郷愁
吉岡ペペロ

乗り継ぎの最終電車を待っている

訳もないのに懐かしくなっている


知らない町の明かりたちが

気配をころして僕を見張っている


建物に切られた夜を見つめている

ホームの蛍光灯が白く染みている


乗り継ぎの最終電車を待っている

訳もないのに懐かしくなっている








自由詩 郷愁 Copyright 吉岡ペペロ 2010-11-18 00:09:31
notebook Home 戻る