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まる

切り取られたいっこ

有限のまる

まる

無限にぽっかりあいた

穴ぼこのまる

まる


切り取られたいっこが有限のまるならば

穴ぼこがぽっかりあいた無 ....
じぶんを責めんな

たにんも責めんな

ま、こんなもんだろ今んとこ

て、あきらめてるふりでもしてろ

で、欠片でいいから

感謝できそうなことかき集めるんだ

そいつに嘘でも ....
雲ひとつなかった

青い空に

裸の木々の先端たちが

根のようにのびていた


空を吸って根を地球にのばしてゆく

地球という孤島に、空という孤独に、


雲ひとつなかっ ....
深夜営業のサテン

ぼんやり夜道を見つめていた

店の明かりに照らされた冬のかっこう

面影がゆれて足早にすぎてゆく

幸福について考えていた


生きてゆく資格


そん ....
また会えるからさびしくなる

花粉のせいで涙めになる

振りむいて手をあげる

はなれてゆく

みえなくなる

歩きだすしかなくなる

花粉のせいで涙めになる

また会える ....
この糸のさきを

だれもが放してしまった

糸のかわりに

だれもは棒で突いてきた

棒を糸だとつかんでみても

からだは痣だらけになるばかり

この糸に風が吹くのを

じ ....
膝の痛みにはふたつある

膝関節の擦り切れ

膝まわりの筋肉の炎症

今回は後者のほうだ

接骨院の先生にそう言われた

胸の痛みにもふたつある

胸あたりの疾病の痛み

 ....
かたちを見つめる

虚無がしずかだ

茶室に作法がこだまする

石庭の顔いろで

抹茶が飲み込むデスマスク

宇宙の鈴の音を聴いている

エイトビートのピアノ鳴る

声が消 ....
うかれているしかなかったのだ

さびしかった

信じられないくらいの

さびしい状況にいたのだった

いちかばちかのような気持ちだった

だから

うかれているしかなかったのだ ....
乗り継ぎの最終電車を待っている

訳もないのに懐かしくなっている


知らない町の明かりたちが

気配をころして僕を見張っている


建物に切られた夜を見つめている

ホームの ....
宇宙から地球を見つめている

昼と夜とにわかれている

その境目からは

夜明けのおとが聞こえてくるのだった


僕が地球に暮らした頃の

それは記憶のおとなのかも知れない

 ....
発明家になりたかった

べんりなものをつくりたかった

ランドセルから空気がでて空を飛ぶ

肩掛けをひっぱって空気を調整する

ほんとは靴でそうしたかった

でもちいさすぎるし
 ....
おんなとわたしもまた

時間や空間や生命のいちぶをなした

ちいさな文明にちがいなかった


川は文明のゆりかごだ

ヴォルガをみつめていてそんなことを考えていた

青と灰いろに ....
おとこが獣を放っている

意に反して荒々しく

意に反してやさしく

おたがいの素肌を

性器をさらけだす

タイミングを計っている

おんながほの暗い覚悟の目をして

そ ....
十一月の凛とした

午前のひかり、風、匂いのない匂い

カーテン越しでさえ

きみの部屋を充たしている

カーペンターズが流れている


ノンビブラート

体温を超えることの ....
じぶんの人生じぶんが主役

じぶんが君子だ王様だ

自動販売機に腹を立てても

そこはじぶんの人生だ

主役は自動販売機ではない


季節が巡ろうと

スーパースターがなにを ....
F1モナコグランプリを見つめている

レースが始まると一斉に

相似のコースどりをうねらせて

バトルの河がながれだす

胸のつかえをとるには

F1の精密なバトルを見つめるに限る ....
この光に

届くためにこの光になろう

この光に届くには

この光になればいい

この光になるには

じぶん本位ではだめだ

この光本位でなければだめだ

この光ならどうするのか

この光と対話しなが ....
今この瞬間が

期日ででもあるかのように

それは炎のような境涯だ

胸を痛めひとりでかかえこむ

正しいことが絶対でもない世の中で

こんなことはごく当たり前のストレスだ

 ....
それらをぼくは追いやって新しく息をしよう

それらをぼくは追いやって古くからの息をしよう

新しくて古いぼくは息をしよう


東大阪の公園で中国人のこどもたちが日本人のこどもたちを追いや ....
どういう夜のふきまわしだったんだろう


その外灯は宇宙からきて

まえから待っていたように

ほんとうに駄目なオレ様に

微笑んでくれていたんだ


いったいどういう夜のふきまわしだったんだろう
わしづかみするような五月のひかり
なだらかな緑のモザイク
呆然と見つめるいがい
ほかにどんな対処があっただろう

見つめかえしてくる
こんなところにいるんだ
ひかりが静かな
ざわついて ....
十年まえ
ぼくらは帰り道ひとりごとを抱えていた
いまケイタイにひとりごとを奪われている

