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膝の上の猫
まるで愛おしい生き物でも見るような目で
わたしを見てにゃーと鳴くの

通り雨降る、夏の午後

その視線を
すり寄ってくる体温を
振り払いたくてそっぽを向いた

うっとう ....
ぱくぱく金魚は
今日もぱくぱく

限りある水の中で生きるの

水中から見た歪んだ姿
名前は知らない 君は誰?

沈んだ餌はやがてふやける
ゴミになって藻が生えて
僕の生活スペー ....
ひとつふたつ 手鞠唄
縁側に咲く 寒椿

すべてはあの六花の如く
儚く消える運命だと

俯き顔の君が言った
膝の上には銀色の猫

尾を高くあげ、するりと寄り添う
混沌の中にいる ....
進行の遅い病気みたいに
じわじわと夕暮れは迫りくる

真っ赤な空に鳴り響く危険信号
私がどんなにもがいても
「たいよう」は水平線の向こう側に
沈むでしょう

そう決まっているのなら
 ....
“熱が冷めた”らしい。

きっと、時の流れが君の心に入り込んで、少しずつ熱を奪っていった結果なのだろう。
幸福や悲しみ、怒り。
時間には、様々な熱を冷ます効果があるって聞いた事がある。
 ....
濁った瞳で
君を見ていた。

損と得を天秤にかけて
−+で合計だして

得が多いのなら
その手をとろう。

損が多ければ
さよならしよう。


数字が溢れているこの世界。 ....
生きる意味はどこに落っこちているの?



透明なそれらは簡単には見えなくて

僕の心の瞳は

何年も、何年も

ちっぽけな意味を探し続けている


夏を彩る ....
奈々さんの三奈さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
愛猫- 三奈自由詩2511-8-22
金魚鉢- 三奈自由詩809-12-30
春告げ鳥- 三奈自由詩9*09-11-15
- 三奈自由詩9*09-10-17
冷めた熱の行方- 三奈自由詩12*09-9-20
数字に埋もれる- 三奈自由詩8*09-9-6
- 三奈自由詩5*09-8-7

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