すべてのおすすめ
娘と一緒にドラッグストアーに行って
「好きなものをひとつだけ買ってあげるよ」
と言ったら
「ホチキスが欲しい」と言う

「ホチキスならうちに二つもあるでしょ。
塗り絵の本とか色マジックのセ ....
       うす汚れた魂を
       夜更けに洗う
       洗面器に冷たい水を張り
       ひとつまみの塩でもみ洗う
       不信と後悔がにじみ出て
     ....
旧約聖書によると、人間は神によって地球が誕生してから6日目に土によって作られ、アダムがうまれたらしい。
そのあと、神は鳥や動物を作り、アダムの伴侶としようとしたのだけれど、うまくいかない。そんなひと ....
ジャンボと呼ばれて
恥ずかしそうに
笑顔を向ける
強いプロレスラー

無敵なのはブリキのクルマ

強すぎる季節限定の清涼飲料水が
宣伝中の富くじ

裸でも過ごせる夏は
死人が ....
真っ白な雪ンコ
真っ白な雪ンコ
にじんだインク
真っ白な雪ンコ
真っ白な雪ンコ

居座ったススキ
降り積もる綿雪
降り積もる綿雪
降り積もる綿雪
居座ったススキ

くだされた冬 ....
赤身よりトロと思てた自分が恥ずかしいわ

毎晩赤身を喰いにくるおっさんがおる
「この赤!」
何がこの赤やねん
思い切ってどーんと脂ののったのいけっちゅーねん


「やわらかさ強さ唾液の ....
ドトールで女と待ち合わせ
といっても携帯時代

正確にはドトールで女の連絡を待っていたが
まるで、連絡が来ない

ドトール地下のライブハウスでは
メロコアバンドが「青春」について叫んでい ....
ひとり入ったいつものスナックで
私は少し怒っている
はじめて会う客の唄声が耳につく
頼むからひとりでデュエットをやってのけるなよ
それってもう長いこと私の{ルビ十八番=おはこ}なんだから

 ....
さっき何となく星が見たくて外に出ました曇りなので星は見えま
せんでした街灯ばかりがあかるい淋しい夜です何がしたかったの
かわからなくなって家に戻りました家の中は静かなようでいてじ
つはいろ ....
三十はとうに越したが
精神年齢がそれほどいってるかは疑わしい
とにかく子どもは二人ほどいる
「ほど」の部分に何があったかは想像に任せる
下腹はよれたTシャツを膨らませ
ジーンズはさっき下の子 ....
スチュワーデスさん、とスチュワーデスに声をかけると
私にはケイコという名前があるんです、とそっぽを向かれる
今度こそ間違いの無いように、ケイコさん、と呼ぶのだが
ケイコは押し黙ってしまう ....
ここに俺がいると思うか思うなら挙手せよ
インターネット上に俺がいると思うか思うなら挙手せよ
あるいは印刷された紙に印字された文字に
夕方の台所に夜明けのシャワー室に
ビールが臭う真昼間のネット ....
根道とは露出した男根を用いて行う男の格闘技である。純粋に硬直した男根のみで戦うため、男根に手を添えることは禁止され、腕は頭部の後ろで組ませる。互いに男根を突き出し切り結び、相手の陰嚢に効果的な打撃 .... この時刻にこれほど眠いの
悪くない話だと思うよ
さっきメラトニンたくさんナイトミルクnemuを飲んだから
それで眠いのかもしれないけど
睡眠薬は飲んでない 飲んでないんだ

肩凝りがずいぶ ....
水道の蛇口を捻ると
羽根飾りを着けた男の子達が飛び出してくる
あわてて掬って口に含むと
格子窓から漏れてくる明かりのような
ぼんやりとまたうっとりとした
現実に変わって
あたしの渇きを癒す ....
血が欲しいんだ血が欲しいんだと繰り返し言うことが本当に必要だったらやってみるがいいよ今にじみ出すような本当にきみが必要としてるような世界は赤いセロハン一枚で事足りてしまうぞどうするんだ幼稚園児と手をつ .... 会場に入った時に
オマエラ開場早々こんなにもこぞりやがってそんなに詩が好きかっ!
アフォかっと!
馬鹿かとっ!

