すべてのおすすめ
「つばめ」
          木の若芽

雲の流れる川が少し明るんだ正午
雨がすむその奥から小さな点があらわれ近づいてくる
あれぞ 勇気の鳥 つばめは
雨ぎらう空をみごとな滑空 また上昇 ....
「美事な意地」
             木の若芽


告白したい

みんなを愛しているのに 一人でいたい
つながりたいのに 孤独を求める
感謝していながら 愛想がない
人でありなが ....
あなたの視界の片隅に浮かぶ塵だから

息を吹きかけてくれるとうれしいよ



(それだけで舞い上がれるだろう)







大した重さも持っていないから

そ ....
読みつかれて ふと
雨音に包まれて

物思いに耽る蛙と
草むらに潜む

文庫の中は
土砂降りの文字
連なり意味成し物語り
意識下に滲み濾過されて

何を読みたいわけでもなく
 ....
また新しい朝をもらって

水をやりすぎても花は枯れ
日照り続きでも花は枯れる

足跡を残すために砂浜はあり
足跡を消すために波が追いかけてくる

有る ということについて
猫の前足の ....
甘い誘惑はわたがしみたいにあたしにまとわりつく
でもね、いいことないみたい
苦い薬はね、頭にくるけどいいみたい
だって、ほんとのこといわれてるもの

おとなこども人は何回もそれをくりかえして ....
 
わたしを救いたいなら

あの月を涙でくるんで

そして、ピアスにしてください



 
くらやみを大きな箱でまっすぐ
ぐねぐねと 山越え
べっどたうん に 帰る
疲れた背中たちをみている
眼は うつむき 遠くを見てる
あきらかに この中に明るみはなく
ただ ....
こがね色の麦畑に群がる恋心 戯れる
少女を追いかける青年の瞳は 青い

少女が戯れるのは 恋を問えない みつあみ

何が嬉しいのか さやさや揺れる 麦の穂の温もり
何が楽しいのか 微笑む少 ....
朝日はね
特に良く晴れた日の朝日はね
そりゃあもう別嬪さんで
たったひとりで見ていると
もったいないような
独り占めできてうれしいような
不思議だね おれは
新しい朝と結婚したくなっちま ....
「太陽に向かって手を伸ばした」









立ち尽くしてる


長い間




胸の奥に埋まってて


時々痛い



 ....
夜に心があったなら
きっと淋しい心でしょう
闇夜になるのが
淋しくて
誰かを想わずにはいられない

星に心があったなら
きっと淋しい心でしょう
たったひとりで
何億光年旅をして
誰 ....
 私は苺を潰して食べるのを無上の喜びとする女です。完全に潰すのではありません。
 いうなれば半殺しです。苺を半殺しにするのです。
 半殺し、などと、物騒な言葉を知ったのは、お彼岸の時だと記憶してお ....
ひらひらと、あたしのうろこがひかる

海の光と、空のひかりに

ひとつづつとしをとってゆくと

かたくかたくなってゆく

こころをまもってゆくんだよ

こわれないようにね

ぎ ....
王国に
オカリナの音が響き
それを合図に
門が開かれました

死者にはもう悲しみはないのです
先に逝ってしまったことも
とりたてて
悲しいことではないのです
それはこの世に生きるもの ....
あなたのことを 想うとき
天気雨が降ってくる
隅々まで晴れた蒼い心に
不似合いな
優しい雨が降ってくる

終わった恋を 想うとき
天気雨が降ってくる
微かな雨粒
泪じゃないよ
傘を ....
私の街には雪は積もらない
降ってもすぐに溶けて消えてしまうの
私の願いはたったひとつ
一度でいいから一面の雪景色を見てみたい

朝起きて窓を開けたら
世界は白一色に覆われているの
隣の屋 ....
きみが覆いつくした 世紀は輝く

きみは高らかに筆を降ろし 画布から水面につたう

きみは光と水を 調合する

きみは招待で

振向くきみは侵食のようだ

きみは廃棄物マニフェスト ....
薄紫の
花を
目が食べ
目覚めたとき

その直後も
草を食むように
咀嚼しつづける
夢見の歯車

ふと遠い日のすももの果実
熟れて柔らかに割れ
したたって染みる
濃い赤紫 ....
無線紙の上
這い伸びる
黒インクの静脈は
冬ざれの様相で
ひたひたと
忍び寄る

