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漫画喫茶で生活している
あの子と僕は

まだ一度も口をきいたことがない

僕のタンスはコインロッカーだ
僕のバスルームは公園の水道だ
毎朝、派遣会社からの呼び出しを待って
暗いうちに出 ....
「 いい娘だったのにね 」

母が ぽつり もらした



「 ね 」

だから 好きだったんだよ
ひとりきりの道がこわいの。

夜、さみしいと泣くたましいの声
漏れ聞こえないようにはりめぐらせた
はんとうめいの金網
あまえたいさみしさが引っかかって
ときどき血を流す((誰にも見えない。 ....
  
私でよければ
シンガポール
一緒に逃げましょう
 
1月31日
夕刻の成田発
2月1日
シンガポール深夜着
 
そしてそのまま身を売って
もうここには帰らない
 
いい ....
 赤い糸が見えるなら 黙って斬って
 脈が打つままに 起こして狙って

 眼鏡はずしたほうが 視界がぼやけて
 あのひとのこと 想像しやすいでしょう

 誰かの代わりでも あなたがいる ....
峰打ちじゃ
安心せぇ峰打ちジャ
そうじゃ峰打ちじゃ峰打ちじゃ
心配する必要はない峰打ちじゃ
あれもこれも峰打ちじゃ
だからしっかりこころもてぃ
なにもかもが峰打ちじゃ
真剣でさぇないのに ....
一膳の飯を前に
俺はこれを食うに値する人間か考える
弱者はいい
劣等感が存在意義になる
甲も乙も弱者
弱者vs弱者
まぁしかたねぇか塗装工だもんね
うるせぇ雲助風情が
うむライトな地獄 ....
湯せんにかけて
やはらかくなった冬の月に
銀河のアラザンをちらし
薔薇色の粉砂糖をまぶし

僕がひとかじり
君がひとかじり

 微炭酸の夢が
 恋人たちの舌の上を
 ゆるりゆるりと ....
ちいさな掌を
ひとつ結んでは覚えてゆく指あそび
ほんとうなんて要らない
と言い聞かせながら
それは未だ新しい

老いさらばえた両腕は
調和したスープと
子守歌で満たされる
動かな ....
どこへも行かないと決めた日は、
あなたとつながりたいと、ふと願う。


冷静でいたい。
冷静でいよう。
そうしよう。

昼下がり
薄暗い安眠場
片手タバコに中原中也


不規則音
まどろみ心地
明かり灯さずこれ駄美学

雨に酔う
文学に酔う
自分に酔う

私は太陽が苦手である
別れ際 きみが

そんなめ を するから

真夏の夜の帰り道

僕はコンビニでソフトクリーム

きみのめ を おもいだし

歩く 歩く

まだ 思い出せる

まだ わ ....
暑いし、暗いし、

臭いし、なんか虫いるし、

静かだし、

すぐ散らかるし、

物無くすし、

待ってても誰も来ないし、

夢も希望も見つからない

こんな狭い所に居たっ ....
身だしなみを整えてから来なさい
顔だけは洗いすぎないように
戸締まりはきちんとしなさい
番犬も時には熟睡させてあげて
羊から魚までの間に人を見つけなさい
その人は明らかにネコ科の者に ....
「アメリカの人体模型は何色をしているのだろう」
そういったら
友達は「肌色でしょ」と興味なさそうにすばやく答えた

彼女の言った「肌色」とは恐らく
小学生の頃クレヨンの中に「はだいろ」という ....
悲惨なニュース
雨が止まぬ
今夜もきっと
分かりあえない

夜雨の中で
殺された手の
ぬくもりだけが
街にヤサシイ

欲しくない靴、どれも汚い
笑えてるけど、なぜ不満足
十字路 ....
日射病の前頭葉をハンカチで拭いながら
反り返ったガザミの匂い縫い込んだサラリーマンが垂らす竿の
その先280km一日遅れで新聞を読む人々の住む孤島から
おいこらせとやってくる老婆の背 ....
昼下がりの岬

汗ばんだTシャツ

思い出には日差し

砂さらう波の音(ね)


