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分光器の憂鬱
天象儀の退屈

を あざやかにうちやぶる角度で
挑むようにひらり舞い込む
あやうい好奇心

極光のように繊細な予感を追いかけて
けれど焦れても
いちばん深い記号は
そ ....
うまくいかないね
ぼくたちは
しんでしまうね
それを
あたりまえだとおもっていたら
いけないよってあたまのうえで
ささやくこえがきこえてきて
ああ きみがかみさまだったら
どんなに ....
あなたの両手が
震えている

掌からは
せわしない日常が

ゆっくりと零れていく

{引用=
歳グヮ トッタネ


母よりも白い手で
母と同じくらいの愛情で
母とは違う眼 ....
ジェニ、ジェニ
気楽へ行こうよ
ちっこい僕の車に乗ってさ、
すなはまへ
ゆっくり行こうよ
塩の柱をながめながら
ほら
かわいた気分が
アメリカまで続いている
そこにあるのがどうしてな ....
寝坊して
あわてて教室に入ってみたら
白い豚が膝の上にギターを抱えて
グラタンを食べていた
まだ昼休み前なのに

冷凍のグラタンを
学ランのポケットにいれてきたみたいで
ポケットは濡れ ....
いつでもよみがえるし

いつでもそこにゆける

天体の運行は

まだ気象みたいに

崩れてないから

五年まえの金曜の夜

冬の星

こんな散らばり方してた


きみ ....
解っていく
静かに解っていく
己がどういう人間なのか水を汲み出す度に
解っていく




解っていく
静かに解っていく
桶を沈ませる度
自分に何が足りないか解って ....
ねぇ、その懐かしい谷は
いまも風に吹かれているの
そうさ
陽のあたる白いテラスで
あるいは
小さな木の橋に腰かけて
風に吹かれてる
何も変わらない

(かば?
(かばじゃないよ、妖 ....
              081119


100年に一度の津波ですと
テレビが
怖いことをおっしゃるので
海の方を眺めたら
金融危機のことだった
一人あたり12000円の定額給付金 ....
死んだらエサになってやるんだ、と幼稚園の本堂でお釈迦様へ向かって言ったんだった

もし、死んだら、あんなふうに焼かれないで箱のなかに囲まれないで
死んでまでひとに囲まれないで
大地に
 ....
すべてが自由だと言い切れるほど
世の中は単純じゃなくて
自由と自由がぶつかりあって
新たな火種が一つ生まれたよ

好きな人 嫌いな人 どうでもいい人
面白がっている人 わかってい ....
いぃーかも。e@kamo. いいかも。良い鴨。かもしんないね。
奇形金属の筒にとろける貴方を押し込んで。
ナップサックにそれだけ詰めて旅に出る。
おぉビリーブ。雨は空から降りて連帯する。
コイ ....
                081118



古い真空管式ラジオを手に入れた
安物の普及品だ
ピーピーギャーギャー
ごそごそ弄っているうちにだんだんと
成長するように音が出る ....
 
無鉄砲な人ほど
やさしい人はない
人を撃つことの
痛みを知ってるから

無鉄砲な人ほど
ひどい人はない
人を撃つことで
守ることができたのに

社会は答えを
ただのひとつさ ....
わすれてしまった
ピアノのひきかたも
じょうびぶんほうていしきのときかたも
ぜんぶぜんぶ
きのうのばんごはんも
あいづちのうちかたも
きょうしたかったことも、のこらずわすれた

たいふ ....
私はあなたに買わされた
死人リストと
講義が退屈で死にそうだ
あなたの指揮するその
歴史を俯瞰する傲慢な
ええじゃないかに乗り切れない
平成のご時世に
タイ米を食ったのだ
この俺は
 ....
悲しみから抜け出せない時は
逆に明るくポップな曲を作ることにしている
あぐらをかいて床に座り
ギターを膝に抱き
最初の指は決してマイナーを押さえないよう

歌いながら
少しずつ構築さ ....
天井の上で暮らしていると、
ほこりがころころと転がってくる
僕もまけじところころ転がって
天井の上を走る配線コードにからまる。
スパゲティのような気分になる。


えんとつのけむりで窒息 ....
 
