破れた くびたびれた足袋 繕いつつ また度々旅に出る足
寂れた ラブレター 届かないほど 奥の細道の奥の奥へ

遠くへ オーボエ 大声 遠吠え
雪山に当たって吹き下ろすから
シャッター閉めて ....
どこかとても遠くでものすごい音が鳴った。
その音は周りにいた人たちの鼓膜を破ってしまうくらい大きな音だった。
俺の部屋でも聞こえた。
遠く遠く離れた俺の部屋でもその音は聞こえた。
でもあまりに ....
 立原道造記念館に行った日 
 「立原道造と堀辰雄」という図録を 
 細い両腕で包むように 
 君はぎゅっと抱き締めた 

 後日僕は独りで 
 同じ場所に佇み 

 在りし日の詩人の ....
「目線を一歩ずらした所に、詩はあると思います」 

何年も前の合評会で 
今は亡き講師のMさんは 
僕に云った 

仕事帰りの夜道を 
車のライトで照らしながら辿り着いた 
深夜の飲食 ....
嗚呼とうとうなってしまった
ケータイが命の次に大事なものになってしまった
こんなはずじゃなかっただろ俺よ
俺はケータイを財布代わりなんかにはしない ケータイでテレビも見ない
そんなに依存してる ....
朝日が昇る前に今一番好きな人の誕生日が来る
あたしはプレゼントをえらべなくて
そのかわりに周囲をうろつくのをやめることにした
おもいが超つのる

目を閉じると手のようなものがムスーにあらわれ ....
気づいてる?

貴方は気づいてる?

{引用=こんなに月が綺麗だと
空の下 ワルツを踊りたくなるね}

悪戯っぽい笑顔を浮かべてる
貴方は気づいてるの?

夜の中歩く今も
つなが ....
言葉が 膝を抱え丸くなったまま 産まれない まだ

非結晶の 硝子が こっそりと流動する

それは秘密 だよ

いつか 懐かしむだろう 君を 君の淹れてくれたココアを 君の唇の湿度を いつ ....
がんぎまりの母親の太ももにフォークをおもいきり突き立てて
大麻の栽培されている蒸し暑い部屋をでていく
父親がローカでなにかをカクテルしすぎてオーバードーズ
ケーレンしてて笑える
重要なのはきず ....
真夜中に部屋の中で一人 
耳を澄ますと聞こえる心の音 

沈黙の中で奏でられるピアノ 
同じテンポ・同じ音階で 
人の心に迫り来る音がある 

写真立ての中に映る懐かしき人々が 
時を ....
なんだか灰色の空だな

シャブ中で捕まっている夫とくらしていた家はおじからかりていたもので
おじは今母の働いている透析の病院の院長先生をしていて
このお正月にすべてからっぽになったその家をみに ....
ケータイ電話をぎゅっと握って

世界中のお金の流れのことについて考えてうつむいてばかりいる

自分が毛穴から出した空気について考えたりしないのはアホだからなのか

鳥がどうろをよこぎってフ ....
神棚 盛り塩 開運カレンダー ワイルドストロベリー コペンハーゲン
バカラ ミュシャのレプリカに混じって 点在する くまのプーさん

片付けられない女でも ここまで生きてゆけるわけで
片付けら ....
              090107

90円あげると言われ
口を開けて笑っていたら
50円しかないから
明日にと延ばされた
口を開けたまま
笑ったまま
明日まで待っている
嘘つ ....
 
ふれると
消えてしまうものばかり
見てきました

ふれる
ということは
案外
傷つけることかもしれないと
知ってしまってから

ただ
見ていることしか
できなくなっていま ....
           090107

くるりくるりと
繰り返される
怖いことを
だぼ鯊の眼で
見つめていると
潮が満ちてきて
平らになって
異国の地は
遠くなって
山からの風が
 ....
カスタードクリームのにおいがする病室には
男の医者は来ない
女医と看護婦だけが少女たちを看に来る


 いつもの’エマージェンシー’には甘い治療が必要
 鮮やかなジェリービーンズの色彩で目 ....
雑踏ならば天使みたいな昼間のキミのキス
は磁石みたいでこわい
最悪感でひろがるのに
何度もやめたくなくてくりかえす

後ろの座席で友達がねてるのに
寝てないフリをしている
たぶん
たぶ ....
ビニイルの中から
米をとる
まだ少し
土のついた米に
虫が寄り添う
カップにゆっくりとり
一杯ずつをかみしめ
炊飯器がそれを食らう
そうして
ぼくの部屋は青くなる
 
