ライオンが
オーバーラップする朝
死の気配はまだない
歩いて行けば
夜にはサバンナで死ねる
それがいやなら海だ

海までなら
歩いて行けば
昨日の夜まで行ける
そこから沖 ....
波の声
かたりかけてくる
じゃまにならないように
ちかく、ちかく、とおく
足元をぬらさないくらいの
ところにぼくは
すわって

つかれてしまったよ
うずくまったよ
なにか答えてほし ....
昨日哀しみを突き放し
今日の瞼は何も隔てない

地表を渡る細波を
裸足でなぞり
葉の無い枝のように
四方へと手指を広げている

数羽の鳥が羽を休める
屋根の上には
ソーダ色の空が
 ....
野良猫は仕事を求めている
ダンボールで背広を守るホームレスのように

野良猫は仕事を怖れている
歯医者で口を開けない子供のように

野良猫は仕事を決めかねている
半年前の求人誌を読み返す ....
ここは私
地面との距離も
クツやズボンのサイズも
タイピングする指も知っている
ここは私

ここは私の部屋
どこにトイレがあって
どこに埃が溜まっているかを知っている
ここが私の世界 ....
午前の安らかな居眠り

窓の風景が寒い冬枯れて
モノトーンの射し込む光に
アケビの橙が透視できる 窓に

うたた寝の前
布団をかぶり
空を呆然と見詰めて
表情のある天候と同期して
 ....
{引用=
灰となって春が舞い
けだるい光が夏を照らし
深いお辞儀のような秋が来て
桜のように冬が去る

あなたはいつも変わらずに
そこにある全てを慈しみ
琴のしらべに手を差し伸べて
 ....
 
 
 
 
 
 
水玉の反射光
少しだけ、離れた目線
 
水滴が頬を打つ
その、一瞬くらい前
私は私より
ずっと私だった
 
 
足元が脈を打つ
それは轟きであり ....
わたし、よくわかりません

あなた、だとかせかい、だとか
そういうの
映画みたいなんですもの
ぜんぶ
心が鼓動しないのですもの
なぜか
おかしな夢を見ているようなんですよ
わたし
 ....
解って欲しいって叫んでばかりで
解ってあげたいって
一度も云えなかった
 
 
 
 
 
 
それは、浅はかながら
艶めきを晒している
 
狂い踊る群衆の隅で
一心に
咲き誇ったまま
 
 
燃える
 
 
******
 
 
 ....
つき/でした
あかいつき/でした///
/体に/ぺたり/と張り付いた/黒蜥蜴/の腕/模様を描いてい/ます
/夜の 中で///   ぺたり   ////インクをたらすように/器用にも


ポ ....
ぼくがいなくなっても
さみしくないように

きみのまくらもとに
ちいさなかみさまを
おいておくよ

あるばんにだれにも
はなせないことがあったら

ちいさなこえで
ちいさなかみさ ....
* *

みじめったらしくいじらしく
きたなくやさしくつめたいの
よわくずるくてうつくしい
たくましくかれんでいちずにとんで
くるってひらりおっこちる


つよくかしこくじゅんすいで ....
レコードの針 ぱつ ぱつ

エネループが空になった
そんなら 次に写真をとるのはいつだろ と
猫に携帯を向ける
灯油がたかいのでホットミルクをつくる
だんだん眠くなると ああ このままが経 ....
 {引用=(鍵盤が駆け上がる夜、/ガラス片、/鉄塔/に続く紅の、足跡、//)}

裏側はどうなってるかわかりません そんな理由じゃ嫌わぬ 月よ



差しだすとき、グラスの中身は原液です。 ....
あ‥‥‥

いつもの天井

変わらぬ部屋にワタシはポツン


変だなあ
眠る時 あんなにお願いしたのに


目を覚ましたら
アナタの部屋に居て
アナタはワタシの髪を
撫 ....
クリスマスの
イルミネーションの陰には
忍者がひそんでいて
みんなのおこないや
愛の深さを偵察しているのでござる

担当する区域を
偵察し終えると忍者は
忍び足で誰に気づかれることもな ....
追憶・・・・

君の好きなアリアを聴いていた

窓辺を濡らす いくつもの雨粒が

哀しい旋律に 調和する



あのころ 君が捜していたものは

こんな雨のような 静寂のやさし ....
黒いジーンズに黒いセーター
黒いロングコートと黒手袋
街灯を避け夜に浸ると
アスファルトが
願いで輝いているのが分かる

ウルトラマンになりたい
今年こそ東大に合格したい
宝くじで1等 ....
あそこに見える
あの鐘は
みんなの心の中にあるだけで
実際にはない

一年に一夜だけ
あなたはそんな嘘話を
僕に聞かせてくれたものだった

今夜もまた
その夜が訪れたけれども
嘘 ....
 
