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蝸牛のうちで反響する叫びを
押し寄せてくる旋律を
海馬に刻もうと
目を塞ぎ
親指を噛んで
何もかも消えてしまえと
布団にくるまり
瞼の裏の黒い染みを

じっと

足元で
まどろ ....
{引用=

黙ったまま
  静かにしていなさい
     それが、生きのびる{ルビこつ=骨}なら

誰もがそうしているのだと 信じてた
どこも見ようとせず
何も言わずにいたから、
 ....
眠っていると
乗っているのです

おっきなりんごは
熟した匂いを漂わせ
静かに
ずっしりと
お腹の上にいるのです

あなたは
夢の中では私にたべられ
起きている間は
何とも静か ....
目的はあったほうがいい

そのための

道標としての目標はあったほうがいい

そういうことが

しんどいことだと思うひともいるだろう

言葉は個人にとどかない

これを孤独と言 ....
玄関は春です
別れと出会いが
毎日
飽きることなく
繰り返されるから
わたしは
いつでも花を飾ります
薄紅色の花が
一番似合うと思います



浴室は梅雨です
温かい雨が降る ....
{引用=

秋、なのですね

久しぶりにみる陽の
海峡の水の色は、
遊び心を誘った紺碧から
秘密をとりもどし/もどらされた ―◆■□
群青色ににぶく一変していました。

夏を泳いだ ....
               091008


カマンダレが
雨の中で
大きな石を持ち上げては
池の中に
ドボンと
音を立てて
投げ込んでいる
音の善し悪しが
彼にとっては
重 ....
泣いて
泣かないで
つめたい雨が心臓に流れこむ
あなた
わたし
だれか
いいえ あなたの
熱い 肩や指先の
感触たちがおしゃべりする
わたしのからだに
夏が帰ってきたみたいだよ ....
{引用=

 こまかく

  こなごなに
くずされるのです 

 支払わなければならない 代償に
 大きく それをさしだせば、
 残ってやってくる 手にするコインの
 ざらつく 他 ....
{引用=


やっぱり、いくことにした
どうするか わからないけど
心配しないでください、
でも、これって
さよならじゃないから。

学校は ひどく味気なくて
教室の窓は鳥かごのよ ....
週末の三条大橋はちょっとしたお祭りだ
駅から出てくる人と駅に向かう人
遊びに繰り出す人と帰宅途中の人
お酒や香水のにおいが混じりあい
鴨川では小さなジャズライブが行われている


駅に向 ....
瞳をひからせるものの
やってきた さそい 

ちいさくて人肌ほどに、
もたらされる快適な乗り心地は 羽もうのよう
やさしくて

     ☆

厚誼にかしぐ 昔ながらの従順さがあ ....
昔に忘れて
きてしまっている
ものがある。

素朴で
優しくて
温かくて
大切なもの

天からの光で
舞い降りてきて
シャボンのように
消えた。
授業が終わると、真っ先に教室を出る
いつもなら軽音楽部の部室で
とりとめのない話をして
演劇部の発声練習を聞きながら
ひとりの娘の姿を追いかけるのだけれども

夏休みの間、炎天下の中ひたす ....

どういうわけかうちのごみぶくろだけ
いつもあけられてしまって
中身がまき散らされているの

ある日曜の朝
母が困惑顔で言ったとき
それはきっと妹を狙う肉食獣の仕業に違いない
とわた ....
ここにいれば安全なのです
ここを出なくても 生きていける
そう、それならば…

違うのです
知っているのですから、外界の情報は、
過多になりすぎるほどに 手に余るほどに
だったら ....
遠い空の下
大切な人が泣いている

何もできない歯痒さに
空をながめて
ため息ひとつ


私はいつも
ここに居るよ


悲しむ貴方のために
待つことしかできない私
おまえは信じないのかい?
見上げれば、オウクがたずねていた
答えかえせずに、空から煉瓦の雨がふってきそうで
恐ろしく、そいつの堅固そうな樹の下に入ったままだった
ひとりと一本の目の前を ....
            090927



三味線の爪弾く音が
かすかに聞こえてくる
母様が弾いているのだろう
母様が家を出たら
教えてくれる人が居なくなるので
母様が家にいる間 ....
夏の暑い昼下り
溶けて落ちたアイスクリーム
ちっぽけな黒蟻が群がる
うじゃうじゃと
小刻みにうごめく黒い固まりは
ただただ気味が悪いだけだった

ほたるこい
の歌のように
自分の水は ....
「秋の夜は果てしなく長いのだから」と
あなたは言って
舳先の行く手を確かめながらゆっくりと櫂をこぐ

  おとこのひとに体を許す

例え今夜がはじめてではないにしても
月明かりは艶かしく ....
与えられていようと
それを簡単に忘れているのです
失うのがこわいのではなくて、
くりかえされる 朝陽のやってくる、
子犬がボールを追いかけるように
そうであり、そうすること
知らずに慣れて ....
風に揺れて彼岸花
真っ赤に燃える花びらは
貴方の魂に似て
私の胸を揺らします

寂しいですね
優しかった貴方に
もう会えないなんて
暑さが和らぐ
この季節に
冷たい風に乗って
い ....
どれだけ
つまらぬ嘘を聞いたら
あなたを嫌いになれますか
さびしがり屋の
つよがりをみせに やってくる
そんなあなたを
待ちくたびれ

生きていれば
いいこともあるさって
一緒 ....
とある町に
1人の男が住んでいました
小さな店を営み
妻に先立たれたため
幼い娘と2人で暮らす
日々でした

ある日
店の卵が異常に売れることに
疑問をもち調べ
それが
魔女を呪 ....
時間が闇にこぼれてる

少しづつ
さらさらと

砂時計の砂のように



気付かなかった


もし気付いていたら
私はソレを
止めることができたのだろうか


こぼれ ....
北の森に住んでいる
ローラという若い魔女は
いつも自転車に乗っています
雨の日はバスか電車です
ほうきに乗って
空を飛ぶことも出来ません
魔法は何も使えません
それでも彼女は魔女なんです ....
“熱が冷めた”らしい。

きっと、時の流れが君の心に入り込んで、少しずつ熱を奪っていった結果なのだろう。
幸福や悲しみ、怒り。
時間には、様々な熱を冷ます効果があるって聞いた事がある。
 ....
{引用=うずくまる。
からだの表面積をちいさくして
世の中の37%を遮断する。


わたしのまるいふくらみと
わたしのしろいふとももをくっつけて
ひとつ。にすると
やわらかな鼓動を感じ ....
あなたによく似たひとだった

人違いと戸惑うわたしの顔を覗き込み
どうかしたのと気遣ってくれた

これを落としたひとをずっと探しているのと
あなたの落しものを目の前に差し出した

その ....
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