静かにとぐ ....
{引用=

この宇宙は

はたして優しい場所だろうか



アインシュタイン、

僕はこの質問に
何と答えればよいのだろう

幸せだと呟くたびに誰かを傷つけていて

何 ....
                090105


九官鳥を起こしてから
夜具をたたむ

昨夜、飲み過ぎてしまい
エスカレーターで蹌踉けて
危なく転落するところだった
すぐうしろの ....
テールランプが
アスファルトを赤く染める

夜がこんなにも深く深く
街を飲み込んでいく

手を伸ばしても
きっと届かない

あなたの手のひらは
今は誰の手を温めているの?

 ....
 
いつのまにか知り合って
いつのまにか朝を迎えていた
という状態は
どこか戦後に似てないだろうか

男と女
侵略するものとされるもの
その分け隔たれた
存在であるというだけで
戦 ....
空を溶かしたような

この海が

わたしの心の奥の奥を

綺麗に洗ってくれた気がしました

空と海が重なる此処なら

泣いても

全て飲み込んでくれそうで

心の雨もどしゃ降りに

降らせてみれば

 ....
最近の若い人たちは見境がない気がします
電車の中で糠床をかき回し始めたり
薄型テレビを漬物石の代わりに使ったりして
私が子供の頃にはそんな人はいませんでしたよ
昔は糠で作られた長屋にいくつもの ....
残った!残った!
言葉が残った!
この消費することされることに慣れっこの世界で
言葉が残った!力強く残った!踏ん張った!
これぞ大横綱! 言葉の海〜!!
人の心は序二段だ
絶えず打ちのめさ ....
               081229

面白い

心の缶詰
煮て過ごす

口直しの
通り雨
北から南へ
蹌踉けてる

巫山戯たヤツだと
猫イラズ

銀の鉱山
お金 ....
ひとりになるということは 
土手の芝生に埋もれながら 
日に照らされて喜んでいる 
ひとつの石になることです 
毎日 自分が最低な人間だって確認するためにパチンコにいく
何かにすがるような思いでバックに詩集を入れて持ち歩く
喫茶店の前で立ち止まるけど中には入れない

友達がひとり去って 
またひとり去 ....
そして去年
飯島愛の上にも雪が降り

今年
小菅刑務所にも雪は積もり

来年も再来年も
ブロック塀のうえで裸足をぶらぶらしてるみなし子の上に
毛布の無い家の壊れた屋根に
 ....
フミタケさんのおすすめリスト(419)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
日曜は飯島愛と足尾銅山に行こう- 猫道自由詩12*09-1-15
_- rabbitfighte ...自由詩109-1-14
林道の彼方へ_- 服部 剛自由詩309-1-14
幻ノ花_- 服部 剛自由詩509-1-14
ケータイの穴- 新守山ダ ...自由詩509-1-13
ガザ- モリマサ ...自由詩609-1-13
Sun_Lie_'s‐サンライズ‐- 愛心自由詩6*09-1-12
海面上昇7- rabbitfighte ...自由詩8*09-1-11
世界へ- モリマサ ...自由詩509-1-9
夜想_- 服部 剛自由詩609-1-9
コカインスウェット- モリマサ ...自由詩1009-1-9
ケータイ- モリマサ ...自由詩809-1-8
母子家庭スティーロ_(歳の差30)- 猫道自由詩6*09-1-7
乾物- あおば自由詩10*09-1-7
- 小川 葉自由詩3*09-1-7
- あおば自由詩6*09-1-7
少女病棟クレーム・シャンティ- 自由詩8*09-1-7
現在- モリマサ ...自由詩1509-1-7
白飯- ゆうさく自由詩409-1-7
優しい問題- 自由詩3*09-1-7
やさしく眠る/急いで起きる- あおば自由詩6*09-1-7
消去不可能- いのせん ...自由詩109-1-6
女友達- 小川 葉自由詩109-1-6
泣く場所は蒼- 愛心携帯写真+ ...21*09-1-6
ザ・漬け物- サトタロ自由詩6*09-1-6
横綱・言葉の海- 新守山ダ ...自由詩309-1-1
こころ- あおば自由詩5*08-12-29
石のこころ_- 服部 剛自由詩408-12-29
日曜日にはどこへも出かけない- rabbitfighte ...自由詩9*08-12-25
ポルノスター- モリマサ ...自由詩21+08-12-24

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