すべてのおすすめ
小春日和の太陽は
一見優しく
地上に温もりを与え
散りゆく草木を
名残惜しむ
その慈しみに触れたと思い
人々は
それぞれの想いを胸に
去りゆく
季節から日常から人から
帰化して ....
漁村の朝は早い
6時にもなると御丁寧に
町の中心に置かれているスピーカーが
朝を知らせるサイレンを叫ぶ
二階の窓から見える風景は
殺風景な野原の向こうに
海が見える
野原と海が半 ....
夏の暑い昼下り
溶けて落ちたアイスクリーム
ちっぽけな黒蟻が群がる
うじゃうじゃと
小刻みにうごめく黒い固まりは
ただただ気味が悪いだけだった
ほたるこい
の歌のように
自分の水は ....
とある町に
1人の男が住んでいました
小さな店を営み
妻に先立たれたため
幼い娘と2人で暮らす
日々でした
ある日
店の卵が異常に売れることに
疑問をもち調べ
それが
魔女を呪 ....
北の森に住んでいる
ローラという若い魔女は
いつも自転車に乗っています
雨の日はバスか電車です
ほうきに乗って
空を飛ぶことも出来ません
魔法は何も使えません
それでも彼女は魔女なんです ....
あなたの横顔を切り取って
額の中に入れました
そっと伏せて
見えないように
見ないように
それでも
あなたはそこにいるんです
正面のあなたは
涼しげな瞳で
わたしの心を見透かすよ ....
夏の終わりを惜しむ人がいる
勝手にエアコンをつけて
夏を拒絶していたくせに
夏の終わりの
さみしさは感じているようだ
夏は夏らしくしていたかっただろうに
異常気象とやらの
まわりの勝 ....