すべてのおすすめ
気づいたら、すでに私でした。
鏡に映っている、ひとでした。
産声を上げる場所も
時代も
両親も
自分という役を選ぶ間も無く、私でした。
砂浜を往く、亀に憧れ
黙ってそこ ....
傾いた標識に凭れる
私のうつむく影が
夕暮れ色の地面に、伸びていた。
ふいに顔を上げた目線の先
小屋に並ぶ
七つの地蔵の真ん中に
ひとり
鼻は砕け、片目を開いた
風 ....
サイドブレーキを
ぐいっと引いて
信号待ちをしていた
隣の車線に停まった車の窓に
取り付けた
バネ仕掛けの手のひらが
びよ〜んびよ〜んと手を振った
顔も体も無い手のひ ....
くるるるるるる・・・
羽ばたいて
空へ吸いこむ
黒影の
鳩の言葉は訳せない
one は one
一 は 一
「愛」 は 「Lo ....
銀座の路地裏に入ると
色褪せた赤い{ルビ暖簾=のれん}に
四文字の
「 中 華 食 堂 」
がビル風にゆれていた
( がらら )
曇りガラスの戸を開くと
「 イラッ ....
菊池ナントカさんの服部 剛さんおすすめリスト
(5)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
灯のひと_
-
服部 剛
自由詩
7
10-1-24
片目の地蔵
-
服部 剛
自由詩
5
09-3-2
呼び声_
-
服部 剛
自由詩
4*
08-8-8
伝書鳩_
-
服部 剛
自由詩
6*
07-10-23
中華食堂
-
服部 剛
自由詩
10
07-8-31
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する