すべてのおすすめ
セカイは都合のいい事だらけになるような
そんなポジティブさでするスカーイダーイブ

「怖いなんておもってたらやってけないんだよ」



ウェイカップ
ビルのメロディー
ケイオスを吐き ....
{引用=off



部屋の明かりを消しても
真っ暗にはならないんだね。
夜たちからは、もうとっくに
ほんとうの夜なんて
消え去ってしまったみたい。

街灯の光がカーテンを透かし
 ....
薄着で
あるいは紙袋を被って青光りするのチェインメイルを装着しているであるとか
わらじを履いたTシャツにノーパンのスラブ系の少女
個々が
思い思いの個性とファッションを楽しむというよりは
た ....
歌になりたかった
いつでも人を元気づけるような
歌として生まれたかった
そして人に口ずさまれたかった
人の楽しみでありたかった
人の希望でありたかった
そしたら苦しみも絶望も知らなくて済む ....
ふと君と出会ったので
なにを思ったのか
結婚する気になってしまい
程なくして言葉に出してしまい

ふと言葉に出してしまったため
なにを思ったのか
結婚することが現実的に思え
程なくして ....
昼間の明るさを好まないあなたと
夜の道を歩く


寒いねと差し出す珈琲の缶より
つなぐ指からあなたの温もり


あなたはグレーのマフラーがよく似合う
そうやって顔をうずめて
表情を ....
 私がいま
 事件に巻き込まれたら
 いい人でしたよ
 って誰か
 いってくれるんだろうか

 それでもって
 誰かがつかまったら
 少しずつ少しずつ
 書かれるんだろうか
 週刊 ....
雨の音が寂しさ運ぶ
こんな夜は
貴方に甘えたくなる
会いたい気持ちを
抱きながら
貴方を思い紅を引く
雫に濡れた窓に映る私
泣いてなんかいないわ…

わかってる
貴方には守るものが ....
すべての人はかならず一度は行ったことのある場所
そこがカナシミビトの森
そこに行き着く道は誰も知らないが
ふかくふかく哀しい時
いつのまにか辿りついている森
 
そこにはカナシミビトが住ん ....
意味もなく汚れた気分になった午後、
よる辺の水をすくう人、そのやわらかい中身をのぞいた人、
深く閉ざしてみるといい、確かではない文字のかたちは、
かたくておもい持ち物すべては、知 ....
きみから放たれた愛しい種子は
酸素に混じり肺に吸い込まれ
潤んだ空間にじわじわと溶ける


熱いため息が吐き出されたとき
そのあまりの重さに
飽和状態であったことを知る


きみの ....
人はみんな夢から生まれてきたのと
あの子がおかしなことを言い始めたけど
僕は何も言わずにあの子の話を聞き続けて
いつしかあの子の声に包まれてる気分になって
あの子の言うことがぜんぶ本当 ....
半分

どんなおじさんにでも
その時だけ恋をしてしまう女の子がいる
父の日にプレゼントを贈り続ける女の子がいる
おじさんとセックスしてお金を貰う女の子がいる

半分お金で半分趣味らしい
 ....
{引用=眠れよい子よ
月がほしいと泣く君よ
闇夜の空に手を伸ばし
きつくきつく握っても
月はその手をすり抜けて
君の心を絞めつける。
ほしいほしいと泣けば泣くほど
月は君を支配して
 ....
ジュリアーノ・ジェンマって俳優が好きだった
目深にカウボーイハット被り腰のコルトに手をやる刹那
呼ばれてもないくせしてサボテンの根元に転がる根無し蓬がわたしだった

ベッドのなかでもブーツ脱が ....
9月6日と、今日が
僕の誕生日です

誕生日なんて
年に一度あれば充分だけれど
ふえたら、ふえたで
うれしいものですね


あんたさぁ
いっつも いっつも
死にたい、死にたい っ ....
あなたの
果てのない恐怖と感謝がいりまじって
心臓がいきむ


マーブルな固形炭水化物をかじっている
泥の中や渋谷の109前で
白目をむいている健常者たち
瞳孔の開いたパリサイ人やマン ....
聴けないCDデッキを捨て

使い古しの座布団を捨て

石鹸カス 埃 サビ 黴 ゴミ

くまなくこすり

落とし吸い取り

使用済み電池 着ない服

3年前くらいの年賀状
 ....
「秋の夜は果てしなく長いのだから」と
あなたは言って
舳先の行く手を確かめながらゆっくりと櫂をこぐ

  おとこのひとに体を許す

例え今夜がはじめてではないにしても
月明かりは艶かしく ....
明日

急に友達で

無くなるくらいなら



また明日って

交わした最後に

次は僕だと教えてほしい






誰かが
 ....
{引用=うずくまる。
からだの表面積をちいさくして
世の中の37%を遮断する。


わたしのまるいふくらみと
わたしのしろいふとももをくっつけて
ひとつ。にすると
やわらかな鼓動を感じ ....
わたしたち、結婚しました
うす桃色の踊るような文字と
着物姿で微笑みあう男女の写真


はがきを持つ指の腹から
じわりじわりとあったかさが
組織の中まで浸透してくる
温度の正体をはっき ....

エスカレーターに乗れば段を踏み外す
券売機のタッチ・パネルはいくら押しても反応しない
施錠をすれば鍵を無くす
自動ドアには挟まれる
わたしは
文明というものに適応するように
生まれつ ....
つかれてすごい泣きながら
タイミング良く酒井法子が釈放された瞬間をリアルタイムで見てた
横付けされた車に乗り込む彼女を
天から光が射してきて包み込むのを
リポーターたちがあわてて中継し ....
                090915



5のつぎは6
指が足りない
いっぽんかしてくださいねと
お祖父さん
お墓の中で指を折る
ガラガラと
意志が崩れて
明日は休む
 ....

職場で必ず着用するエプロンには
大きなポッケットが付いています
わたしはその中に
いろいろなものを放り込むのが癖です
ポッケットが膨らんでいないと
落ち着かないのです
膨らんでいて少 ....
熱い光はただ重なって
そっと重ねられて


渋滞した道でせわしなく鳴るクラクションも
軽やかに散歩する犬の太くて短い声も
光に飲み込まれてかき混ぜられて
珈琲に落としたミルクみたいにぐる ....
ここに一脚の椅子があって

それは懐かしいにおいのする木製の小さな椅子
小学校の教室にあるような椅子
揺らすとかたかた音がした

そんな椅子にあなたは腰かけている
手には一冊の詩集
マ ....
明るさを見失ったら夜。何も言うことがなくなったら朝。
西と南に窓のあるへや。背丈の伸びた笹の葉が揺れる。
道ゆく人に涙をみせてはいけないよ。お前の宝石を生け捕りにされてしまうよ。
朝。夢 ....

幼いころ
妹はお風呂が嫌いで
兄は爪を切られるのが嫌いで
わたしは歯を磨くのが嫌いだった
だからそのころのわたしたち三兄弟ときたら
妹は髪から極彩色のきのこを生やし
わたしはのどの奥 ....
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