すべてのおすすめ
ぶらんこの夕べはいつもさみしくて百を数えておしまいとする
日陰にはどくだみの花みっしりとわたしは毒を愛しています
砂山に取り残されたスコップは誰かの置いた傘の中にて
夏になるほんの少 ....
四方に充満した水の粒子が
わたしの髪の毛を
ちぢれさせてゆく
梅雨に不機嫌になるのは
そんな他愛のない理由だった
透明な傘を持ち
すれ違う人が
生真面目な歩幅で
人を殺す理由
人 ....
いっとき
誰かをおもい
泣いたとしても
朝が来れば
人は顔を洗い
食事をし
読みかけの本の頁を開く
晴れていれば
陽を浴びに出かけ
つばめが巣立てば
ほほえむでしょう
四葉のクロ ....
小さなへびかと思ったら
いつかちぎれた
しましま模様の靴紐だった
だとしてももう
それをくぐらせるズックの穴がない
わたしにはもはや必要ないものだったので
さよならを言って
立ち去るくら ....
たった三日でもわたしをあなたのテーブルに飾ってくれてありがとう
消毒臭くて清潔な水は、もちろん雨よりも美味しくはなかったけれど
あのまま樹にいたとしてもどのみち無残に滅びていく事にかわりない
....
平面の布に
針を刺していく
そうして出来た
糸の道を引くと
操られるように
現れる
立体の波は
少女の真新しい綿のスカートの裾を
縁取って踊った
風、曲面のゆらぎ
影とひかり
....
数え切れない
手に負えないくらいの
幾千枚の白いはなびらが
ほとんどいっせいに
枝という枝を離れて
舞い踊る
まるで蝶のように
儚げであるのだけれど
或る意志を持って ....
たとえば今日を定休日とする
たとえば雨と雪のあわいで
だれにもならない日と決める
それを
許せる自分になってみる
易しそうで
なぜかとても難しい
イワアノキユトメア
な ....
木苺に僕が夢中になってたら ずるいよ母さん消えちゃうなんて
どんぐりをバケツ一杯食べた日は 僕の内からひしめく芽吹き
こんばんは独りになって見上げれば月も偉大なひとりぼっち
熊の皮か ....
右折を待つ
ウインカーが
正しくその意思を刻み始めれば
心臓の鼓動と
いつか同調する
反復
同化
ト切れぬ
直進の車
既視
夕日
影法師
見送ることに
慣れて ....
ドラッグストアの棚に並んだ
石鹸の類い
これでもない
あれでもない
おそらくどこにもないのだろう
探している香りは
高電圧のくしゃみのように
蒸発してしまって
世界のどこにも、ない ....
細い髪の毛は実にからまりやすく
しじゅう梳かしてあげないと
やけっぱちになった団子になる
しこりになったそれ
まるで永遠に解くことのできない
知恵の輪みたいで
まるで
宇宙だねと
....
ヒョウ柄のブラジャーすれば少しだけ強い女になれちゃうのです
キャミソール細い肩紐に見せかけて女の紐はほんとは太い
ふわもこが恋しい季節になりましてしーんと冷えた足のゆびさき
てぶくろ ....
もうそろそろだと
祖母は言う
おかいこさんのからだが透けはじめると
そのうち糸をはきだして
楕円のおうちで
別者に生まれ変わるのだと
その不思議な虫は
一日中
桑の葉を食べている ....
新米を握る母の手は
燃え始めたかえでのように色づき
かぐわしい湯気を蹴散らしながら
踊ってみせる
熱いうちに握らないと
美味しくないのよと
まつわりつく子に言いながら
端をほんのわず ....
君は
覚えたての「こんにちは」を
わたしがこぐ自転車の前に付けた補助椅子から
道行く人はもちろん
畑仕事をしている人にも
隔てなく投げかける
たいていの人は
一瞬驚いたような顔をする ....
やわらかな鉛筆の芯で
ここにはいない君を
スケッチしました
身体をおおう毛は
鉛筆を少しねかせてふんわりと
ひげは鉛筆を立てながら
細い針金のように
それは君の
生きることにまっすぐだ ....
どんなにおそろしいか
どんなにふあんか
まくらやみのなかで
ふみだす そのいっぽ
声をかけられなかった
ずっと昔
学校帰りの交差点で
その人は白杖を持って
信号待ちをしていた
声 ....
私は蝉の声の中で、ひぐらしのものが一番好きである。少し緑がかったボディに透き通るような翅というビジュアルも美しいと思う。夕暮れや明け方にカナカナ……と聴こえてくれば、夏の終わりを含んでいるようでなん ....
いくつかの
起承転結が
たとえば
レース編みの
小さな花模様のように
点在しているような
ひざかけを
(今朝、突然に秋が来たので、
それが不意打ちであったため
タオルケットだけの ....
汗でもなく
涙でもなく
果物から
液体が染み出てきて
それは
どれも芳しく
汗でも
涙でも
薬でも
ましてや毒でもないから
(万が一毒だとしても)
私はありたけを込めて
愛して ....