絡み付く
{ルビ荊棘=けいきょく}の枝を
程良く剪定し
暖炉に放るのだが
パチパチと
節は爆ぜ ....
その日の美術の科目は
自分の
もう片方の腕のデッサン

 写実主義の鉛筆は
 大気の成分のようにすみきっている
 大陸棚から
 波紋のようにそそりでた喜望峰にゆきつけば
 五指しめす照 ....
{引用=

風花が舞っています
ほんの少し顔をあげて
少女が 見上げる
( 幼さをふりおとした横顔は、りんとして )
おぼろげで 消え入りそうな
白い半月が、南の空たかく
午後のクリス ....
このてのひらには

なんにも無いね


これからは
ひとりきりで長い旅路を歩かなきゃならないってのに


会話のあいだにもれるため息はまだ夢をみている



運命線をたどって ....
優しい言葉をもらったら
そのまま受け止めておく

裏は読まない
深読みしない

届いた言葉だけを
ありがとうと戴くと

気分が良くなってきて
本当のありがとうになる
地球人にとって長い間
月は再生の象徴だったけど
月人にとって地球は
何の象徴だったろう

ひとすじの白い糸のような
細い三日月に抱かれて
薄らいだ夜の円かな部分

白黒のコントラスト ....
夢は遠くに想うもの

捕まえてしまうなら

ひとひらの雪のように

儚く淡く消えてゆく

夢は遠くに想うもの

辿りついてしまうなら

鮮やかなあの虹のように

儚く淡く消 ....
{引用=
世界中の子が
いっせいに
赤い風船
飛ばしたような
お空です。}
世界中の子が
泣くでしょう。
こんな夕日の
赤い日は。


{引用=なくしたものを
思い出し
空 ....
ゆらゆら纏う月の色

ひらひら翻る小夜衣


ほろほろ嘆く花の影

ふかふか見遣る片心


名もなき{ルビ憐恕=れんじょ}は風に消え

杞憂も蕩ける{ルビ玉桂=たまかつら}
 ....
悲しい歌を忘れられない
あなたがいつか手をのばす
その先に何があるのか
指先は語る事を知らず ただ
まばたきもせずに一心に見つめる
あなたのあの眼差しが欲しいと思う
風さえも忘れる束の間の ....
  遠い、
  遠い稲光。
  何度も、
  何度も光。
  とりあえずは、
  世界の点滅。
  点滅、点滅、
  点滅。
  電池切れ。



  でも待っていたい ....
街波 茜さんの自由詩おすすめリスト(423)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
つばめ- 木の若芽自由詩312-9-4
美事な意地- 木の若芽自由詩112-8-31
ポエム- 自由詩7*12-8-24
雨読物語- ただのみ ...自由詩34*12-7-19
初夏の雫- 空丸ゆら ...自由詩27+12-7-8
雨音がやさしい夕暮れどき。- じじ自由詩13*12-6-29
救いたいなら- 殿上 童自由詩27*12-6-25
見ていた星- 唐草フウ自由詩13*12-5-10
実りの瞳色- 朝焼彩茜 ...自由詩9*12-4-26
黄金の花嫁- ただのみ ...自由詩28*12-4-22
合わせ鏡- 自由詩4*12-3-17
星月夜- そらの珊 ...自由詩18*12-2-10
シークレット(散文詩)- そらの珊 ...自由詩7*12-2-9
うろこ- じじ自由詩10*12-2-6
オカリナ- そらの珊 ...自由詩7*12-2-5
天気雨- そらの珊 ...自由詩8*12-1-29
スノードームに願いを- 未有花自由詩13*11-12-5
アイビー_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩13*11-11-14
目覚めの鮮度- シホ.N自由詩611-6-1
シロフォン・クーゲルバーン- 鵜飼千代 ...自由詩18*11-1-6
腕から先のゆめ- 乾 加津 ...自由詩5*10-9-11
午後の月- 月乃助自由詩10*09-12-29
フリカエル- 自由詩1*09-3-28
良い気分- 未完自由詩1+*09-3-28
色鉛筆のためのパレット/地球照の夜- 海里自由詩109-3-27
「夢は遠くに想うもの」- 広川 孝 ...自由詩109-3-26
赤い風船- 亜樹自由詩308-10-7
十三月の窓- 朱雀自由詩3*08-10-7
ダナエ- 石瀬琳々自由詩24*08-10-7
344m/s- 草野春心自由詩308-9-30

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15