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あたたかな春の日差しの雨上がり傘はやさしい涙を流す
カタログを開けば色の洪水であたしは靴の箱舟に乗る
今はただ生きる意志だけあれば良い。サナギのままで腐るのは嫌だ
暇という時間に僕は襲われて時計の針が九時を知らせる
居場所ない人々の顔薄暗いシャボン玉のように彷徨う
真夜中に公園デビューする僕等昼間と違う異国の景色
午後になり雨降り出した日曜日安 ....
菜の畑 蜂の羽音も 気に留めず 蜜の時間を 君と味わう
想い出のマザー牧場
{引用=
愛なんてコンビニでも買えるって どれが愛だかわからんのやけど。
さみしくて漂流したくなったさかい、貯金おろしてロフトに行くわ。
星空をさんきゅっぱで買ってきて ....
ひかり差す春の階段かけあがる 紋白蝶のゆらぎをまねて
幸福はひとさじのスープいつもよりお腹すかせて食べるのがいい
母の骨 太鼓の中に 詰め込んで ドンガラ叩く 月夜の{ルビMarch=やよい}
{ルビ鬱人=うつびと}の 命の水を くみ上げて {ルビ六花=ゆき}を咲かせる 水銀の空
冬空をひこうき雲はまっすぐに。どこまでもゆく、どこまでもゆけ。
病室の君も宇宙を駆けめぐる秒速30キロのランナー
白き花 グラジオラスに 魅せられて ひろがる心 おさなごのよに
いつだって留守電のままの息子たち声が聴けない寂しさは闇
バス降りる園児の声がよく響く日本の未来君らに託す
牡蠣フライフワッと揚がる瞬間に別れを告げたあなたを捨てた
赤い薔薇悪いイメー ....
さくら草 空をおおいは しないけど うつむく僕に 微笑みくれる
暗闇を優雅に泳ぐ蛍見て星のない夜星になりきる
新聞に書かれた記事は似たような事件ばかりが並ぶ昨今
言の葉の一つ一つは輝いて君のハートの電球になる
よく晴れた何もない日に思い出す何もな ....
あかい花、血の滲みただかなしくて
唇ぬすみ逃げる夕焼け
あかい花、きれいだねってつぶやいた
水に落ちればいつか見た夢
あかい花、口にしたなら消えてゆく
....
目があってコトリと胸の音がして儚い恋の散る散る満ちる
スプーンの凹みがきんと冷えていて/くっついちゃった舌とバニラと
水銀の湧き上がる速度いつもより遅いの、ぜんぜん熱なんてない
「純正のクーベルチュール」を用います。失敗しては、買いに ....
鳴き雪がきゅっきゅとうたう銀の道、負けじと春の歌くちずさむ。
{引用=「同じ日は二度とこないね。」かさねあうくちびるに降る星状六花}
沈みゆく 夕日の中の 僕と君 二人のほっぺは ほらりんご色
{引用=
薄い陽ときみの寝息にかぶさって さみしいからと手首を噛む朝
ふすふすと眠る横顔、あごのライン、ああもう睫毛が溶けちゃう、溶けちゃう
ふたりして夜行性になった一月 ....