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東京について朝の電車にのった

なにか貼られたような顔つき

考えている

見つめている

お堀にみどりが映っている

黄いろを嗅いだらなつかしくなる

さくらの白が群れていた ....
すこしぬるい冷たい風

くるまが横をすべってく

電車のおとがつれてゆく

ふつうに夜桜さいている

コンビニ袋ちりちりちりちり

なんでこんなに悲しいのだろう


知らぬま ....
最初フットボール大の素粒子だった

それが爆発して

今日も宇宙は拡散している

宇宙の果てとはどんなだろう

果てのむこうはなんなのだろう

フットボール大の素粒子のころ

 ....
天災で死んだ三万

自殺で死んだ三万

世界で死んだ三万

宇宙でいままで生まれたいのちの数

引く

宇宙でいままで死んだいのちの数

イコール

宇宙にいま生きているい ....
めったに喋らない叔父さんが神さまのまえでの作法を教えてくれた

神社にはいるときは一礼せなあかんのや、

帽子はとらなあかん、叔父さんもジャケットぬぐさかいにな、

神社は真ん中歩いたらあ ....
ぼくはなんにちに死ぬんだろう

そんなことばかり考えていた

幼稚園のころだ

久我山の町を歩きながら

大工さんになることばかりを考えていた

でもそれでは家しかつくれないから
 ....
禿頭にパンチパーマが生えてきたような

夜の街路樹に仄見える青葉は外灯にてらされて

現実世界にうまれた幽霊のようだった

コンビニは看板を消していて

さっき接待に使った天然ふぐ屋も ....
餌をやると渡り鳥は死ぬ

餌やるひとが死んだら死んでしまう

つぎの地で餌をじぶんで見つけられなくて

死んでしまうのかも知れない


飯食うために命をかけて

何千キロの空をゆ ....
ゼロなんてあるのだろうか

幸福なんてあるのだろうか

桜ぼっちの三月

もう二度と会えないひとなんて

ほんとうにいるのだろうか


街道のところどころに桜を見つける

オ ....
そざつな草むら駆けだしている

雨の窓辺にピアノをたたいている

薄曇りの鏡にあたしがうつっている


夕べは花芯をそよいだゆび

朝には枕にもたれているの

肉の夢をむさぼりみ ....
何万人死んだって種としては生きながらえている

だからこれは種としての悲しみとは言えない

種の悲しみというものがあるとするならばそれは

生き残った種たちの妄想にすぎない

だから何 ....
空はあたらしくてあかるかった

すがすがしくって淡くって

ほのぼのとしてあたたかだった

あなたの匂いがとけていた


まんなかにつらなる街路樹が

もこもこと夕日を浴びていた ....
ぼくらはなにを祈るのだろう

正しいことどうしがぶつかる

争いの原因というのはそんなものだ

はんぷく行為の大存在、祈り


祈りとは金利のようなものだ

使わないと決めたお金 ....
戦争映画ってやつは

こんなことと比べると

ずいぶんと甘ずっぱい天災のように思えた

しがみついていた

地上には

その果てまでゆかなくても

幸福がある

夜道には玉 ....
頭が痛かった

酒を飲んだからか

ひと駅わざとゆきすぎて

寒夜の家路をえらんだからか

たいせつな存在が嗚咽していた

ほそい声で頭が痛いと伝えていた

だからだろうか
 ....
ACのコマーシャルが

テレビから消えてもぼくらは

忘れてはならないのだ


いのちが助かる

いのちだけが助かる

ぼくらができることとは

義援金を今後もつづけることだ ....
悲しいひとがいたら

そのひとを

大切に思うまわりのひとも

きっと悲しいだろう

楽しいひとがいたら

そのひとを

大切に思うまわりのひとも

きっと楽しいだろう
 ....
あの世とこの世をむすぶもの

それが祈りだと

きのうそんな歌が聴こえてきたのです


鳥や豚や牛の死でさえ

悲しいのに

ひとがあんなに死んで

悲しくないわけがありませ ....
タコ焼きやさんは足ぱんぱん

寒い日、雨の日、足ぱんぱん

市役所さんから立ち退き命令

とおりすがりの常連さんたち

ゆるい反対してくれるけれど

タコ焼きやさんは足ぱんぱん
 ....
サンミゲルをラッパ飲みしながら

いつの間にかスラム街を歩いていた

失意を演出するような

怠惰と自棄をまとって歩いていた

廃線のまわりにはバラックが並び

カラフルな洗濯もの ....