男は昨日の
手柄話を始めた
 
その頃、野原で
女は鏡だった
 
何もないような空が
どこまでものように続き
 
インドから来た象は
黙って船に乗った
  
               080819


甘すぎるので
メロンパンが
選択された
オリンピック競技

回転翼を唸らせて
ラストスパートをかける
潜水泳法の選手達

過去の ....
スガイは或る貧しい村の生まれである
彼は五人兄弟の長男で
下は四人とも妹であった

スガイは十歳のときに夢を見た
光り輝く犬が お前は医者になれ と言う夢であった

スガイには両親が居な ....
ある
意味散らばるためにある
と思う

小さく四角く切り抜かれたノートが借りずらい
ちらついてちらついて気まずい

散らばってて欲しいょ
そこにあって欲しいょ
恥ずかしゅいぅ
でし ....
海の肉を食べたら
液体の味がした
フォークとナイフで切り分けようとしたら
テーブルが水びたしになった


海の肉を食べたら
口の中が青くなった
口中に水平線が広がり
のど奥に海底が生 ....
ランランラン
静かな日
大切な思い
喜び

本を読み
料理して
コーヒーを飲む
梨を食す

犬にキスをする
奇跡が起きた
犬が姫様に
変身した。
 
僕の舌に
冷たい
宿舎が建った
 
犬は犬の形を
少し崩して
それを見上げた

今日は良い日和なのに
窓などを開けて
海に行く人もない
 
 
夏交番の
日陰
女は
ゼリーに飛び込む

僕はその人を
お母さん、と呼び
誕生日のような日に
日傘を贈った
日めくりカレンダーを
まとめて捲るように過ぎる
感傷さえ許されぬ日々
疲れた旅人の
マッチ棒のような細い足
先を急ぐ大きな目
アリのように小さく
ゾウのように大きく
い ....
店の
入り口の前に
一匹の犬が
座っている

自分の前を
通り過ぎる
人たちを
じっと
見つめている

まるで
誰かを
まっているように

「いらっしゃい」
「こんにち ....
 
まだ幼い車掌の
ポケットの中で
紙の羊は
長く生きられない

かつては命の一部として
穏やかな日の光を
浴びていた気もするけれど

めー、と
ひとつ小さく鳴いて
もう誰に
 ....
地下鉄のホームで靴のかかとが踏まれてる

なんかいもなんかいも踏まれるのでホームの
トイレの個室へ踏まれながらかけこむ

ホームのトイレの個室でも踏まれる

ああなんだガム踏んでたのか
 ....
菊池ナントカさんの自由詩おすすめリスト(240)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
点在の火- 塔野夏子自由詩9*08-11-29
錆びついた天使の輪- ゆうと自由詩1*08-11-29
震える手へ- 自由詩3*08-11-28
ジェニジェニ- 構造自由詩1308-11-28
豚のギター- サトタロ自由詩3*08-11-28
冬の星- 吉岡ペペ ...自由詩808-11-21
井戸- 霊屋 岬自由詩6*08-11-21
むーみん- 佐野権太自由詩13*08-11-21
無鉄砲社会- あおば自由詩22*08-11-21
サンバサンバサンバ・サ・バンナ- くま出没自由詩708-11-20
匿名希望- 1486 106自由詩2*08-11-20
玉子でピース- キリギリ自由詩208-11-19
並四ラジオ改- あおば自由詩7*08-11-19
無鉄砲社会- 小川 葉自由詩6*08-11-19
台風- 高橋良幸自由詩408-10-12
モヒカン族- 佐々木妖 ...自由詩3*08-8-20
暮らすように歌う- RT自由詩708-8-19
天井の上で暮らす- パラソル自由詩3*08-8-19
ペーパー・シープ(空)- たもつ自由詩508-8-19
カルメ焼き- あおば自由詩6*08-8-19
スガイのこと- 吉田ぐん ...自由詩2008-8-19
今こそベルマークを君に小分け- さわ田マ ...自由詩908-8-18
海の肉- パラソル自由詩4*08-8-17
- ペポパン ...自由詩6*08-8-17
ペーパー・シープ(舌)- たもつ自由詩308-8-17
ペーパー・シープ(日傘)- たもつ自由詩108-8-9
モノクローム街道- 紫音自由詩3*08-8-8
- 妖刀紅桜自由詩6*08-8-8
ペーパー・シープ(紙の羊)- たもつ自由詩608-8-8
シュガーレス- さわ田マ ...自由詩2*08-8-8

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