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きみが眠っている間に、
きみをゆるめる。
きみは包帯に巻かれていて、
包帯はとてもきつく巻かれていて、
ぼくはいつもゆるめたくなる。
自分がきらいで、
自分 ....
夏だから?違うよいつだってすっ裸で寝ているよ阿呆だもの。



なーんかこんな日にケンカ見てるとうりうりするよね馬っ鹿じゃないの。



打ち水のお姉さ ....
嘘つきはもとめるように口を開く、
だから石を入れて縫いつけた。




キスしたければ唇のように目をあけてぼくを受け入れて噛んで。




さあ泣 ....
弟が、
はじめて天体望遠鏡を買った夜のことは、
今も忘れない。
失われた母星を見ようと、
みんなでベランダに集まって、
家族で覗き合った。
結局、
あたし ....
午後からは雨なので、
傘を持っては出掛けなかった。
昼食の蕎麦屋から出ると、
案の定、
雨が降り出した。

色取り取りの傘が、
街に花開く。
わたしは蔓 ....
一。



どんな関係なのと、
訊かれたことがある。
からだの関係です。
そう答えると、
相手は押し黙ったっきり、
何も言わず、
泣いてしまった。
 ....
朝起きると、
夫の蟹を食べる。
水のきれいな土地で生まれ育った夫の蟹は、
沢蟹に似た味がして、
なかなかの珍味である。
蟹は大抵、
夫が寝ている間に、
湧 ....
皮を脱ぐと、
彼女の触手は濡れている。
「…見ないで。」
そう俯く彼女の目は、
もう既に触眼で、
照明を落とした部屋の中、
仄蒼く、
ふたつ灯っている。
 ....
鼻を打つといつも、
はながみさまがやって来る。
はながみさまは襤褸を着て手に薄紙を持っていて、
薄紙はごわごわの紙とぬわぬわの紙のふたつで、
わたしは何故かいつ ....
昨日は、
日がな一日寝そべっていた。
ただ寝そべっているのも、
何なので。
読みかけの本を数冊。
枕に、
寝そべった。
うつらうつらとしていると、
やが ....
こころは、
ころころしたいので、
いまからころころしますけれども、
ここでころころしても、
いいですか。
ころろ、
ころがったりもするので、
ころころもあもあ ....
海岸に太陽が落ちていたので、
拾ってポケットに入れた。
手のひらは、
じゅって、
音を立てて燃えたけど、
そんなの気にならなかった。
どうしてもこれを、
 ....
一回。



初球は大きく外れ、
バックネットに突き刺さった。
球場がどよめく。
マウンドが揺れている。

おれが揺れている。





 ....
ぼくが笑っていればきみもいつか笑う。
だから今夜は、
地球照。



ひときわ明るく笑って、
翳る。
隠してる。
きみの裸月が見たい。



 ....
「もこもこと旅に出るんだ!。」

そんな寝言をきみが言うので、
ぼくはすこしだけ、
もこもこになってみる。
もこもこになったぼくは、
きみの夢に潜り込み、
 ....
裏庭で流木を見つけました。

流木なので、
どこからか流れて、
どこからかこの庭に、
流れ着いたのでしょう。
流木はぐっしょり濡れていて、
近づくと強い潮 ....
タマは見ていた!。
磯野家の秘密はニャー…。
テトロドトキシン痺れてしゃべれニャイ。




あれだあの髪だ!。゚‥・ ‥。.
あれがぼくの未来……‥・ ....
読まれて落ちる卵には、
きっとわたしの顔は付いていない。
だからどうぞお好きなように、
割って食べてくださいませ。

わたしの伺いしらぬ、
卵でございましょう ....
悪い子は見つからないパパにもママにも見つからないぼくは悪い、






押し入れの中は宇宙だから漂う星たちは涙じゃない。



膝を抱えて星座に ....
あの夜、
ケタの顎を蹴り砕いたこと、
今でも後悔していない。
いつも間違いばかりしていたけど、
あれだけは後悔していない。

ああしなければ、
ケタはまた ....
教室に戻ると、
机がなくなっていた。
みんなぼくに背中を向けて、
くすくすと笑っている。
すごく笑っている。
いつもの光景。

