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少年Aは今日も何気なく日常を過ごす

背が高い
その高さがよく目立つ
少年曰く、遺伝らしい
家族で外に出歩けないとよく言っている
彼ひとりでも道行く人々が二回ほど彼をちら見するらしい

 ....
 しまいには獅子舞と化し騒ぎに騒ぎ
 ローズマリーの壁へ荒ぶりを叩きつける
 荒ぶりの後「を」省略するかしまいか
 妹と小一時間協議するなどして日が昇る

 入らない入っていない
 砂漠の ....
チャイムが鳴って

ひとの数だけゾロゾロと

若いからぼくらは

気付かないふりをして考えこんでいる


湿った日常が

青いアトモスフィア

目にかかるフィルタ

線形 ....
バビロン
システム
イズ

バンパイヤ

この言葉を読んで
ピンとくる奴なら

プリントT−シャツなんて
着やしないよな

ボブ・マーレーの言葉なんだけどね

ドレイだオ ....
戦いに敗れた男達が帰り
生き延びた女達と
ポコポコと夫婦になり
生きるためにガツガツと働き・・・営み
そして 父や母は
俺たちを生み育てた

ご多分にもれず俺たちは
こっちが多いの少な ....
杉林の深底に
光も届かず
一輪のすくっと
立っている

鬼百合
こんにちは
お元気ですか?
なんとかね

返答された
腹は減らないかい
大丈夫さ それよりも
蜂が来なくて
 ....
頭の中はメロンパン
みんなに好かれてると思ってる



私ね、彼氏と別れたの
誰も何も聞いてないのにまたその話
今日と昨日とでもう一万回

そっか、次頑張りなよ
空っぽの私でもそれ ....
 

肺の中で泳ぐ金魚を僕は懸命な慟哭で逃がしてやるのだ。
これは美しき嘔吐か、春愁なる喀血。
生殖機能を持ち合わせておらんこの{ルビ膚=はだえ}を寄せ合うのは罪かい、神様。
お前の不思議な ....
ゆっくりと赤ん坊に返る
その人をわたしは知っている
夫の祖父だ
わたしを、「大きな女だ」と言った、祖父だ
いつも戦争の話をする、祖父だ
布団の上でお絵かきをしていた、祖父だ


初めて ....
セックスしようと思ったのはついさっきで
その相手がいないと気付いたのはもっと前だった


.
昨日スパゲッティを食べた
くるくるとフォークで麺を絡めると
ほどけそうになったので
急いで ....
らせんのような共鳴を感じる
ピアノをたたくゆびの柔さに似た
無邪気さの中で吸う空気

どこまでも青くひろがる
世界の端っこで
どうしようもなくうばいあっては
求めあう
わたしと君のすが ....
 

 頭痛がするくらいの妄想で大雨の中を掻き分けて迷走中、沈みそうに不安定な僕の手を取って、摂氏三十六度の円を構成した。死のうが死ぬまいが地球は廻ってしまうとか何だったかな。天国に続く神様の方舟 ....
例えばわたしは赤信号しかしりません

博士はそれに腹を立てたのです
それから幾つもの工具を取り出して来たかと思うと
脳内チップを取り出しました

例えばわたしは赤信号をしってします
例え ....
最近魔法が使える
魔女が少なくなったと言う
最近マジックが使える
人が増えたと言う

ゲリラライブの中
世の中がおかしい
自然の摂理に
反している

目に見えない力で
立たせる
 ....
この夏が終わるのもそう遠くはない、と
花火が打ち上げ終わった海にいる私

横たわる一メートルと五十センチあまりの生身
押し寄せる波に三十六度五分の生気は解放される

あれからどれぐらい経つ ....
僕は呑気な波紋
波間に揺れてゆらゆら
賢者は嘘吐きの石
谷間を抜けてごろごろ

平行線は交わらない様に出来てる
僕らの中は交わるように出来てる
喋らなくても解かる様に出来てる
そう思い ....
朝の暖色の中
僕はもう名前を知らない
__君以外の
名前を知らない
薄透明の世界に息をして
僕はもう何も知らない
__君以外の
何も 何も

そっとキスをしよう
触れるよりもやさし ....
あの子は夏に死んだと云う
漆黒の髪をしずかに垂らしていた、
あの子は息をなくしてしまった

ひどく鬱いでいたので
空気の奇麗な山奥へ療養に行った
しばらくは落ち着いていて
やさしくわらっ ....
夏は不透明だ、と思いはじめたのは
考えてみれば最近になってからなのに
ずっとそんな風におもっていたみたいな気がして
どっちなのだろう よくわからない

