とうさんとトドさんは、
似てるけど、
ちょっと違う。
とうさんはからだがおおきくて、
お腹もでっぱってるけれど、
だけどトドさんとは、
違う。

この間 ....
まさか
こんな所に
XXクラゲが
いるとは
思わなかった

ぼくはたまたま
近所のコンビニまで
時速160キロで移動中に
道路のど真ん中に落ちていた
XXクラゲを踏んで
大クラッ ....
きみが少し元気なときに
庭に植えた白梅に
真珠の粒がころころと
それは春の序章とも言える

きみが好きだった春の 前髪が見えて
それはきみの季節とも言えるが
メディアから塗りつけられる春 ....
てのひらから
つばめの影が飛び立って
どこへやら
つと
消えていきました
わたしはひとり
立ち止まっていたのです
自動車に
跳ね飛ばされるドラマを
軽くいなして歩きます
小さな翼に ....
幾十年も働くということが 
途方もなく長い道のりに思え
僕はひとまず荷物を降ろし 
ありきたりないつもの道を外れ 
目の前に広がる 
今日という日の草原を 
無心で走ろうと思った 

 ....
日曜日の朝なら
町内会で
いい天気になる予感よ
白くて洗いたてのかっぽうぎを着て
三丁目の公園で
おにぎりをにぎろう

おばちゃんたちは
生きることそのまんまのように
ぱわふるよ
 ....
月が好きなふたりだった

いくつもの月がふたりを照らした

あのころの轍に

いさぎよくSAYONARAしよう


春なのに月は

霞みが微塵もなかった

真昼のしろさだった ....
オリオンのまばたきが
霞んで見える
蒼い夜の隙間から

一通の手紙が粉雪のように

宛先が書かれていない
差出人の名も書かれていない
薄い肌色の封筒

糊づけもされていないので ....
青灰いろの街が夕暮れ

赤がひときわ輝きだすころ

東の低きにそれは座っていた

なんびゃく万マイルその先の


     ○


ラブホイヤーに会いに行こう!

リオデジ ....
主任のおばちゃんが 
残業時間につくる勤務表と 
にらめっこしながら 
(あの人の性格はああだから・・・) 
(この人の性格はああだから・・・) 
と頭を抱えていた 

なにができるでも ....
雲になった少年は
涙を流して
誰に何を
知っていてもらいたいのだろう


詩人になりたかったのは昨日のこと
今は風に流されるだけ
それだけのことに
満たされている
嬉し泣きしかでき ....
なんだかこぎ疲れたから
ちょっと立ち止り休んでみる
無理してこがなくとも良いのだと
あなたは諭してくれたけど
途中でやめるなんてことできなくて

意固地になんかなっていないよ
こぎ続ける ....
雲の上で
誰か泣いている

その
降り注ぐ雨の下
泣いている人もいるだろう

雲の上で
誰か泣いている

誰にも気づかれることなく

誰にもなぐさめられることなく
平日の午前

雨の日のファミレス

食器の音

まばらな客

障らない音楽

外のひかり

外は雨だ

灰いろの風だ

うんこしたくなるような

落ち着きに満たされ ....
まだ木蓮の蕾はろうそくのようだ

満員電車をおりて駅からでると汗は

まだ浅い闇の風に体臭をうすく匂わせた

いとなみはやわらかに撫でられている


爽やかな夜に

春の夜に
 ....
「 はい 」 


穴だらけのわたしはもう 
この一言があればいい 

今まで 
たった二文字が言えず 
眉を{ルビ顰=しか}め、頭ばかりで 
あなたとわたしの「正しさ」を 
{ル ....
なくした言葉がいくつかあって 
それを、また 
見つけだすのにあたふたなんかして 

正しい言葉 
わからないんだ 
ぼくは 


言葉は無力だと知っていて 
それで ....
眠れない夜に
眠ってしまった店を想う

焼き魚が食いたくて
冷蔵庫の灯をまさぐるが
プラスチックしか見つからない
ジュースを転がす

傷んだ腹がないている
鍋焼きうどん食おうにも
 ....
ぶらさがって いる
ただ
ぶらさがって いる
ただただ
ぶらさがって いる

明かりを灯らす
役割があるだけ
立派なのかもしれない

無味乾燥の心
ついには発火
くゆる煙は
 ....
飛ぶ鳥はとても軽いのだということを
わたしはときどき忘れる
飛ぶために鳥が捨て去ったものの重さを
わたしはときどき忘れる