スパイダーマン
バットマン
スーパーマンたちが
こぞって
窓拭きをしている
ヒーローたちは
そこでは闘わない
闘っているのは
きみたちだから
やわらかな夜の入口で
関節のありかを
ひとつひとつ
たしかめていく
幾度となく
繰り返してきた
解体のための
いとおしい作業
継ぎ目よ
さようなら
肉体は部品となって
ていね ....
夜空が見せる死へ
立ち会えば
人は願いごとをするのだというけれど
想いに比べれば言葉はもどかしいだけで
現実にはそんな暇もないほど
許されている時間は
まるで人生のように短く
まばたきの ....
あれは炎だ
理由も道徳も求めない炎だ
まごうかたなき赤い炎だ
怖れを知らぬ
黒い鳥が炎を目指す
命とはそういうものだ
せめて美しい君を覚えていよう
たった一日でしぼんだ朝顔
....
まばたきは
シャッターだから
夜になると
わたしのなかは写真だらけになる
そうやって
撮り続けた
日常のいくつもの場面を
夜の川に流していく
笹舟のゆくえを追えないように
それら ....
飲み干したコーラの瓶に
ロケット花火を立てて火をつける
爆発したらどうしよう
私は怖かったけれど
夏のあんちゃんは張り切っていて
怖いとは言い出せず
耳をふさいだ
そのいくつかは
湿気 ....
言葉を持たない
ほどけゆくはなびらに顔を寄せる
月曜日のこんにちはが
金曜にはさようならになって
まだ夏は来ないというのに
固い棘に触れた
わたしの指先に
染みのような血だけを残して
....
空き地にはヒメジョオンの花盛りラブアンドピースアンド猫
ヒメジョオンってその名のとおり、可愛らしいいでたちで
あるのですが、群生していると、なんだかガールズトーク
....
飛ぶ
ということを手放して
風を作る
ということを手に入れた
君は無口なプロペラ
人間が涼む
猫が涼む
テーブルの上のうすい紙切れを
宙へ舞い上げる
いたづら
わたしに見え ....
あおい満月さんのそらの珊瑚さんおすすめリスト
(140)
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
公園だより
-
そらの珊 ...
短歌
13*
15-6-10
パーマネント_ラビリンス
-
そらの珊 ...
自由詩
13*
15-6-9
天を見つめるということ
-
そらの珊 ...
自由詩
23*
15-6-3
へびか靴紐
-
そらの珊 ...
自由詩
19*
15-5-31
修羅
-
そらの珊 ...
自由詩
19*
15-5-20
五月のしつらえ
-
そらの珊 ...
自由詩
26+*
15-5-14
墓所にて
-
そらの珊 ...
自由詩
23
15-2-13
アメトユキノアワイ
-
そらの珊 ...
自由詩
14*
15-1-26
月と小熊
-
そらの珊 ...
短歌
12*
14-11-19
家路
-
そらの珊 ...
自由詩
18*
14-10-22
かりそめ
-
そらの珊 ...
自由詩
17
14-10-18
台風を待つ朝に
-
そらの珊 ...
自由詩
16*
14-10-13
ベッドでは香水だけをつけるなど、一生縁のない日々のつれづれ
-
そらの珊 ...
短歌
19*
14-10-11
偏愛
-
そらの珊 ...
自由詩
24
14-10-8
秋の抽斗
-
そらの珊 ...
自由詩
18
14-9-28
こんにちは。
-
そらの珊 ...
自由詩
22
14-9-20
猫_【詩サークル_群青_八月のお題「猫」から】
-
そらの珊 ...
自由詩
22
14-9-16
白杖の人
-
そらの珊 ...
自由詩
23*
14-9-11
夜更けの紙相撲_夏の墓
-
そらの珊 ...
散文(批評 ...
10*
14-9-3
たくさんのおはよう、いってらっしゃい、ありがとうが行き交う交 ...
-
そらの珊 ...
自由詩
23*
14-8-29
のどごし
-
そらの珊 ...
自由詩
14*
14-8-27
小児病棟
-
そらの珊 ...
自由詩
22*
14-8-26
心だけ小さな舟に運ばせて
-
そらの珊 ...
自由詩
22*
14-8-17
一瞬一生
-
そらの珊 ...
自由詩
23*
14-8-6
夕火の温度を僕は知らない
-
そらの珊 ...
自由詩
26
14-8-2
小鳥の歌_【詩人サークル群青・七月の課題『歌』へ提出作品】
-
そらの珊 ...
自由詩
28*
14-7-23
花火
-
そらの珊 ...
自由詩
20*
14-7-20
おもかげ
-
そらの珊 ...
自由詩
13*
14-7-18
梅雨の晴れ間にミスターハロー
-
そらの珊 ...
短歌
11*
14-7-17
やさしいプロペラ
-
そらの珊 ...
自由詩
28*
14-7-10
1
2
3
4
5
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