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実のつらなりが
水に映る
逆さになり
雨が来る


遠くと近くの震えが混ざり
小さな 音だけの雨となり
曇へ降る虹
曇から降る虹を見つめる


指のかたちの熱が ....
三ッ首の猫の背に降る緑かな



真夜中の林檎のにおい見つめあう



一弦と二弦のはざま眠る鳥



散る音を散るままに見る入り日かな



 ....
からだがからだを残して震え
雪のはじめのひとかけらを知る
もういちどの無い
もういちどに咲く


底まで呑まず
わずかに残る空を見つめる
青は低く
灰より遠く
 ....
星の虹が
路を馳せる
無と刹那
指と指の差


曇は飛び去り
岩は残る
暮れの雨の手
無数に押す手


夜が夜になるときの
色とにおいの減り具合
音 ....
尖った耳の荒地から
顧みられぬ広場まで
青と灰と青と灰
敷きつめられては動いている


手から手へ
骨から骨へ
やわらかく淡い月齢をひらき
ふたたびみたび閉じてゆ ....
  うすむらさきの川に指をひたしたまま
  舟が帰らぬことを願っていました
あなたは何故そんな
紙の花のようなことを言うのか


とうの昔に終わっていたのに
今がはじ ....
ゆうるりとただゆうるりとそそがれる刃から青とどろく夕べ




五の橋も四の橋もまた傾きぬ異なる生の軋みあう街




壁ひとつ扉のひとつも越えられぬこ ....
破けども破けども澄む紙の橋



前からもまた前からも冬は来る



零時すぎ雨鳴らす雨踏み外す



ばね壊しばね上下する遺棄の庭



何と ....
忘れては夏の水底のぞきこみまばたく広さまばたく遠さ



無音から無音に至る無音には尽きた灯の色ただ打ち寄せる



激しくも涼しき雨を走り抜け糸ぬぎ捨てる ....
ブブゼラという字が既に騒がしい



しかめつら東大仏文それなりに



批評屋の作品集見て大笑い



ハイボール薄めりゃいいのか炭酸詐欺


 ....
カタカナが頬けずりゆく夕べかな



目のなかの珊瑚礁ただ空分かつ



溶けおおせ逃げおおせ笑む緑かな



澱みから光は弾み瀧を呑む



 ....
巡るとせ土星と怒声やかまし輪



ただひとり飲んで騒いでただひとり



木星のあばた無いからどないやねん



うるさくて寝てられへんがな太陽系

 ....
積もりゆくkbps三角譜



なみなみと鉛をそそぐ緑かな



憎しみは音のうしろで待っている



偽の星ひとつめくれば偽の星



背後か ....
散る色と咲く色の下いのる声ゆえ無く香る翳りしずかに



ニの握手二十八の拍手たちその縮まらぬ隔たりを聴く



招ばれずにいるほど闇に近いなら招ばれるものを招 ....
硝子瓶つかんだ手首鳴りひびき緑に映る偽りを燃す



月の角おのれを穿つかがやきのなんという蒼なんという蒼



からだから離れる痛み目の痛み光とまらぬ光す ....
光たち互いの背を押しかがやきぬ



何も無い音のはざまに手を結ぶ



透るままかけらを置いて過ぎる冬



はじまりは終わりにも見ゆ尽きぬ道


 ....
消えるのは私の階段消えるのは



雪は降り月を造りて雪は降り



一歩から季節を昇る一歩から



人の失い石と青空つづきゆく



乙女に ....
砂の柱を
鳥は巡る
灰の声 遠い
雨の光


空に倒れ
曇は起ち
飛沫は器
唱うものの目


わたしは横たわり
あなたは横たわる
草になる日が
またひ ....
見えない冷たさ
夜の手のひら
わたしわたされ
ひらめく見えなさ


指に映る指の影
花でくるみ ひとつ剥がし
鳴る夜の外
夜の外


やわらかな針
風 ....
じゃんけんに勝っても屑に生まれ来る



しゃぼん玉まだ見ぬ原へ消えてゆく



少女には明かされぬまま冬の蛇



音を見る瞳吸い寄せ鈴の色
 ....
左腕だけが鋏に火に触れる



指五本喰らうべくして音喰らう



月尽きて地に声低く骨の笛



水滴をはらうが如く己れ斬る



塩を越え空の辻 ....
salcoさんの木立 悟さんおすすめリスト(51)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜と辺- 木立 悟自由詩1410-9-29
送季火- 木立 悟俳句410-9-29
瓶天- 木立 悟自由詩510-9-14
夜やまぬ夜- 木立 悟自由詩510-9-3
めぐり_えがく- 木立 悟自由詩5+10-8-18
ノート(紙の花)- 木立 悟自由詩7+10-8-11
めぐり_ふたつ- 木立 悟短歌510-8-4
獣震夜(業とひまわり)- 木立 悟俳句310-8-2
めぐり_ひびく- 木立 悟短歌510-7-30
踏み月異聞- 木立 悟川柳410-7-11
見ずの道- 木立 悟俳句210-6-26
星と腹- 木立 悟川柳410-6-26
常冬灯- 木立 悟俳句310-5-15
さくら_ひまわり- 木立 悟短歌410-5-4
冬と色- 木立 悟短歌410-5-1
瀕夜- 木立 悟俳句310-4-21
ノート(詰音)- 木立 悟俳句410-4-17
水と水- 木立 悟自由詩410-4-11
冬と名- 木立 悟自由詩710-3-10
冬躄- 木立 悟俳句410-2-23
冬に会え- 木立 悟俳句409-10-26

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