鳥の骨は細く軽く
すきまだらけで脆いということを
150kg超 ....
{画像=080317232228.jpg}
天は人の上に人を作り、
天は人の下に人を作り給う。

天は人に二物を与え、
天は人に三物を与え、
天は人に四物、五物を与え給う。

だから彼 ....
宇宙が

言い聞かせに来る

すでに来ている

宇宙が

月のまわりに輪をかいた


東京の夜にも

坂出の夜にも

はんぶんの月

そのぐるりに

神戸の夜にも ....
一人のひとの 
こころに宿る 
一つの宇宙 

銀河の塵を何処までも 
深く掻き分け泳いだ場所の   
無明の闇の広がりに 
ぽつんと一人 
ひかりの人が 
仏の姿で坐っている 
 ....
タイトルに「あなた」なんて使って気恥ずかしいのですが、
なんかそういう気分なので(笑)。

さて。
蘭の会(http://www.orchidclub.net/)の「ふみばこ」というコーナーに ....
サングラスをかけた 
全盲のおじさんが 
若者のリュックにつかまり 
地下道に入っていった 

ポケットに手を入れて 
道に佇むぼくの 
目線の先に遠のいてゆく 
ふたりの背中 

 ....
これではない、
これではない、と言いながら
なにも指し示すことができず
しかしそれは確かにあるのだと言う

散り敷いた花びらかきあつめ
その手をかかげあげても
ばからしいと言う

見 ....
慈しみが

ありすぎるから

つらい気持ちで

傲慢になってしまう


悲しみに

すぐ慣れるから

マイノリティが

人に傍観されている


世界で唯一の

 ....
鉄砲玉の家系です
誰も戻ってきはしません



吉野家へ行きました
思えばこれが東京の味でした
修学旅行の列から浸み出した
初めての味でした


今後戦争などというものへ辿り着く ....
僕が知りたいのは
CMの後に出される答じゃなくて
消費されていく新曲じゃなくて

僕が知りたいのは 僕が知りたいのは
作りかけてやめた
誰に送る宛てのなかった
 ....
{画像=080316102643.jpg}
倒れ込む。        そのままに
ねぐらに眠り込む。    裸になり
頭から倒れ込み、突っ込む。壁に、住処に
ぶつけて星を飛ばす。   ぐしゃり ....
ここさんのおすすめリスト(236)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_とうさんとトドさん。_」- PULL.自由詩6*08-3-25
○×式- 大覚アキ ...自由詩6*08-3-25
さくら_さよら_さら_さら- たちばな ...自由詩37*08-3-24
つばめ- よしおか ...自由詩6*08-3-24
まぼろしの草原_- 服部 剛自由詩408-3-23
おにぎりにぎろ- ふぁんバ ...自由詩7*08-3-23
SAYONARA- 吉岡ペペ ...自由詩508-3-22
オリオン- 乱太郎自由詩20*08-3-22
天体の誘惑- 吉岡ペペ ...自由詩608-3-21
雨夜の信号_- 服部 剛自由詩4*08-3-20
手をつないで- 小原あき自由詩12*08-3-20
ゆっちゃりなひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*08-3-20
雲の上で誰か泣いている- 風音自由詩7*08-3-20
雨の日のファミレス- 吉岡ペペ ...自由詩608-3-19
春の夜に- 吉岡ペペ ...自由詩608-3-18
「_鏡_」_- 服部 剛自由詩3*08-3-18
返信- わら自由詩35*08-3-18
ひと炊き- 佐々木妖 ...自由詩23*08-3-18
道筋- FUBAR自由詩6*08-3-18
軽さへのあこがれ- 佐々宝砂自由詩44+*08-3-18
人生の平等さについての考察- beebee自由詩3*08-3-17
宇宙- 吉岡ペペ ...自由詩308-3-17
涙ノ星_- 服部 剛自由詩308-3-17
詩という“表現”を選んだあなたへ- いとう散文(批評 ...59+*08-3-17
少女のうた_- 服部 剛自由詩308-3-17
花あそび- 渦巻二三 ...自由詩1108-3-17
慈しみと悲しみと- 吉岡ペペ ...自由詩208-3-17
ora- 佐々木妖 ...自由詩13*08-3-16
宛てのない手紙- caleha自由詩12*08-3-16
倒れ込む。獣のままで- beebee自由詩6*08-3-16

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