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夏の湖

やや曇る空を見上ぐるしばしの間魚跳びはぬる夏の湖にも

三上山かすむ彼方は雲おおくどこまでつづく湖のひろごり

人の身に災いおおくせまき門入りゆくごとく今日も歩めり
 .... 犬の家コーヒーを飲む昼下がり犬はよろこびグランド走る

ボクサーとアフガン犬が先客でこの犬はパグという中国犬

息子の犬パグと共来た今日一日夕食をしてたのしまむかな

夕暮のピザハウス来て ....
 .... コウモリの
翼でも良い
あの空を
はばたけ ....
もし僕が今夜悲しく死んだなら
すこしぐらいは
君も笑うか


































 ....
犬が死に
それに巣食った蟲も死に
絞めてやるから
































 ....
トーストを
やや焼き過ぎて償いに
少し厚めに
マーガリン塗る



 ....
 吾も老人声をかくクリスチャン彼女も老齢ニッコリして

 身障者妻の勧めに近づけば一人ぽつねん笑顔にうなずく

 エアロビクス妻と通う62歳なぜか愛らしき姿をおえり
自分とはぜんぜん似ていないものを あつめて暮らす 花とか夢とか ただイッコ
イッコのヒトの息の根も
止められぬなら
歌など詠むな





















 ....
七夕は何をするのか分からない 短冊切りのとろろがするり 雨に降られてあきらめた頃 ぼんやり鳴き出すあまがえる 太ももを豪快に吸う蚊はいずこ せめて生んでね玉のよな子を 五七五で開く小指は守れない約束に似て 一字字あまり

七七で括る言葉が見当たらず 無言のままで永久のさよなら
根腐れの根だけ残して摘み取られ 花だけを見て「咲く」を愛でられ 落ち込んでいる日のことをフルーチェの何味なのかで例えてほしい

活動家未遂の人が集まって世界平和も風任せです

この空はドラえもんでも作れない そんな五月の昼下がりです

リボンから風 ....
 .... 鼻柱
折ったら紐が
解けたぜ
お前のせいだ
お前が結べ
珈琲とアルトサキソフォンの豊穣に液晶の海漕ぎ出でる人

珈琲とピアノの滴海となり夜の彼方に跳ねたトビウオ

女生徒の「わたしバカです」渦まいて沈積してゆく初雪の夜

この宇宙は蜘蛛の巣状の ....
皮膚の下ふえる傷がいとおしくまたひとり肉を咬んで夜。


肉袋の中ひとつちいさくふるえる眼に皮を縫い付け朝。


剥き出しの肉にあなたの名と眼を付けて飼 ....
黒目がち腕はまっすぐ一六三センチの背で天使もどき

ヘルメット転がりやすい日に暗示もえるこころはもえつきるもの

満月を伸縮させる術を知る女子大生の手まだらもよう

「遠いってダレコーてい ....
おとこらしい彼にぴったりのブラジャー選びリボンをかけてカーニバル。

おんならしくおとこらしく殻に閉じこもりつまらない交尾ばかり。


重なりあわないからだゆ ....
あてもなく書き滴ることばはいつもあなた宛てなのに届かない。


産んだ憶えもないおとこずっとおっぱいに吸いついて離れない夜。

空き家にしのび込むようにあたし ....
廃校の探検隊だぼくたちは廊下がミシンと鳴るアンダンテ


イチゴにも砂糖をかけるアキちゃんが横目で見ているスターバックス


算数が誰より得意なユウくんは今日も釦を掛け違えている


 ....
被害者としてのキーボードは加害者としての指に噛みつくので。


取れたての句点のあなに指をいれなまあたたかい意味にじみ出す。


膨らませた乳房がはじける前 ....
「パトラッシュ もう疲れたよ」 ひとりごと
納期に追われ 今日も眠れず

「青」と「黒」 その名を背負う少年が
教えてくれたルーベンスの絵

名作をCR機で想い出す
大当たりから薄れ ....
東京に行けばゴジラが出るんだと本気で恐れた幼かりし日
『ゴジラ』

いつだって引き出しだけは片付けて青い頭の「誰か」を待って
『ドラえもん』

コロッケをお昼休みに食べながら睡眠不足の瞳 ....
「ブリザード」


梢吠え闇の怒りと共鳴し生を償う旅路震わす


零℃切るなみだ氷雨が張り詰めた世界の銀を裂くデリュージョン


ブリザード膝つき見上げる万華鏡身を刺す寒もい ....
 君はぼくのベートーベンの人だから シューベルトの子守唄聞かせて



  照れたときいつもより二音高いファの音で笑うあなたとハモる ラ



 この部屋、星がきれいに見えるねとは ....
榊 慧さんの短歌おすすめリスト(75)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏の湖- 生田 稔短歌511-7-27
もっと面白い事でも言えよ- TAT短歌2*11-7-24
妻と息子と彼女と犬と- 生田 稔短歌211-7-23
無料な訳が無い- TAT短歌1*11-7-22
昔ギリシャのイカロスは- TAT短歌3*11-7-18
デトロイト・ブルース- TAT短歌3*11-7-15
凍てついた十番街- TAT短歌211-7-14
勿論フォークで貫けばイエローを垂らす目玉焼きとミルクを添えて- TAT短歌3*11-7-12
日曜の教会- 生田 稔短歌311-7-10
生活- はるな短歌611-7-10
豚は大仰に死ね- TAT短歌211-7-9
晩酌- kawauso短歌311-7-7
夕雨- kawauso短歌311-7-6
かゆい_- kawauso短歌311-7-6
矛盾なく日々に寄りそう_ウソホント_哀れなだけの相思相愛- 村上 和短歌311-7-5
根腐- はるな短歌211-6-21
落ちこぼれロケット- きらく短歌611-6-16
Verginia- TAT短歌2*11-6-15
Vermont- TAT短歌2*11-6-13
回転木馬- 都志雄短歌511-1-23
「_わるい肉。_」- PULL.短歌5*10-11-8
年下- 短歌609-9-8
「_あこがれのおまんこ、_」- PULL.短歌1*09-8-27
「_なのにまだなまぐさい。_」- PULL.短歌3*09-8-18
【短歌祭参加作品】_少年少女たちの自由奏- Rin.短歌19*08-12-2
「_あな。_」- PULL.短歌2*08-10-8
フランダースの犬- 北大路京 ...短歌9*08-2-29
世代を超えろ!〜漫画・アニメ・特撮で五七五- AKINONA短歌707-11-23
組曲「白のみちゆき」- Rin.短歌16*07-11-16
交響曲が降ってきた、撃て- メメズワ ...短歌5*07-11-6

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