あのとき、偶然
だれにも声をかけられていなかったなら

ぼくは今ごろ
ここにはいなかったのだ


偶然、生きているぼくは

今日も、また改札口をぬけ

ケータイを開き

牛丼 ....
 
 
 
 
栗の花が、匂う
 あの子のスカートは
  本当に秘密だろうか?
 
 
 (あ、あ、あ、暗転
 
 
時折
飴玉が降るらしい
都会のような片隅
 
私の ....
ここはそのむかしパパの書斎だった
むかしといっても2年ほど前までのことだ





その部屋
の真ん中
パパの回転椅子
の上のドーナツクッション
の上に
足をひらいてすわってし ....
初恋の人は 今も地元にいる。

小5から高1まで彼のことを想っていた。



28才のときに再会して 結婚しようって言われた。

けど。

あたしは東京での仕事と生活を選んだ。
 ....
吊り皮を枕にした朝
素肌の味を思い描き
定時を目指す


学食を想い
立ち止まってはみたが
正門のサイズが合わない
すれ違った後輩が
陽ざしに目を細め
素肌をにじませようと
侵入 ....
29才の冬
やっとふたりきりで会えた4つ年下の彼は
路駐させた車を降りて
ひょぃっとガードレールを飛び越えた。

会うなり
『ライター持ってる?。失くしちゃったの、さっき。』
そう言って ....
キミを散開して
潜ってやりたい
ママって呼んでも良いですか

ちょっと邪魔なしこりのように
心臓に触って
弱み握ったりして


風のように背中から大胆に
キミの裸を抱けるのなら
 ....
この栓を抜いたら
この水は死ぬ
この栓を抜かなかったら
この水は死ぬ




私には関係がないことなので
チェーンにかけた人差し指をくっと曲げて
生まれる音をききながす


 ....
わたしはこわい
あなたがこわい
あなたに見られるのが
感じられるのが
思われるのが

こわい

こわくていつも
嘘をついてしまう
嘘をついて生きてしまう
わたしは嘘をついて
わ ....
窓ガラス越しのあなたは
いつもよりずっと透明だった

鮮(…、)かな透過光、
あおときいろ混ぜても
私にはつくれない


べつに新しくもない上着を
着る
肌に浮き出す水分の珠は
 ....
あえぐ芸術に怯えてしまうわ 
わたし




鳥 あなたのように高く飛べるのだろうか
犬 あなたのように歩けるのだろうか
壁 そして白く 
  風化せず、ただ慄然と
  人は立って ....
{画像=080305010357.jpg}
くるしくともなんともない
あたまがからっぽなひは
いったいなにをやればよいのか
わらってよいのか
ないてよいのか
ただなにがなにやらわからない
 ....
らいおんは
つかれ切ったのか満たされたのか
あまいかおをして寝ている
ぐるるる
 
 かみをかきあげながら
 はにかむ
 {引用=Honey come?}
 じょう舌になるほど
 な ....
皿の上に不恰好な卵焼き
違うようホットケーキだようと
いもうとがきゃんきゃん吠え立てている

味は悪くないぞいもうとよ
頭を撫でてやると
子供じゃないんだからと言って
手をぽんと払われた ....
明日の4時には新宿であきと待ち合わせをする
それから昨日買ったワンピースを着て
エナメルの靴を鳴らしながらあきと会う

夜、吸わない煙草を吸うフリをして東京タワーに恋をする
ベランダでいつも ....
風が穏やかだ

と書いたら

風がビューっと

ひと吹きした

ごめんなさい

女の子
女の人
女性
分からない人たちです

まず少女マンガにはなぜ花が散りばめられているのか
それはどのような意図に基づいて配置された花なのか
もっさりしたアジサイですら可憐なの ....
さつまいもを輪ぎりにして 
そのなかのひとつ 
手にとって投げた 

宙に浮かんで 
天にのぼって 

ああ 

なんて色したお月さま 
ああ 

さつまいろのお月さま
冤罪で
 しょっぴかれたく ありません

  男子専用車両をつくれ
ぼくたちはいつだって三人でいた

キミがみつばちを捕まえてほしいと
目の動きだけで云った時も
そうするしかなかった
キミはあいつのもので
ボクははちに刺されることでしか
キミに見つめられ ....
追わないよ
辿りもしないよ
もうただの幻だと知っているから
朝に沈み始める身体
声があなたの前では響かない