誰かが振り向いた。
なに ....
地球の重みも痛みも我に極まれり重力うなぎ喰らう夜。



蛍光灯冷蔵庫テレビハードディスク高周波四重奏団。




冷蔵庫に入れた頭痛を被り耳鳴りやり ....
水面の戯れ水紋の喘ぎ。
乱れる波、
果てるを知らず。


満たされし満たされぬ果て、
月に焦がれて肥ゆ波高く。
悲しの海。






別れ ....
妻が子を産んだ。
女の子である。
わたしの子ではない。
山神さまの子だと妻は言う。
山神さまの子は妻に似て、
肌が白い。
むずかると、
白い肌を紅くして泣 ....
陰嚢を口に含むのである。
妻の舌は冷たく巧みであり、
裏筋から亀頭の辺りを、
その舌が這うと、
身震いするほどの快楽である。
わたしは堪らず精を出す。
妻は ....
わたしの妻は冷たい。
どれぐらい冷たいのかというと、
夜中に妻の躯の冷たさで、
飛び起きてしまうほどである。
そんなとき妻に触れていたわたしの部分は、
軽い凍 ....
ドル箱という箱を見たことがないのですが、
それは米国製の米櫃でしょうか。



「おとといきやがれ!。」
ということは、
先日お伺いした時には、
もう了 ....
雲は遅刻したけれど青空は遅刻しなかった晴れのち曇り。



曇のカーテン薄いから、
向こうが透けて、
青い影。

ぐうん空魚が、



ほわわわ ....
躯を浸す。
浅瀬の音に触れる。
それは波を立てて弾けた。
波はどこまでも広がってゆく。
やがて向こうまで広がり揺れて、
はじめる。
奏でる。

波間では ....
火を付けて、
風で煽って燃えだして、
手に負えなくなりましたか。
静かに見守り心を痛め涙を流しているのですか。


涙で火は消えますか。


ほら。
 ....
ふるるさんのPULL.さんおすすめリスト(90)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_ゆル。_」- PULL.自由詩14*07-9-13
「_阿呆なのでそれはもう阿呆なので夏はぐらぐら煮立っています ...- PULL.短歌7*07-8-25
「_溺れる魚はきみかもしれない。_」- PULL.短歌8*07-8-18
「_チ玉人にはわからない。_」- PULL.自由詩9*07-7-29
「_午後は雨。_」- PULL.自由詩13*07-6-13
「_人魚の涙。_」- PULL.自由詩13+*07-5-26
「_蟹。_」- PULL.自由詩19+*07-5-24
「_彼女の触手は濡れている。_」- PULL.自由詩6*07-5-21
「_はながみさま。_」- PULL.自由詩7*07-5-1
「_体日。_」- PULL.自由詩6*07-4-30
「_こころころ。_」- PULL.自由詩13*07-4-28
「_ポケットの中の太陽。_」- PULL.自由詩15*07-4-26
「_残球。_」- PULL.自由詩5*07-4-6
「_地球照。_」- PULL.短歌7*07-3-28
「_ぬくりもこ。_」- PULL.自由詩11*07-3-19
「_流木。_」- PULL.自由詩16*07-3-16
「_お魚くわえたサザエさん。_」- PULL.短歌3*07-3-16
「_詩卵。_」- PULL.自由詩9*07-3-15
「_押し入れの中は宇宙。_」- PULL.短歌13*07-3-13
「_ケタ。_」- PULL.自由詩15*07-3-8
「_おれ。_」- PULL.自由詩8*07-3-6
「_無音弦。_」- PULL.短歌7*07-2-12
「_水交。_」- PULL.短歌10*07-2-7
「_つめたい家。_」- PULL.自由詩12*07-2-6
「_つめたいから。_」- PULL.自由詩4*07-2-5
「_つめたくて。_」- PULL.自由詩10*07-2-4
「_はてなくん。_」- PULL.自由詩14*07-2-4
「_晴れのち曇りで、さんさんさん。_」- PULL.短歌8*07-2-3
「_月騒。_」- PULL.自由詩9*07-2-3
「_放歌。_」- PULL.自由詩10*07-2-2

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