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足の裏に雨がついた
足の裏からむこうが水の世界になった
ゆうらゆうらと ひったんひったんと
足の底から水がせまる
私はいっそお願いと
沈むチャンスをうかがっている
雨は惜しみなくふ ....
起きる意味がない
あなたはそう言って眠り続ける
目がさめてもそこから
出ようとはしない 窓の内側
だれにも同じ時は流れ
その音に胸は苦しくなり
私の正義であなたを切りつける
常識の旗 ....
私の皮膚に
とても近く触れて雨がある
どこからきたものか
わからぬ雨がある
ところで
どこからきたものか
知っている君からの便りは
私からこんなにも遠い
遠い君を想う
今 雨 ....
白いペエジにバラバラと落とそう
もうこんな方法しか思いつけない時間なんだ
空洞はごうごうと風の音しか響かせない
なのにすがりたいほど 指先は震え探す
君の温もりなんて知らない
愛さえ ....
こわい夢をみました
こわい夢はこわいものになって
私を覆っていきました
なぜこわかったのか
それは私にはかなわないものだったのです
私がなにをしても なにを言っても
言葉が通じなかった ....
私 あなたに好かれたくて
あなたに好かれたくて
でも
私は私の疑問符を
飲み込めなかったの
どんな風に
みっともなくうつっても
私 私でしかいられなくて
あなたを求める手を
....
もぐっていたのに起こされて
携帯電話の音でした
向こう側からきこえてる
終わりの知らせの音でした
冬きたりなば
春です 春 が来ました
花です 花 が咲きました
夢の中で溺れてい ....
物思いにふけるために台所にたつ
たくさんの命を切り刻みスープをつくる
どれも円
どれも丸い命の切り口を
直線の刃ですとんすとん
と切ってゆく 想いはだらだらと続くのに
炎はまあるく ....
三日月の先にしがみつきながら
私 何がこわかったんだろう
考えに夢中になって 手を離したら
頭からおちながら 見えた風景
山沿いの小さな屋根
箱みたいな家の
中にも人が住んでいるの? ....
あなたの心に手を入れて
五本の指でかきならす
優しいうたが流れましょう
あなたは優しい人なのよ
あなたは優しい人なのよ
顔あげて
さみしい背中をなぜるから
変 ....
遠くの方を旅する人へ
今日の風は冷たいですが
今日の日はあたたかいです
あなたの方の 一日も私があたためましょう
遠くの方を旅する人へ
今日起こる争いはあなたを巻き込みますが
今日の日 ....
朝みた空が
あまりにも白かったから
空を突き抜けて太陽を殴りにゆきたかった
気持ちよく生きてこうって決めた朝なのに
なんでこんな灰色の空なのか腹がたったから
ぱらついてきた雨に どうにで ....
給食費を払いたくない親がいるらしいけど
その子供は大食いらしいよ
なにより給食がすきなんだって
おかわりっていう声が明るいんだって
教室とろうかの隔たりが なくなって
オープンスペースに ....