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通じ合わなくとも
理解っている
ぼくらの法則
ぼくらの約束
言葉にできなくとも
筋道とおる
ぼくらの考え
ぼくらの答え
孤独にとらわれ
弧を描いて落下する
心に何か ....
いつか天を
指差して
立ち上がれる日を
待っている
この世のうねりに
波乗り遊び
飲み込まれることの
ないように
持てるものは
何もないけど
この身ひとつで
体当 ....
目蓋は開かず
絶たれる
眼光
静寂の重さに
つぶされる
耳
過剰な匂い
混乱する
鼻孔
とろける毒が
浸潤する
舌
痛み痒み
おおわれる
触感
....
世界の片隅に
埋もれて
つらつら物思い
世間しがらみ
離れて
ふらふら風来坊
生きているうち
埋没しそうな
絶望的切望
生かされてるうち
観じるような
実 ....
薄紫の
花を
目が食べ
目覚めたとき
その直後も
草を食むように
咀嚼しつづける
夢見の歯車
ふと遠い日のすももの果実
熟れて柔らかに割れ
したたって染みる
濃い赤紫 ....