給食費を払いたくない親がいるらしいけど
その子供は大食いらしいよ
なにより給食がすきなんだって
おかわりっていう声が明るいんだって

教室とろうかの隔たりが なくなって
オープンスペースに ....
口笛を吹いて、絨毯を呼ぶ
輝く絹と金糸で幾何学模様に織られた、翡翠色の絨毯
絨毯は主人である僕のもとにすぐさまやってくる

魔法の絨毯に乗り込むと僕は
月夜の花に埋もれて眠る
君の夢の ....
空をあつめて
泣いてみたいとおもいます

たったひとりで
その
重みに
耐えかねて
幸と不幸の中間あたりを
泣いてみたいと
おもいます


海は
寡黙です

わた ....
日が長くなってきた
暖かい日がちらほらと
そろそろ学生遍路が道に迷い
路傍で空を見上げる頃か

蝉の鳴き声が聞こえる
まだ冬の終わりだと言うのに

耳鳴りだろうか?
幻聴だろうか?
 ....
{引用=
風の音が聞こえる

戸外は雨だ

脹らんだ大きな雫が
木の葉の表面を滑る

熟れすぎた文化のなれの果ての
決済の時間のように見える

カーテン越しの
切れ長の瞳は
 ....
千夜一夜
回転しながら
浮き沈みするリビドー。

スルタンの青い宮殿の奥深く
幾重もの厚い石壁に隠され
永遠に閉じ込められた
千人の女たちが抱く
太陽の宝石
飽くなき欲動。
薄いヴ ....
病室の君も宇宙を駆けめぐる秒速30キロのランナー 白き花 グラジオラスに 魅せられて ひろがる心 おさなごのよに 太陽が死んでしまって
僕らはどこへいけば
光を見つけられるのだろうと
凍りついた足で
凍りついた息を吐きながら
凍りついた道に迷う

破壊の二文字に踊り狂った
少年少女も
目覚めるこ ....
いつだって留守電のままの息子たち声が聴けない寂しさは闇

バス降りる園児の声がよく響く日本の未来君らに託す

牡蠣フライフワッと揚がる瞬間に別れを告げたあなたを捨てた

赤い薔薇悪いイメー ....
青灰色に輝く海岸沿いに
小さな赤い屋根の家が立つ
その家には
ブラウニーの妖精たちが棲んでいる


小さな妖精たちは
茶色のボロ着を身にまとい
いつからかその家に棲みついている
 ....
泣き虫に大きな壁が立ちはだかった


途方もなく続いている道
下手をすれば踏み誤ってしまいそうで
たったの一歩がなんとも重いこと

行くしかない
行くしかないのだと歯を食いしばる
わたしの 遥か上空 ....
私のふたつの乳房は
アムリタの豊饒に満たされている
明けたばかりのこの夜
現世が終焉するその前に
私のアムリタをあなたに飲ませたい
真っ赤な舌をチロチロと動かす毒蛇のように
長い
この腕 ....
さくら草 空をおおいは しないけど うつむく僕に 微笑みくれる ぼくはずっと眠っていた
家並みの混んだ路地の奥
細い電線が空に絡まる保育園の
二階のしわくちゃな布団の上で まんまるに

ぼくの夢の上を白茶けた紙飛行機と
たくさんの紙の砲弾が行き来した
 ....
どうして
いい人は
急ぐように逝ってしまうの?

あたしの中には
まだ 父が住んでいて
いつも 問題が起こると
はなしかけている

ときどき 緊急事態のときは
夢に出てきてくれる
 ....
風のない

真夜中の静寂

僕は立ち止り

遠く遠く

広がる星空を見上げた


どこまでも続く日々の途中

いまここにいる自分

いつか

隣でほほ笑む誰かに

 ....
             紙風船に ふうって 
             たましい吹き込んで
             ぽんっ とあげる

             あなたの心に届くころ
  ....
{引用=
夜に
もう成長しないどころか
ますます退化をする体を抱えて
たくさんの書物と一緒に
帰宅をすると道すがらの
運動場には
テニスの練習をする
少女の姿があった
テニスウェアで ....
「ゆびきりげんまん」

