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数々の試練と黙殺の流体とドシャ崩れの中をミズコはただ直線に歩いてきた。歩いてきた。眼をしかと開けと父のどこか暗い部屋からの通信を傍受しながら。直線とは全く架空の任意の点を結んだものだから、彼女は生きて ....
あなたは
あなたは
今何を思うの
車が走る
眼の表面にさけめ
脳の中のさかなめ
あなたは
あなたは
ぼくの言葉を
そのふるえを
感じるの?
疲れた肩に冷たい針
水平 ....
こすった赤い眼の中
おちていく太陽が
すぎこしていった
夜へ
さみしいのまえに
たいくつがある
考える脳のくらやみ
がある
明日はデートだ
そんなことを空想す
....
頭の中で小銭の音が なりました 豚の貯金箱とは古めかし 死んだら、この銭どうなるん? ....
ものおとをたてる足の裏は悲しい
きしむ古い木の床と
すこしずつ減りつつある体重の
狭間で
夜の空気は家人に眠りを運び
すりっぱを履くの 忘れた
冷たい
ひとり暗い廊下歩く ....
もうだめかもしれないと思ってる瞬間に、へんな電話がきたり、エロメールが来る。 たぶんそれもいいんだ。世の中はノイズの中を、まだ心拍している。不整脈だとしても。 ....
びる
びる
びる
雨粒のの当たるびる
風のぶつかるびる
まどに空うつる
中でうごめく人影をとおくわたしの
目におくる
霧粒子
壁やねこやテーブルのばなな貫いて
あれ ....
大学でて、いちねんかん
訳わからんかった
へやは本と服で山積み
かたづけるには
災厄、むしろ最悪だった
りれきしょをかけないので、父は
求人チラシをときどき見せた
どちらも同 ....
全身が
あの世へ行きたがっていた
いつものことなので
ただ床に寝ころんでいた
さすがに涙も出るが
しょうがないなとおもった
昼から夕暮れそして夜へと
寝ころびつづけた
....
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