群青がおりてくると
土は冷たくなる
それにふれると
からだじゅうが嘘のように固くなった
すると、ひとりの子が
私はおんなのこです
と言って
すこし笑った
私にはよくわからなかったけど
 ....
エディブル・ポエブル
それは詩たり得ますか
ポエブル・エディブル
それはおいしく食べられますか

万里の馬鹿は
キィを叩く指先の遥かに
一滴の大循環を見つめています

自分自身の命を ....
涙が枯れた ひとりの夜は
ゆっくりと
あるいていよう

ひとりのリズムで
つきといっしょに

行く先は決めない

足の向くまま

吸って 吐いて 吸って 吐いて の
自分のりず ....
き きいていて
み みみをあてて胸の鼓動
の ノイズがかった心拍音
こ こころがドキドキするんだよ
と 遠くに君をみつけるだけで

あ あいまいな今日は
い いつだっておぼろげで
し  ....
素数についての定義を言えば
「1と自分以外に約数を持たない数」になる
このとき1は約数に
数えても数えなくてもローカルルールなのかどうか

しかして果たして
「そいんすうぶんかいのいちいせ ....
眠らない
眠らない
今寝たらオオカミに齧りとられる
眠らない
眠らない
まだ眠らない
今寝たらスケルトンに切り殺される
眠らない
夢なんてみない
覚めて覚めて
明るくなって
充血 ....
夕暮れの
青いショー・ウィンドーの前を
行き交う
それぞれの時間が
いくつもの
雨粒の中に
溶け出し
雨上がりの朝
それらは
昨日の思い出の中に
消えてなくなる
バスドラムも叩けない
自分を応援して
くれた皆
エレクトーンは習ったのに

もちろん指揮者にはなれない
拍子も数え間違え
シンバルの音で演奏停止
人数合わせの為にいる

演奏会は晴 ....
私は三ツ矢サイダーやカルピスウォーターがのたまう青春に惑わされずに生きてきた。

それが甘いことに腹が立つからだ。

水に砂糖を混ぜるのは

テレビで人を騙すのと同じ

アンタはそれを ....
 床に落ちたパンを摘まんで
 埃のついた面を水で洗い、見えてくるのは
 荒野の戦場
 二つに折って頬張る

 味は
   胸糞悪い
       嫌悪と
       平和の
  ....
シアワセと悲しみは表裏一体だ

それでもそのどちらかを選んで行かなければならないんだ

それが鼻先をかすめるやわらかい風を感じたとしても
洋碗に沈めたビィ玉
光を反射して階段を造る
其処を僕は昇ってみたい
其れだけでいい

くるくる廻ってはまた戻り
始めからやり直し
ただただ繰り返すだけ
時計の針が十三を指 ....
 ある日の夕暮れは
 いつか私が両手に子供を連れて
 むやみに笑って帰るような
 あたたかくあれと思える
 そう思わずにはいられない夕日だった
写真機博物館とわたし



ひとりぼっちなわたしがひとりぼっちだというと
みんながぼくもひとりぼっちですという
じゃあ、わたしひとりじゃないんだ、みんななんだ、というと
みんながすうっ ....
もうすぐ春が

来るのが怖い

桜の花が

咲くのが怖い

今年の桜は

綺麗だろうか

あたしは桜を

見られるだろうか

桜は許してくれるだろうか

花霞に ....
果てぬ記憶の中こそが

我が棲み家と知って

戸惑うさえも許されず

想い溢れて流れ落ちる…
オメエ、死ぬのかい
――だったらよう、
せめて逝く前に鮨食おうぜ
肝っ玉据えて、俺と鮨食えよ

粋な麻暖簾くぐってさ
どうぞ勝手に席へ就いちまいな
捌いたネタと酢飯の匂い、
舎利の温( ....
一つ減らしてから一つ足す。
残念ながら、そんなに大きな器は持ち合わせちゃいないから。
時には勝手にこぼれ落ちることもあるけれど。
気付かないうちに抱えきれない程の感情をもてあましてたのかも知 ....
「そうだ。旅に出よう。」
どこに行くかなんて、なんの目的で行くかなんて
そんな細かいことはいいんだ
ただ、今旅に出たいと思う 

道が不確かだっていい
目的がなくたっていい
迷ったっ ....
あなたとの別れが訪れて
どれくらいの月日がたったでしょう
別れをあなたに告げられて わたしからあなたの元を去ったとき
涙は流れず

―あなたをののしる言葉ばかりが浮かんでは消えた―
―その ....
海岸で
マックポークを食べていると
確かにトビと目が合った

地を這うものは
空を舞うものに
言葉で返した

「おまえ、わたしと戦うかい?」

白昼の月が一瞬わぐ間に
どこからか ....
アノマロカリスほど有名ではないけど
僕はアロマノカリス
グリーンランドのシリウスからやって来た

石くれをハンマーでかち割るときには
用心深くやってくれ
醸されつくす前の曙の生命が
ひと ....
穴のあいた靴下を捨てました
穴のあいた靴下を眺めてみると
穴なんて全体のほんの一部にしか過ぎなくて
穴以外の九割以上の部分に少し申し訳ない気がしました
穴があくまで頑張ったつま先部分よありがと ....
冷たいカプセルの中に入って
胎児のポーズで丸くなる

深い空にのぼって ゆく
導かれて

見つめあったひとの顔を
ひとつずつ撫でて


片付くまでもう少し
あなたをのこし ....
私は貴方を信じ
ついて行きます。
私の全てをかけて
どんな困難にも耐えます。

だから私だけに
本当の事を話して
人間は弱いもの
人とは二人で支えるもの

どんな屈辱にも
耐えて ....
水の泡
ぷかぷかぷかり
魚たちの鼓動
波のオーロラ

逃げろや逃げろ
人間がやってくる
水中の楽園を壊すもの
金持ちが苦しむ仕組み

有機スズ、PCBの生物濃縮
第一子が沢山譲り ....
最近
どうも
手が震える

大正十四年が
左手を見ながら
心配している

ので

病院行けば



にこにこ
して帰って来て

よかった
よかった
アル中じゃな ....
空を飛びたい
鳥のように
ねぇ そう思うでしょう

たとえつらい死が待っていようと
そんなことは先のことだから
考えたって仕方が無い

私が本当にほしいのは
人の幸せよ

チョコ ....
このままで そうねがい乞う 時はうたかた 君の移り香 髪に残して
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