歩々日々
石川

きょうも
花ぱらり
波ほろり
あるく ひとびと

うまれた頃の温度
中途半端なしあわせに痛んで
降りたくないと
泣いたねがえり

満ちていた
旅のはじめ
いだいなふるえ
落ちる
砂ぼこり


かけるたす ひく


つまさきが
鈴のように
つらなっている
星が落ちながら
すぐそばで
鳴っている

ともしびの
とんがりの
ひとびとの


果てに


自由詩 歩々日々 Copyright 石川 2003-11-22 08:20:34
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