ひとりごとが減るとどうなるのだろうか
その答えはよく分からない
ゆとり教育の結果を
当時はだれも分かっちゃいな ....
星以外そこは闇だ
光以外そこは闇だ

感情はなにに
コントロールされてんだろう

思考よりも
背中を押してくれている祈りに

まだやりなおせる
こんなだから気づけたんだよ

星 ....
白い天井を見つめている

黄金週間の夕暮れどき

一日のさいごの光を見つめている

壁にはパンプキンの絵画

胸にかぶさる世の戯れごと

天井のもう少しさきを見つめよう

少し向こうには

希望のふり ....
新緑はどうしようもなくさやかに

その繁を濃くしてゆく

往来の音が木々を揺らす風のようだ

どんな死に方になるだろう

どんな生き方を不動とするだろう

唇をよこに引っ張って上げてみる

往来の景色 ....
べたあっと広い横断歩道で信号待ちをしている人混みのなかにいた
曇り空だった
曇り空のひかりが広い横断歩道に溜まっていた
女子高生数人がぼくに笑顔で駆けよってきた
二十年まえなら吉川晃司や的場浩 ....
夕方の空が好きだ
なぜならそれは
あたしの精神のカルテだからだ
群青に染められてゆくそのまえ
夕方の空が一瞬しらんでから青を濃くする
あたしのカルテが空に広がる
首をあげて見つめている
 ....
生まれてこの方甘やかされて育てられてきたから
苦労という苦労をしたことがない
ややこしいことに巻き込まれることはあっても
いつもかならず着地だけはうまくゆく
だからひとの心だとか貧乏の辛さなど ....
夜通し愛しあった翌日は
朝のばたばたも過ぎると
あたまが少し痛くなって
欠伸にならない浅い息が
せなかに溜まりはじめる

煙草に吸い疲れた公園のベンチ
新緑の幽霊みたいな色を見やりながら ....
小野 一縷さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(108)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
有限のまる〇無限のまる- 吉岡ペペ ...自由詩411-3-7
からくり- 吉岡ペペ ...自由詩111-3-7
地球という孤島、空という孤独- 吉岡ペペ ...自由詩1211-3-5
幸福- 吉岡ペペ ...自由詩411-3-5
改札口- 吉岡ペペ ...自由詩411-3-4
この糸のさきを- 吉岡ペペ ...自由詩711-3-2
痛みの法則- 吉岡ペペ ...自由詩111-2-28
茶室のデスマスク- 吉岡ペペ ...自由詩511-2-28
さびしかった- 吉岡ペペ ...自由詩1611-2-27
郷愁- 吉岡ペペ ...自由詩610-11-18
夜明けのおと- 吉岡ペペ ...自由詩410-11-17
そのこころ- 吉岡ペペ ...自由詩310-11-14
ヴォルガ考- 吉岡ペペ ...自由詩610-11-13
覚悟の儀式- 吉岡ペペ ...自由詩310-11-9
十一月のカーペンターズ- 吉岡ペペ ...自由詩910-11-7
じぶんの人生- 吉岡ペペ ...自由詩1110-5-18
新しい象徴- 吉岡ペペ ...自由詩610-5-17
翌檜の唄- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...410-5-16
炎の境涯- 吉岡ペペ ...自由詩610-5-16
息をする- 吉岡ペペ ...自由詩910-5-15
午後7時26分の外灯- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-5-12
緑のモザイク- 吉岡ペペ ...自由詩1110-5-9
ひとりごと- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-5-6
宇宙の闇- 吉岡ペペ ...自由詩510-5-4
天井のもう少しさきを- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1010-5-4
夕暮れる- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-5-3
曇り空のひかり- 吉岡ペペ ...自由詩710-5-3
カルテ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...710-4-30
坊ちゃん- 吉岡ペペ ...自由詩10+10-4-27
まぶしい曇り空- 吉岡ペペ ...自由詩810-4-26

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