遠くから
子供たちの声が聞こえる
約束の時の決まり文句
笑い声混じりに
軽やかに歌って
また明日と
それぞれの家に帰る

「うそついたらはりせんぼんのます」 ....
目が腫れるまで
言葉をつぎはぎして
しんぞうとのうみそを
縫い合わせておきたかった
調和と統合と平和の
マルの中で
哲学から解放されたかった

天地がひっくり返って、
宇宙人が攻めて ....
 十年? いいや

もう少しだけさかのぼって
私があたしだった頃に埋めたもの


放課後の校庭の隅
老いぼれ花壇のど真ん中
誰にも相手をされなければ
景色の一環とも見られない

 ....
「くろきたバカだからキライ」

「くろきたに友達いんの?」

「いるわけないじゃんかー」


「くろきた受験するの?」

「いくつ受けるの?5校?」

「ちょっと合格鉛筆かしてよ ....
私は立ち止まらない
この道を行くと決めた
匂いの蒸せる深森の内を
怪しげなけものみちであっても
感じるままに行方を選ぶ

暗がりを畏れて
夜は月を探す
闇の海原は私を奪ってゆく
私は ....
{引用=
ハルが鳴く

寂寞とした夜が明け
やわらかな陽射しが
小さな籠をみたす頃

デジタルのアラーム音に
携帯のモーニングコールに
沿って響く
心地よい声が
目覚めを誘う
 ....
僕の銀色の船は、雨の海を北上し、
目的地の虹の入り江にたどり着いたところだ


虹の入り江は、とても綺麗に湾曲している入り江だ。


ここは本当に美しい月の名所で
地球にいた頃から ....
{引用=
おまえの気まぐれさは 朝霧のようなもの
昼がくれば晴れて 夜がくれば澄み渡る

古代ローマの少年王ほど 傲慢ではないが
猫なんて 可愛いらしい無邪気さでもない

濡れた衣服を  ....
バレンタインだから
することがなかったから
チョコレイトケーキを作ってみた

正直もうチョコは食べたくない
昨日からチョコしか食べてない気がする
食べても食べても減らない
友チョコって何 ....
雲のようにとはいうけれど

行方は風によって決められていて

けして自由ではない

風もまた何かに決められていて

けして自由ではない

気づいたとき、それでもただ

雲になれ ....
「星がちりばめられたスカートをはいて
 スパンコールできらきらしている靴をはくの
 三日月のネックレスを首からさげれば
 それがどんな星にでもいけるチケットになるわ

 こぼれることばは模様 ....
みずまくらさんのおすすめリスト(196)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
子供事情- 朧月自由詩610-2-25
魔法の絨毯- 楽恵自由詩710-2-25
空をあつめて- 千波 一 ...自由詩11*10-2-25
冬越え- within自由詩13*10-2-25
失墜する文明- 真島正人自由詩8*10-2-25
ハレムの女たち- 楽恵自由詩710-2-24
公転- ことり ...短歌4*10-2-23
Fascination- ハイドパ ...短歌6*10-2-23
凍りつく此岸- within自由詩9*10-2-23
寂しさは闇- 夏川ゆう短歌610-2-23
ブラウニーの棲む家- 楽恵自由詩13*10-2-23
もう泣き虫なんて呼ばせない- 窓枠携帯写真+ ...7*10-2-23
乳海撹拌- 楽恵自由詩12*10-2-22
Little_Buddha- ハイドパ ...短歌5*10-2-20
ぼくは眠っていた- オイタル自由詩10*10-2-20
父とあたし- 森の猫自由詩11*10-2-20
静寂の果て- ヒロシ自由詩3*10-2-20
言霊使い- 鵜飼千代 ...自由詩16+*10-2-19
私たちの、絶え間ない変化- 真島正人自由詩4*10-2-19
ゆびきり- ミツバチ自由詩7+*10-2-18
見てみて- 佐藤真夏自由詩10*10-2-18
タイムカプセル- 窓枠自由詩12*10-2-18
私が全てじゃないけれど- くろきた自由詩610-2-17
風の行方- within自由詩19*10-2-17
主旋律- 高梁サト ...自由詩9*10-2-17
月面航海記(虹の入り江)- 楽恵自由詩14*10-2-15
なまり- 高梁サト ...自由詩7*10-2-14
チョコレイトケーキ- ゆず自由詩5*10-2-14
自由になれたら- 甲斐シン ...自由詩310-2-14
ファンタジック- 宮野自由詩410-2-14

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