すべてのおすすめ
友達がくれた香水シュッとする異国の街がぼんやり浮かぶ
ゆったりと笑って過ごす休みの日君の問題一緒に解決
夜になり心を照らす流星群星になったかのように瞬く
島々を結ぶフェリーは日に四便 ....
高校でお世話になった先生の見た目は同じ何も変わらず
雨の日は退屈な風吹き荒れる少し湿った理科のプリント
建物の影に隠れて僕を見る野良猫の目が鋭く痛い
夕飯は家族揃ってする決まり笑い絶 ....
その空に落ちた雲へと太陽を
青い光をひっぱり上げて
白衣着た天使を見れば落ち着いたほっとする時間作ってくれる
ボタン取れボタンをつけてくれる君手編みのセーター編むのが得意
小さくてあまり知られてない劇団親戚だけで創られている
深く濃く ....
曖昧な答えで僕を遠ざける恋の駆け引き続く毎日
懐かしい路地を曲がれば駄菓子屋が今も眠らず子供を誘う
故郷を描いた画家のプロフィールダムの底へと沈んだ生家
人は皆スポットライトを浴びて ....
みず色を捨てられぬまま成人し 春をうっては剃刀を買う
上等の夜と下着とかみそりは薄っぺらいほど ななめに刺さる
春の背に流れていたのが情でなくただのいつもの赤い血だったら
見送った背中を思い出しながら食べたケーキはしょっぱかったの
謝らない代わりにケーキを買ってくる君をやっぱり許してしまう
大きめのプリンをふたりで分け合った夜は月さえ ....
木蓮の花びらいちまい落ちる音ささやかな夜のまばたきに似て
ぼんやりとスピカまでのびるきみの背を「ち よ こ れ い と」でかけあがる夜
ひそやかな春のそくどでしのびこみきみ ....
廃校が決まる学校増えている子供の数が減り続ける今
忙しさばかり強調する上司部屋の空気が自由にならない
想い出の花はいつでも魅力的過去の扉はもう見当たらない
いつもより早く桜が咲いてい ....
泥を食べ泥に抱かれて遠くまで来たはいいけど曇天の海
ぬかるみに口づけをする三月晦日 とう‐かい とか言う言葉を浮かべ
踊る時君の目を見て踊りたい魅力を全て目に焼き付ける
山間の道を長距離バスが行く人は疎らで廃止が決まる
突風で倒れた看板淋しそう元いた場所に戻りたいのか
ギター弾き音色が外へ流れゆく街 ....
よく光るパワーストーンが何か言うその何かとは幸せの言葉
冷え切った頬を温め赤くなるあなたの大きな手が愛を示す
他の星から来ている生命体地球を守り成長させる
満月が重そうに見え気 ....
ひとの手でひらかれてなお閉じている 体から出る術を知らない
吊るされたカーテン わたしはここにいて光の落とす影を見ている
陽と月の長さをわけるいとなみを あしをそろえて外をみていた
群衆のみている色のはんたいのいちばん端に紐をゆわえる
日のくれるながさに臓のかたむきをあわせひそめる影のようになる
う ....
路地裏で静かに咲いて枯れていく短い花の命に触れる
ふと疑問湧いてあなたに聞いてみた予想と違う答えに戸惑う
ポスト見て君から届く手紙あり異国の地から愛のメッセージ
川沿いを歩きつつ見る ....
万馬券的中したの報告は誰にもできず独り焼き肉
曇らせた車窓に描くハート文字君の心を細かく探る
雨の日は懐かしい匂い思い出す十年ぐらい逢ってない人
忙しく動かなくても変わる日々自分自身が創る人生
鮮烈なデビューを果たし人気者 ....
駅前の 賑やかしから 常緑樹
並木をくぐる 若人二人
そのうしろ 散歩する犬にほほえみ
ベンチ腰かけ 寒さ身にしみ
待ち合わせ相手はこない
ポッケから
リ ....
なけなしの力で振り払うことができたのは小さな羽虫一匹
いつか止む雨を見つめて沈み込むあなたがいない時間は偽物
良いことが押し寄せてくる誕生日無色透明だけど幸せ
山崩し高速作るのが嫌い自然への愛強く持ちたい
過ぎ去った時間を戻すこと ....
飛び立った鳥の行方を捜してる 夜に焦がれて夜に怯えて
いつだって夜は味方じゃなかったし別れの電話も覚悟してたし
アイドルと政治家が並ぶ深夜枠誰も嘘つき誰も正直
真夜中のテレショ ....
{引用=蝶をつくる手がはぐれてしまう
簑田伶子}
「ほら、海!」ときみがはしゃいだ時は過ぎ埋め立て地にて描くあの夏
幼さや日 ....
魂の声が聞こえてハッとした変わる自分に出逢うきっかけ
曖昧な季節風から貰うもの私の軸はぶれないいつも
山躑躅遠くからでもわかる色初夏の薫りで出来た現実
赤い糸目には見えないだか ....
永遠に貴女愛すと嘯いて空に航跡描く夢見る
あるだけの星をあつめて飾る身をうかべる水は暗く濁って
強くなる光をまともに受け止めてだんだん薄くなる子どもたち
持ち前の笑顔とやらの裏にある疑心のやり場がまだ見当たらず
舞い込んだ平穏にさえ整合性 求めてしまうみだりなユーウツ
孤独だと自惚れるより幸福を受け入れるほうがよっぽど難儀
....
改行を連ねて測るその距離を知った時からその背見送り
待ち惚け待たされ惚けて暮れなずむ町に溶ければさびしくもない
さよならと言わず別れた十字路に右も左も後ろもなくて
木蓮や椿のよう ....
涙なみだ花のつぼみを押し抱きながれるままの失語の春の
ほしいまま虚空をすべる鳥にこそつばさに適う言葉も持たず
指さきを染める苺のいじらしさキスするほどのかわいい夢を
見残 ....
知ることの無力さを知り無味を知り知らぬままいる恐ろしさを知る
上下する正しさのある胸のうちに 隠し持つ劣等の甘く腐れる
寂漠の砂地は濡れずざらざらとながれる雨の無情さ ....
あかるさに開いていたのはこころでもからだでもなく精神でした
マニキュアが剥げちゃったから帰らなきゃ 爪のさきまであたしでいなくちゃ
ふりむいて、そのときにまだちゃんといて 先に終わるな ....
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