喉にペットボトルの冷たい中身を流し込む ....
なぜ、と
疑問を投げかけていたらきりが無いのですが
それでも脳内に渦巻いているそれらを
抑えておくのもどうも滑稽のような気がして
連絡帳を出すときにそおっと、
母の書いた言葉の後に慣れないボ ....
真夜中に子供は眼を覚ます、
覚醒する、息を止める
父親も母親も
今日はもう眠りについていた
いつもはもっと遅くまで
呼吸を荒らげているというのに

しん、と耳の中でなにかが残るような気が ....
太陽のオレンヂを借りて
不釣合いなその眼差しを盗んで
下らない闘争に及んで
わたしはもうダメなのだと
おもった

そのうまく回らない舌で呟くきみの
つたなさが好きだったはずなのに
大き ....
あさがきたのだ、とおもった

怖くはないはずなのに
黒いマジックで付け足した生命線だとか
あの頃の小さな記憶が赤裸々に飾られて
油性で強くにじんだそれを
わたしはきっと理解できないのだ ....
第三軌条だなんて
レトロフューチャーで
スタイリッシュな言葉

第三軌条に流れる電流は
架線に準じた強さ(で危険)だから
壁際を走る軌条は駅の手前で中央に移る

かつて走っていた旧型車 ....
 


はす向かいの男の咳で
目をさましてしまった
となりの年寄りはまだ目をとじているので
きっと とおくに行くのだろうと思う

このまちに大きな交差点はなくて
行き交う なんていう ....
マーブルチョコの飛び石で家まで誘おう
ホワイトチョコを塗ったウエハースの綺麗な外壁
屋根はチョコクッキー
煙突にはコロンを使おう
支える柱はなんと言ってもポッキーだね
時々プリッツやトッポな ....
僕は家のロフトをみつめている

への字型に口を開けた口のみの妖怪が
僕を見下ろしているからだ

ピンクのベロも出していて
僕のすべてを食いたそうにしている
かすかによだれの匂いがした気が ....
不安定な渦に呑みこまれてゆこうとしている
その、生命体
疼いているのだろうか

ふと、余韻
迷惑がるきみの背中
もしかしたら
怖かったのかもしれないね

{引用=つめたい、
そうい ....
わざと深爪をしておく
そうすれば雑踏の中でも感傷に浸れる
それを知った先月から
アナログ時計の秒針に何度も指先を削らせている

姿を待っても一向に来ない人物は
そもそも待つ必要があるのか
 ....
言葉のカーテンにゲロをはく
少年にとって、罪だけが救いで
誰もそれに気付かないから
鉄の棒で殴っている

可哀想に

リビングのど真ん中に
絞首台がおいてあって
その踏み台で家族五人 ....
榊 慧さんの自由詩おすすめリスト(372)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
少年Aの話- 緋月 衣 ...自由詩13*08-9-21
_吹聴- 鈴木自由詩608-9-20
チャイム- 吉岡ペペ ...自由詩208-9-20
エックス君⑥- よーかん自由詩208-9-20
ベビーブーマーより(豊かな時代へ)- 青い風自由詩2+*08-9-19
深底の鬼百合- じゅらい ...自由詩208-9-19
心には距離があったの- 愛の嗚咽自由詩108-9-19
ブルーフィルム- 雨を乞う自由詩1*08-9-17
かえる- 小原あき自由詩27*08-9-17
深夜メランコリー- 笹子ゆら自由詩2*08-9-16
回帰- アオゾラ ...自由詩1108-9-14
雨乞い- 雨を乞う自由詩1*08-9-14
わたし、ロボット- 笹子ゆら自由詩4*08-8-30
コロンブスの卵- ペポパン ...自由詩7*08-8-29
海になる- 緋月 衣 ...自由詩11*08-8-24
ガラガラ- aidanico自由詩208-8-18
シーツ- フクロネ ...自由詩4*08-8-18
- 笹子ゆら自由詩5*08-8-16
不透明な夏- 笹子ゆら自由詩7*08-8-9
先生、質問があります。- 笹子ゆら自由詩14*08-8-6
夜のこども- 笹子ゆら自由詩11*08-7-31
太陽光ときみと眼差し- 笹子ゆら自由詩308-7-28
起床する朝に- 笹子ゆら自由詩308-7-27
銀座線- kauz ...自由詩7*08-7-27
行程- 縞田みや ...自由詩11*08-7-27
スウィートヒルズ- 桜 葉一自由詩508-7-25
夏の出会い- ユウタ自由詩1*08-7-19
エラー- 笹子ゆら自由詩4*08-7-18
レス- フクロネ ...自由詩2*08-7-17
家族おもい- フクロネ ...自由詩3*08-7-17

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