 
 
 (とうとう目が覚めた)

力無く涙がながれていた。
汗ばんだ頬に髪が纏わりついていた。
カーテンの隙間からオリオン座の左下で一際輝く星。見えて。

「だれもわるくないん ....
普遍的に
狂ってる
繰り返している
日常って
なぜか陳腐
ビン詰めの心
同じラベルを
綺麗に陳列
 
あ あ あ
叫びたい
歌いたい
感情って
どこか傲慢
ひっそりと
願 ....
泣くのを我慢して笑うことにも疲れ果て

ひと知れず声を上げて泣くことにも疲れ果て

取り繕って生きることさえも
もう何もかんもに疲れ果て

それでも それでも

誰かに自分の弱さを見 ....

ああはは
かわらが
さらさら
はたはた
なかまは
はかばだ
まがらば
やかたは
らあらあ
わら

飴と続けるのを怒られたので

            う
木々のそれ ....
ひとつひとつに
名前なんてなかった
きみだけが知っていた
美しい世界
神さま
ねえだから
きみは神さま
みんながうまれたときに
さいしょに泣いてくれたのは
きみだったな
あわくする ....
   いつも
      会う人
         何ですが
             どうしてあなたはと いってしまう。
   いつも
      云う人
          ....
1年前の物干し竿がボキボキ折れたため

線香立てに刺し

バスタオルを半年前の乾麺にかけると

「向いてないですから」

一瞬で職場放棄され
シフトに二つ穴が開き

洗濯機が運ぶ ....
奏でよう、永遠無限の旋 律





忍びよる、這うような

絡 みつき
ひっそりと



夜 に

心 の鐘つくよ うに奏で
よう


      *     ....
飲み干した酒杯のそこに
月が映りこんで
もっといっしょにいてほしかった

すきとおるようなさそいをなげかけています
manabe kentaさんのおすすめリスト(257)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ライオンは寝ている- 小川 葉自由詩508-1-3
波の声- 唐草フウ自由詩10*08-1-2
記号- 松本 涼自由詩1108-1-2
猫を求む- 佐々木妖 ...自由詩12*08-1-1
世界- 佐々木妖 ...自由詩8*07-12-31
白雲の_黒雲の- アハウ自由詩607-12-30
あいだ- エチカ自由詩3*07-12-30
俯瞰- 山中 烏 ...自由詩507-12-29
白いゆめ- エチカ未詩・独白4+*07-12-28
理解- 涙(ルイ ...自由詩3*07-12-28
燃える大輪- 山中 烏 ...自由詩3*07-12-27
黒蜥蜴のあかい夜- エチカ自由詩1*07-12-26
ちいさなかみさま- 松本 涼自由詩1107-12-25
はすとおんな- エチカ自由詩1+*07-12-25
詩人と結婚した- 縞田みや ...自由詩7*07-12-25
鉄塔にて- 石畑由紀 ...短歌14*07-12-25
ワタシ‥ワタシ- 赤澤るろ ...自由詩107-12-25
クリスマスは忍者でござる- 小川 葉未詩・独白8*07-12-24
雨音と古いレコードと- 涙(ルイ ...自由詩2*07-12-24
収集- 佐々木妖 ...自由詩4*07-12-24
夢を見る人- 小川 葉自由詩3*07-12-23
きれいなもの- hope自由詩107-12-23
daily- 倉持 雛自由詩207-12-23
呼吸困難- 涙(ルイ ...自由詩2*07-12-22
いぬけ- 佐々木妖 ...自由詩6*07-12-21
神さまとさよならする日- アオゾラ ...自由詩3607-12-20
___朝- 紅山「そ ...自由詩307-12-19
その優しさ- 佐々木妖 ...自由詩11*07-12-19
Hymns_of_Marqee_moon- やまぐち ...自由詩4*07-12-19
忽然の予兆- 貝だった ...自由詩407-12-19

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