泣いていた
理由も分からずに崩れるように
背負っているのはい ....
実体がないようなそんな存在
帰ることが出来ずに暮れていく
なんだかうまく話せないから唇噛んで
通りの人波を座りながら眺めてた

言いかけた言葉のせいで息につまづいた
それは今でも ....
喉の辺りがひきつれる
この道でいいのかと
訳も意味もない問いで
つっかえている
あてどもなく歩いて
歩いて
歩き疲れて
休み時間は終わってしまう
薄暗くひんやりとした壁 ....
言葉を探しながら
言葉を飾りながら
紡いでいくやりとりで
君を近くに思ったりしている

優しさはわかっていて
スキだという気持ちも
隠そうと思わないけれど
本当の君はどこ ....
こんな寒い朝には
土星の輪っかをお茶漬けにして食べてみたい
アツアツの白いご飯に
パラパラパラ
(梅干も添えとこ)
それらは
真空にうかぶ
ドリームアイランド
マトリョーシカ人形のよう ....
わたしたちを、
平等に迷わせる不規則性


未完成であることだけが
確かな終わりを撫でている

いつもいつも
こぼされてゆく気配のなかに
鵜呑みにされた
わたしたちが
い ....
一つできたら 十できる

一つ 組み合す
「青い空」と・・・

二つ情感 感じて
「まっ青な空」

三つ 広さが欲しい
「青の空に ゆっくり雲は流れる」

四つ 調子を変えて
 ....
銀の月 冷たい光
微笑みも空しい夜がある

あなたを和ませる何か
てのひらにほしくて
探しに行く海のなか

光る真珠抱くあこや貝
光る鱗見せびらかす魚たち

波間を手 ....
白くまが
冬に飽きて夏を生きている
空へ掲げた太陽から
モーター音がする
眩しくてほんのり暖かい
故郷ではインテリアでしかない太陽だ

夏の代名詞は軋みながら首を振り
永久凍土に芽生え ....
ロングコートのポケットに両手を突っ込み
ヒリヒリした寒気に急かされ散歩する
時々口元に手を当てて息を吐き
ひと肌の温もりを味わう

ふと思う
冬の息が白いのは
報われないまま死んだ誰かの ....
manabe kentaさんのおすすめリスト(257)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Re:- わら自由詩25*08-6-14
東京飛行- 山中 烏 ...自由詩1*08-6-5
ここはそのむかしパパの書斎だった- 因子自由詩6*08-5-28
雨の記憶- 高杉芹香散文(批評 ...11*08-5-24
三本脚- 佐々木妖 ...自由詩10*08-5-21
体温- 高杉芹香自由詩208-5-18
自慰- フクロネ ...自由詩1*08-5-9
ごぽっ- 因子自由詩6*08-4-21
嘘つき- エチカ自由詩4*08-4-15
リアリティの婉曲- 因子自由詩1*08-4-13
ワルツ- エチカ自由詩1*08-4-5
あたまがからっぽなひ- beebee自由詩5*08-3-5
らいおんの春- 唐草フウ自由詩9*08-3-4
ホットケーキ日和- 橙煙自由詩11*08-3-2
恋、あるいはイルミネーションみたいなの。- エチカ自由詩5*08-3-1
- fomalhaut自由詩308-2-28
別人- 佐々木妖 ...自由詩22*08-2-24
さつまいものお月さま- Souko自由詩108-2-23
あだると_14- 北大路京 ...短歌5+*08-2-22
ぬいぐるみと積み木と太鼓- よしおか ...自由詩5*08-2-21
「ノコリモノ」- 菊尾自由詩4*08-2-20
「人波の中で」- 菊尾自由詩3*08-2-19
行方- よしおか ...自由詩8*08-2-15
ブラックライト- よしおか ...自由詩3*08-2-15
お茶漬け- fomalhaut自由詩108-2-15
ジグソーパズル- 千波 一 ...自由詩10*08-2-14
一つできれば_十できる!- アハウ自由詩408-2-14
冷たい夜に- よしおか ...自由詩2*08-2-14
太陽の下で- 佐々木妖 ...自由詩10*08-2-14
想い- 佐々木妖 ...自由詩7*08-2-12

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9