涙が出そうだった。
私は父の剥製を抱く
怒りの集積が父を剥製にした
不動明王の縄になって縛りたいものが
「偽りの手」かもしれない
23年間の沈黙が破られて
見えてきたものは父の死の真実だ
無知で作られた平 ....
ある日憎しみが空から降ってきた 皆は窒息した

虫かごを下げて草むらを這いずり回っていた頃があったろう
誰もが共有する思い出だ すべての思い出なら無意味だ
わたしはりんりんと鳴く虫を肩から下げ ....
私が 一滴も
何ものにとっての海にも
なれぬことが要因となり
アスファルトは 
忽ちに透け凍った雪の成れの果ての 
既に 雪ではないものの 下で
アスファルトは
ただ 固く  ....
わたしは 此処に いるけれど
わたしは 此処に いる人か


本当は 此処に いるのだけれど
猫は 此処に いないのだ




雪で 
日のない夕景は
アルミ箔の
 ....
犀川の河原
しゃがみ込んだらあ
対岸の
浴衣色が滲んでるげん
 
うちの気持ち
いっくら解いても
解いても
頑固に
縺れていくじい

いじっかしい


こんな
うちの気持 ....
彼は豪雨が好きでない
彼が好きなのは
ごくごく静かに降る雨で
こぬか雨きりさめ煙る雨
そんな雨の日には
きっと

静かな林の路傍に彼は立つ
水を含む苔の上に足をおく
草鞋履きなので
 ....
やもりが小さく這っていた
指を噛み
においをつけて
私たちの行為が終わる
しみったれた青春の木造二階建て
隣の人は今日も家にいる
ラジオのニュースが空に流れていく
株価の変動は関係ないと ....
祈りをこめてやれば
たどりつくと
おもっていたんだから
赤いくちびる
霧でみえない
やわらかな膜

せなかの音
呼びたいのは何
赤い点々
地図のうえ
おちる
うかぶ

 ....
きょうも
花ぱらり
波ほろり
あるく ひとびと

うまれた頃の温度
中途半端なしあわせに痛んで
降りたくないと
泣いたねがえり

満ちていた
旅のはじめ
いだいなふるえ
落ち ....
赤いセーターの女
ひっつめの髪
きみどり色の閃光
作業
眼鏡
作業

作業
反復
業務



複写機
吐き出される
モノクロ
ドット
三千枚の
「@」の顔
 ....
幼かった私たちは
この蝶をヨツアシチョッチョと呼んだ。
今はもうそんな幼稚な名では呼ばないが。
私たちは誰も大人びた名称を知らなかったのだ。

でも私たちは知っていた。
昆虫は六本脚という ....
昼休みの中学校の教室に
セセリの群れが舞いこんできたことがある。
女の子たちは気持ち悪がって騒ぎ
男の子たちは争ってつかまえた。

鱗粉は毒だと言われていた。
茶色いし羽根の閉じ方が普通の ....
街路図には
方位が記されていないので
正しい道順はもうわからない


人影のないアーケイドを逆順に進めば
三番街と一番街のあいだに
二番街がない


封鎖された地下通路から
川底 ....
山田せばすちゃんさんの自由詩おすすめリスト(33)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ホチキス- 夏美かを ...自由詩41*13-1-25
洗面器にわたしが溢れるとき- 石田とわ自由詩32+*13-1-22
倫理学の授業にて、おとこと- 自由詩207-5-25
ブリキのクルマ- あおば自由詩4*05-7-18
冬道程- 感人自由詩3*05-2-6
トロ下さい- 山内緋呂 ...自由詩605-1-16
君から電話が来なくて重要なロックバンドが生まれる- 餅ヴィシ ...自由詩2104-11-17
そんな背中なんて見ない- 佐々宝砂自由詩104-9-4
置手紙- 佐々宝砂自由詩504-8-30
午後の喫煙- 佐々宝砂自由詩6*04-8-26
スチュワーデス・ケイコ- たもつ自由詩5104-8-25
トリプトファンレス・トリプル- 佐々宝砂自由詩10*04-8-6
根道についての覚書- がらんど ...自由詩6*04-8-5
夏の深夜、午前2時、- 佐々宝砂自由詩204-8-5
君の水脈- 佳代子自由詩404-7-25
ワンダーセロハン- 黒川排除 ...自由詩604-7-21
東京ポエケットⅠ- 馬野ミキ自由詩10*04-7-19
剥製を抱く- 佳代子自由詩304-7-11
近所の汚れた川に肩まで浸かって待ち伏せた鴨を殺して食べたいよ- 黒川排除 ...自由詩704-4-23
凝結した魚- A道化自由詩504-2-2
此処にいない猫- A道化自由詩704-2-2
千切れても- AB(な ...自由詩504-1-12
豆腐小僧のレーゾンデートル- 佐々宝砂自由詩1*03-12-22
圏外- 岡村明子自由詩303-11-25
りずむ- 石川自由詩703-11-22
歩々日々- 石川自由詩403-11-22
その女は派遣で時給千二百円だった- 岡村明子自由詩703-11-22
ジャノメチョウ(百蟲譜11)- 佐々宝砂自由詩603-11-21
イチモンジセセリ(百蟲譜10)- 佐々宝砂自由詩403-11-21
空白の森- 安部行人自由詩1103-11-20

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