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切って砕いて
煮込んだら
あとはおいしく
頂きます
生ではとても
食べられない
あなたの冷たい
その言葉
投げつけられた
その言葉
まだ明け切らない静けさが、寝苦しかった空気を風に乗せる
この町の朝は早い、大きな篭を天秤状に担いだ女性が傍らを通り過ぎる
現地語の上手く話せない僕は、取繕った笑顔で「おはよう」と呟いた
彼女たち ....
君がどんどん
僕を切り取ってゆくので
ついに僕は
一粒だけになりました
海辺の砂のように
乾ききった一粒の僕
君は少し
ためらいながら
僕を道ばたに ....
簡単にすむのなら
言葉なんていらない
分け合えるのなら
心なんていらない
何もかもを取り去った世界を
君は美しいと言えるのかな
まるで
寂しい子供のように
優しい言葉を
待っています。
冷たいのはいやだから。
傷つくのはこわいから。
寂しい子供は寒空の下
どんな言葉が
欲しいでしょう。
一体僕は寒空の ....
痛みはたたんで隅に寄せ
汚れたこころは洗います
今日は晴れていますので
明日までには乾くでしょう
昨日も今日も洗濯日和
明日もずっと洗濯日和
必要なのは雨ではな ....
一縷の日常は
屈託のない笑顔で
いつもわたしの中に
入ってくる
わたしは日常に潜む
狂気に対し確信を持った
威勢を放ち
猛然と立ち向かっていく
結局は壊しそして生まれ
平衡感覚を保つ ....
こんなにちっぽけなものでも
ここにある と 静かに語る
ただ黙って積もり
その日の風に 明日の模様を描く
その日の波に 昨日の夢を揺らす
永い永い時間を抱いて
ここにある と 静か ....
全ての嘘は
真実に終わる
この口から紡ぎ出された偽りの声
いいえ
真実はいつだって一つなのです
君は言うけど
君は、言うけど。
僕はいつだって
君の嘘が欲しかった
嘘を吐 ....
1.
そして、僕はそのカードを引き当てる
"Falling in Love"
もう一度16歳の少年に戻ったように
瞬く間に"恋に堕ちる"
そし ....
旅立ちの鳥は
透き通る光は
風浴びる葉は
ものいわぬ詩人
羽ばたきが
きらめきが
さざめきが
彼らの言葉
不器用な友は
無口な父は
すれ違う人 ....
駆け抜ける人のあとを
幾千の眼が追いかける
逃れるために人は走る
眩いばかりの光を持って
幾千のその眼を
閉ざすために人は走る
好奇の眼
愛情の眼
羨望の眼
....
生きていたいから
愛していたいから
永い夢を見ていて
今はどうしていいかわからない
狼はきっと赤ずきんを食べる
生きていくために
愛していくために
そんな夢を見たって
僕はどうして ....
鉄の匂いがするこの街に
朝日が射して金属を照らす
尖ったままの花は
心の奥に刺さったまま
あの子はずっと笑ったままで
消えてゆく星を見ていたんだ
耐えきれない時間が
二人を包んで
....
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