聴いている
時間は混濁して
精神は
幾年も日向で放置された
古い
毛布のようで
....
歩道に溜まった雨粒が静かに夜を抱いている、口笛はマイナーセブンスを僅かにフラットしてる、君の左の袖口は少し濡れている、僕の右の袖口と同じようなセンチで
コンバースの爪先に空き瓶がぶつか ....
日没、砂浜に迷い
野良犬の
鼻先真似
ひくつかせ
虚を探り
塩粒の混じる
匂いは
血液を沸き立てる
唾を吐き
熱を冷まし
人なら ....
滑落の意識はすでに朦朧、自分の掌さえそうと思えない長い朝、白濁する視界に紛れ込む澱、文脈のない戯言が胡椒みたいに四散する脳漿、前頭葉から漏れ零れるものの温度は捨てられた小麦粉に潜むものの体 ....
salcoさんのホロウ・シカエルボクさんおすすめリスト
(80)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
どんなことをして大人になった?
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ホロウ・ ...
自由詩
8*
12-1-10
シカエルボク
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
12-1-2
いまはどんな椅子に腰をかけてるの?
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ホロウ・ ...
自由詩
6*
11-12-18
BORN_TO_LOSE
-
ホロウ・ ...
自由詩
6*
11-12-11
こころは瞬くうちに
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
11-11-28
煤けた夜
-
ホロウ・ ...
自由詩
2+*
11-11-20
そうしてこの部屋は留守になる、すべてが—すべてが。
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
11-11-7
レネゲイド
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
11-10-24
あたたかい亡霊たちのカンバス
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
11-10-14
そして君はもしかしたら鳥になるつもりなんだ
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
11-9-5
あのときこそがきっと本当に夏だったのだ
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
11-9-1
夕暮れみたいな明方がかわいた声を探すころ
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
11-8-8
ジェネレーター
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
11-7-30
愚劣な牙のトランジスタ
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
11-7-6
邪魔にならないところに放っておいてくれ
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
11-6-28
あす君のそばへ行きたい
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
11-6-23
たどたどしい進法の季節、かさばる目覚めに血を掻いたなにか
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
11-6-20
Long_Shot
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
11-6-4
クロール
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
11-5-28
World_Is_Mine
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
11-5-25
めでたし_めでたし
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
11-3-28
誕生と死後硬直(スピード)
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
11-3-6
Corcovado
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
11-2-12
おまえは誰よりも強い毒になりたいんだろう
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
11-1-6
溺死のミュージック、TOTOで葬送
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
11-1-4
ジョーイとロザリー
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
10-12-17
ゼロ地点、もしくはエデン
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
10-12-5
巻き戻しか、それとも早送りか
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
10-11-28
月が来る、音のない葬送のあとで
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
10-11-24
未浄化の為のいくつものリブート
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
10-11-18
1
2
3
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