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吐息が
しろく曇るのを見ると
少し、安心できる

わたしの日々は
ほぼ偽りかも知れないけれど
熱だけは、進もうとする熱だけは
たしかに思えて
安心できる



いつだっ ....
観音さまは 
山に身を埋めて 
どんな時でも 
じっとしている 

人々の隠し持った 
哀しみを 
瞳を閉じて観るように 
じっとしている 

弱い私が 
揺らぐことの無いように ....
こんな寒い夜に
あなたは遠い所へ行ってしまった
こんな寒い夜に
あなたは誰にもつげず
一人で誰も手の届かない所へ
行ってしまった

あなたが産まれた日
おかあさんは
やさしく微笑んで ....
 
金曜の夜
僕は誰かを探しに行く
誰もいないその街へ
つめたいビールが飲みたくて

土曜の朝
知らない誰かと眠ってる
眠りから覚めれば
またひとりぼっちになるから
夢を見つづける ....
季節のせいだろうか
皮膚がうろこみたいに剥がれてゆく

少し前まで自分の一部だったものが
まるで別の存在に思えるのは
過去の自分を愛せず
そして許せないのと似ている

(あるいは受け止 ....
最近何故か 
夜の道で 
片目のライトで走る車を 
よく見かける 

日頃の僕が片目でしか見えてないのか 
最近出逢ったひとは片目の女なのか 
どちらの暗示にせよ 

人は誰もが両手 ....
上司の言葉に傷ついた先輩が 
辞表を出そうとしていたことを 
打ち明けられて 

床に広げた模造紙に 
クリスマスツリーの絵を描きながら僕が 
見上げた先輩の背後にぼんやり浮かぶ
十字架 ....
カキ氷が溶けた後の 蚊の乱舞
 床に描かれた光の窓を 開けようともがいている

犬達は皆 昼間は外にでない
やつらは 過ぎ去った陽光の中を
 影を伸ばしながら歩くのが好きなのだ
耳を塞いで
鳴らすように駆け登り
落ちていく
落ちて行く途中さ、
すくわれて
ゆっくりと地上へ立つ

飛び出して
飛び込むように、
そこには
何もなかった

拾った
歪な四角 ....
{引用=
末摘花


何が、愛されたのだろう

美しいという言葉も
華やかなものも

この手にはないのに


{引用=
末摘花



夜に耐える
想う人の背中が ....
大したことはもう出来ない
袋小路で袋の鼠
だから袋ひとつ背負ってどこかへ行くんだ
大したものは入ってない
聞かれたら「ボーリングのボールだ」って  ※
答えるのさ
明るい11月の終わり
 ....
 
かくしごとなんて
はじめからなかったはずなのに
生きてると
知られたくないことの
ひとつやふたつあるものでした

できることなら
椅子に生まれて
何も思わずにただ生きて
人を支 ....
いつかみたのは幻なのか彼女の手を
握った夢をみた

夢をみた

小さな手 空
澄んでいた

蒸気があの空中を縫って漂うように
あの頃散っていった一つ一つ
澄んだ空に散らばる小石を拾 ....
すべてが優しい歌のようで
すべてが明るいあこがれで
おまえらはまるで夢のようだ
洗おうともしない穢れに蓋をして白く塗り潰す


街中の繁華街の
何か ....
今でもあなたのことを夢に見る
そして暗澹たる気持ちになる
まだ僕がうぶで
人の気持ちに応えられなかった頃のことだから
あの頃に帰れないのなら
残してきたものを全て捨て去りたいのに
あの頃を ....
 
なつかしいひとよ
あなたのことを
わたしは知らない

なつかしいひとよ
記憶とは
つくりものでしかなかった

なつかしいひとよ
はじめて会った日のことを
覚えているだろうか
 ....
もうてゆーことはなんかもう無理なんじゃないのと目覚ましを止め
夢の中で朝という出発の準備を繰り返し
何度も目覚ましを止め
しかしふたたび急におきあがりまぶたをめくり
くるまれたままの状態で昨日 ....
  群衆は「悪」を免れぬ、羊の群  
  国も、病院も、街も、荒んだ牧場・・・  

  その昔 
  人体実験の手術に 
  加われず執刀医の背後で 
  怯えたまま青白い顔で立ち尽くす ....
              081119


100年に一度の津波ですと
テレビが
怖いことをおっしゃるので
海の方を眺めたら
金融危機のことだった
一人あたり12000円の定額給付金 ....
つまずきなさい、
何度でも

ほんとの意味のつまずきに
出会うときまで
何度でも



傷つきなさい、
何度でも

深手のつもり、で
いられるうちに
癒しのすべが
 ....
「この病室は、眺めがいいねぇ・・・」 

ガラス越し
輝く太陽の下に広がる 
パノラマの海 

ベッドの上で点滴に繋がれて 
胸の痛みに悶えながら 
なんとか作り笑いをする祖母をよそに ....