緊張する暇すらないはずなのに

一週間ずっと緊張していた

だからだろうか

風邪をひいても

いつもは熱などでないのに

朝計ったら7度8分もあった

タバコをふかしてはしつ ....
きのう遺書を書いて警視庁に集まった僕らは

福島で集結した自衛隊の方々といまそこを出発した

現着し東電社員から教えて貰った知識と図面を目で確かめてゆく

そして爆発の影響を図面に書き込ん ....
雪が降る

音のない洞窟に

音楽を幻視する作業員たち

雪が降る

味の素みたいだ

時がゆっくりと崩れている


時が蝕まれることだけを数えている

これ以上なにかき ....
フレーフレーみんな

フレーフレーみんな

フレフレみんな

フレフレみんな

わっー

ドンマイドンマイみんな

いいぞいいぞみんな

わっー


お母さんは泊まり ....
妥協とはこちらのてのひらのうえで

相手に主導権を握らせることだ

そして妥協しながら大義名分を探してゆく

相手を巻き込むことが可能な大義名分

その楔を撃ち込んでからいったん身をひ ....
過去三例しかないことが

いま同時に三つ起こっている

あしたきっと飲みにゆこう

馬鹿さわぎして

まっとうなひとに叱られよう


蓄えて

足るを忘れて

それに慣れ ....
政府に文句などない

最悪の事態なんて

タイムリーに通達されるわけない

四五時間後がいいとこだろう

それでも速いぐらいだろう

いま小田原の弟のところにいる

小田原から ....
わたしは日本人だ

日本でうまれて暮らしている

わたしは日本人だ

国籍だってきょねんからそうだ

食べ物いがいもとの国籍には興味ない

食べ物だって興味ないかもしれない

 ....
文学や報道が

対話や歴史が

この国をこの世界を

果たしてどこに導いたのか

言葉は無力か

雪が青い夕暮れ

見飽きた景色

それを揺らしている

移動している
 ....
モーツァルトのレクイエムはモーツァルトっぽくない

湧きあがる足跡がきえてゆく

最初からあった宇宙を突然さしだす

そんなモーツァルトっぽさが

レクイエムでは

モーツァルトの ....
小野 一縷さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(108)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
地震と自然- 吉岡ペペ ...自由詩311-4-11
一晩じゅうが始まるころ- 吉岡ペペ ...自由詩1111-4-7
宇宙の果て- 吉岡ペペ ...自由詩411-4-7
いのちの引き算- 吉岡ペペ ...自由詩411-4-6
叔父さんと神社- 吉岡ペペ ...自由詩511-4-4
雲があるから空- 吉岡ペペ ...自由詩311-4-4
悲しみ- 吉岡ペペ ...自由詩511-4-1
渡り鳥- 吉岡ペペ ...自由詩211-3-31
桜ぼっちの三月- 吉岡ペペ ...自由詩511-3-30
滴るゆびさき- 吉岡ペペ ...自由詩911-3-29
この悲しみは- 吉岡ペペ ...自由詩311-3-28
命の悲しみ- 吉岡ペペ ...自由詩611-3-27
祈り- 吉岡ペペ ...自由詩111-3-27
戦争と天災- 吉岡ペペ ...自由詩211-3-24
割れたっていい- 吉岡ペペ ...自由詩511-3-24
ACのコマーシャル- 吉岡ペペ ...自由詩611-3-22
告白- 吉岡ペペ ...自由詩611-3-22
祈り- 吉岡ペペ ...自由詩311-3-21
きみのメルヘン- 吉岡ペペ ...自由詩611-3-21
自殺しないための装置- 吉岡ペペ ...自由詩611-3-20
3月18日- 吉岡ペペ ...自由詩211-3-19
1935- 吉岡ペペ ...自由詩311-3-18
雪が降る- 吉岡ペペ ...自由詩611-3-17
フレー- 吉岡ペペ ...自由詩211-3-15
たまプラーザにて- 吉岡ペペ ...自由詩111-3-15
あしたきっと- 吉岡ペペ ...自由詩511-3-15
小田原城にて- 吉岡ペペ ...自由詩311-3-14
わたしは日本人だ- 吉岡ペペ ...自由詩211-3-13
雪のなかの言葉- 吉岡ペペ ...自由詩411-3-10
レクイエム- 吉岡ペペ ...自由詩211-3-9

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