昼下がりの岬

舌カジル恋人

「音楽がくれたの?」

おぼろげな輪郭


昼下が ....
或は
ちり紙の箱



針先ほどの閃光
重たい暗闇は深いのか浅いのか
目を凝らすとそれは

蠢いていた
透きとおる真昼に
日常が、消えていく
八月に買った青いびいどろは
もう割れた



観覧車に乗りたいと言ったのは
あのひとのほうだった
てっぺんに着いても
世界はちっとも見えなくて ....
君はうなずく

静かに

深く


深い

深すぎる


君は寝ている
ちゅうさんて
なんのことかっちゅうと
あんまよくわからへんな
えらい飲べえちゅう話や。
ちゅうさんチューチュー言うてるから
おまえ鼠にでもなったんか?
て聞くと、ちゃうちゅーねん。
中年 ....
命の重さを量る機械を発明した科学者は
池袋毒キノコ事件で有名な例のカルト団体の信者によって拉致され
19日後に青森県の山奥で遺体で発見された
遺体には鋭利な突起物で刺された痕が合計69箇所あり
 ....
不快でしょうな

女性器の匂いが此れと同じなら

遊郭の唇が此れと同じなら

花売り娘の目ん玉が此れと同じなら


なんだってお前はそんなことを言いやがる

お ....
 ぜひ

 それがはじまり。
 はじまったものが、まわりはじめ、とるるるといまはとまっている。
 とまっているだけか、
 とまったのか、

  それは。

 自立を、ぜひ。
  ....
冷えためしをくえ
    3合から5合
    冷えためしをくえ
    
    横綱並の産婦人科の医者は
    皆目見当もつかない浪漫飛行へ
    三日月涙と韓国風 ....
私が語る 君が語る 誰かが語る
私は語らない いびつな巣の上で
苦虫 腹の虫 センチ虫 
無視すれば仇される
目をかければほだされる
話しかければ逃げられる
とかくこの脳は棲みにくい
病 ....
それはたとえば
あさのみそしるのにおい
ほうちょうのおと
れたすのてざわり

わたしをつくっているのは
わたしのたべるもの
きせつのかぜ
にくしんのあたたかさ
そして あなたのあいじ ....
多感な馬鹿
果敢な馬鹿
彼岸の馬鹿
此岸の馬鹿
対岸の馬鹿

たおやかな馬鹿
物静かな馬鹿
小うるさい馬鹿
夢見る馬鹿
現実の馬鹿
石橋を敲いて渡る

三途の川も馬鹿
地獄 ....
すでに言葉ではないものからはじめよう
はじまるまえのはじまりから

もうすぐ鳥がなく
ひとのきざはしに立って埋もれながら

四月が来るというのに雪が降る
路上に垂れた釣糸はみな切れていっ ....
フクロネヅミさんの自由詩おすすめリスト(287)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
東京放浪- うめバア自由詩16*07-2-12
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シンガポール逃避行- ソラリス ...自由詩107-1-18
首輪- 北大路京 ...自由詩15*07-1-9
あんしんせぇ- かぜきり自由詩13*07-1-9
一膳の飯- ヌヌヌ自由詩307-1-6
微炭酸の夢- 三州生桑自由詩706-12-27
マフラーは長すぎて- ピクルス自由詩10*06-11-21
シーツ- 狩野川自由詩206-10-25
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ソフトクリーム- ナイトー自由詩306-8-26
部屋- afterglow自由詩106-8-4
NOT_TITLED- MOON自由詩206-6-22
肌色- パキラ自由詩206-6-18
「ふたり、夜、雨、青の雫」- 木賊ゾク自由詩5*06-6-14
ララパルーザ- Tora自由詩3*06-5-8
昼下がりの岬- ペヨー太自由詩106-4-24
チラシ裏- ヌカ人形自由詩206-4-13
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ソウルスケール顛末記- 昼子声子自由詩3+05-10-13
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自立を- さかな自由詩705-8-26
冷えためしをくえ- Maki自由詩105-8-25
no_ten_keys- Dolly自由詩105-6-26
いきるちえ- Dolly自由詩105-5-30
馬鹿につける形容詞- 小池房枝自由詩17*05-4-21
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