空が晴れていると
どこへ行ってもいいような気がして
ふらふらと遠出をしてしまいたくなる
そんな時はスーパーへ行って
掌にちょうどおさまるくらいの大きさの
果物をふたつ買って帰る
右と ....
ビーバップ・みのるが好きだ。
ビーバップ・みのるはAV監督だ。
ビーバップ・みのるはすこししゃくれている。
ビーバップ・みのるの声が好きだ。
ビーバップ・みのるはドMだから、
自分のしてほし ....
淋しけりゃ「淋しい」って言えばいいんだ
独り言でもいいから
そしてその「淋しい」という言葉をしっかり抱けばいい
お前は見えない淋しさに溺れることはない
全ての言葉を友達にしてみろ 意味に関係な ....
             081113


ガジガジの芋を囓るときは
財布の紐を緩めてはなりません
12000円くらいの給付金で
油断してはなりません
年収1800万円あるからって
ガ ....
ぼくらは夕暮れ
チョコレートを食べすぎた
赤いランドセル
黒いランドセル
へんなランドセル

長い影

おうちに帰る歌 べろんべろんにのびて
絶対音感ちがって 耳を切る

血がち ....
お風呂さん、ありがとう
今日もあなたに浸かることができて幸せです
あなたの清らかさとあたたかさが
今、とても尊いものに思えます
わたしは寒いのに裸になりたい
裸になりたいのにあたたまりたい
 ....
{画像=080907104708.jpg}

神社の縁の下は雨宿りの場所で
みんなの隠れ場所だ
賽銭箱の階段の脇から入って
宝物を蜘蛛の巣の奥に隠した
捨て犬も捨て猫も一緒に連れ込んだ
 ....
「赤信号」で車を停めて、
サイドブレーキを引く。  

車の外に見えるのは 
数ヶ月前、脳梗塞で世を去って 
デイサービスにはもう来ない 
お婆さんの民家の庭 

いつも杖を支えに 
 ....
「詩人不在証明」

不在を、証明せよ、と、書き殴られた、黒板、放課後、幾つめかの、チャイム、掃除用具入れの、造形美、誰もいない、教室の、大気。


足元から伸びる影を追いかける、ような、 ....
フミタケさんの自由詩おすすめリスト(385)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雪が混じる- 千波 一 ...自由詩20*08-12-7
観音さま_- 服部 剛自由詩308-12-6
こんな寒い夜に- ばんざわ ...自由詩4*08-12-6
つめたいビールが飲みたくて- 小川 葉自由詩4*08-12-5
うろこ- タマムシ自由詩10*08-12-4
(無題)_- 服部 剛自由詩308-12-4
背後の声_- 服部 剛自由詩108-12-4
- 佐藤伊織自由詩4*08-12-3
気が付けば、紺の- アオイリ ...自由詩308-12-2
末摘花- 自由詩4*08-12-2
創書日和【袋】_ショルダーバック- 大村 浩 ...自由詩7*08-12-1
椅子- 小川 葉自由詩21*08-11-30
- 佐藤伊織自由詩5*08-11-30
定置漂流- ホロウ・ ...自由詩6*08-11-29
春の日の欠片- within自由詩108-11-27
なつかしいひと- 小川 葉自由詩408-11-27
ティース- モリマサ ...自由詩1008-11-25
(_病棟の屋上にて_)_- 服部 剛自由詩208-11-23
無鉄砲社会- あおば自由詩22*08-11-21
つまずきなさい- 千波 一 ...自由詩21*08-11-19
祖母の見舞い_- 服部 剛自由詩508-11-18
スーパーにて- 吉田ぐん ...自由詩3808-11-17
ビーバップ・みのるとわたし- ともちゃ ...自由詩15*08-11-17
言葉は友達- 新守山ダ ...自由詩2+08-11-16
指定席- あおば自由詩7*08-11-13
ちがあか- ともちゃ ...自由詩1508-11-11
お風呂さん- 新守山ダ ...自由詩2508-11-9
縁の下_/_夏の記憶- beebee自由詩2308-11-8
坂道の上の空_- 服部 剛自由詩208-11-6
「詩人不在証明」- rabbitfighte ...自由詩14*08-11-6

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