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はるうらら

うららかなひる

ひるよりねむる

むさぼるあいぶ

こいこいあい

さみしいひとよ
山桜よ
だれが見るかお前を
ここは田畑ではない
だれもお前を見ない

誰の為咲くか

だが山桜
願わずば

我のためだと言ってくれはしまいか
…我も老いたものだ  ....
私は怒鳴る。
不条理ないびりの習慣に怒鳴る。
すると季節外れの銀杏の黄色い葉が、
はらはら、はらはらと降り、
私の肩をすり抜けて体内に染み込んできた。
銀杏は尚もはらはら、はらはら ....
冒涜



神の名を語るも良し
悪魔の名を語るも良し

海を裂くのか
人を食らうのか


昇っていく
 堕ちていく
“人”という科学

昇っていく 
 ....
模倣者へ




ただいたずらに人を傷つける若い方。
他からうまれし言葉を、したり顔であなたは奪った。
それは、あってはならないんだよ。

先人が書いているから、すべての詩は ....
生命とはなんだろう。

父母を―私がまだ光だったころ―なんとなく選び、
生まれてからする「一つのテーマ」を神様からもらって、
おぎゃーと生まれてくる。涙。

年は残酷な程に大急ぎで ....
花ひらけ



梅桃桜と順々に咲きほころんで、
空へ昇華される花々。

私は久方ぶりに太陽の光を全身に浴びて、
自然の美しさにほれぼれと、
園児の様にはしゃぐ。

花 ....
春眠下りて

春眠下りてわたくし倒れる
倒れたわたくし目指して蛇が
雪の下から這い出てきたが
喰うにはまずいと舌を出し
鳶におうぃと声をかける
「こいつを空へ昇華してくれ
 ....
いとしい子




「ぼくには何もないんだ」

私の子供が言った。

「そう」

と私は答えた。

私の子供は少し泣いて、

「なんでそんななの」

と ....
弱き己を信ずる事は



弱き己を信ずる事は
わたくしには到底難しい事
すぐに魔がさして
後ろを振り向こうとする
死んだ嫁ならぬ旦那が
追いかけてくるだろうか

弱 ....





雪の降らない土地に居て
テレビの冬を見ていると
ストーブの温かさも手伝って
たいそう眠くなる

目の前ではアナウンサーや住民が
寒そうに寒そうにしているの ....
ぼくとつ



一人のぼくとつを見た
五十手前のぼくとつは
頭を低く低く下げ
ただ芸を身に付けようと
足掻いておられたもくもくと

「芸を極めるか
 家族を愛するか ....
雪の日に




しんしん積もる
雪の日に
私の命が降りてくる

私の分身
私の死体

しんしんとしんしんと
降りてくる

懺悔と
嘲笑と
甘えと ....
戯言



ほんとうに愛してんの?そいつを。

死にそうなときとんずらこくんじゃねーかアンタ。



と思ふクリスマス前、独り者。
空‐くう‐



空すらもノイズの入るここに居て
雲の飛散をただ見つめる
私の暗き世界では
見事なまでの晴天が
「シェーン」のように張り付いている
病気を拾ったわたくしは社会に適応するために
必死で明るい人間になろうとした

でも限界がきたから
少し降りて
作業所に通い出した

それからだろうか

「はたらけはたらけ ....
弱として


私の子宮が主張する

私は所詮女であると

別段愛撫がしたいわけでも無く
だが時たま

私の子宮が

「私は女だ
 私は女だ」
と主張する
 ....
苦しみは注射以外いらぬ

父の死も母の死も
何もいらぬ

けれど苦しみは
私を愛しているのだ

飼い殺しの愛を押し付ける

いらぬものが
年と共にふえるのだ
一人静かに座っている
ばあやの横にすずめが一羽
ばあやは米を振りまいて
にこにこにこにこ動かない
ちゅんちゅん鳴くは我が子とて
お日様だけが動いてる

すずめよすずめ
ば ....
座礁した船に乗っている
船は岩に乗り上げて
じわじわと水も浸食してきている

私は生と死を同時に思う

におい
においが違う
磯のにおいと共に
「喰われ ....
ある朝私はプラットホームで

呆然と立っていた
木の椅子が隣にあるというのに
漠然と立っていた
周りは皆笑っているというのに

砂漠
砂漠だ

私はそう強く思った
 ....
老人は溜息をついた
己可愛さに守りに固執する馬鹿者どもの多くなった事よと
老人は猟師である
日本ではもう少なくなった狩りを主とする人生を送っている

老人はとある子供にいった
お ....
君と僕



君の手のひらに収まっている小さな飴玉の屑は
きっと僕の心臓に近いものなのだろう
君への気持ちは愛でも恋でもなく
単純で複雑なものらしいので今でも僕は説明が出来ない  ....
烏もなくわな
こんな朝には
しんきくせえ空気がぷんぷんすらァ

俺はな
昔はそりゃあ大富豪の息子でヨ
金なんて困りもしなかったね
溢れるほど
金で泳いだ経験はあるか?てめ ....
父の抜け毛が浮いている
私は風呂に入っている
父の細い髪の毛が浮いている
それはもう白くかすんで
私はただ風呂に入っている
漂っている
色を知った男は
女に恋い焦がれる

金に酔った男は
金と堕落する

(ほんとうのきみはそんなじゃなかったのに)

人間は四角い箱にはおさまらない
育つ度に何かを捨て何かを ....
わたしは君の隣にいたかった。

でも君は心も開かずに死んでしまったね。

だから私は君に似たある女の子の友達になったよ。

君を忘れたわけじゃないんだ。

君が大好きだったんだ ....
喉の乾きが 君の危機を教える
君は魔王が目の前にやってきたように
逃げ出さずに 悠然と立ちすくむ
   そう決戦の時
なけなしのランスを握りしめ
渾身の構えを取る

変わった ....
保存





何を残す必要がある。



しかしインクは買うつもりだ。
君の事が好きなんだ


眠れない夜があるよ
そんな時君を思い出すと
逆につらくって
私はただいたづらに空想に
逃げ込んだり
それだって出来ない時は
うろうろさ迷って
 ....
殿上 童さんの田園さんおすすめリスト(68)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
つらつら- 田園自由詩3*13-3-28
山桜- 田園自由詩113-3-26
所感Ⅰ- 田園自由詩5*13-3-21
冒涜- 田園自由詩4*13-3-15
模倣者へ- 田園自由詩213-3-15
生命、- 田園自由詩4*13-3-10
花ひらけ- 田園自由詩7*13-3-2
春眠下りて- 田園自由詩2+*13-3-1
いとしい子- 田園自由詩313-1-29
弱き己を信ずる事は- 田園自由詩213-1-21
- 田園自由詩4*13-1-18
ぼくとつ- 田園自由詩11*13-1-7
雪の日に- 田園自由詩9*13-1-6
戯言- 田園自由詩4*12-12-23
空‐くう‐- 田園自由詩212-12-23
はたらけ- 田園自由詩4*12-12-22
弱として- 田園自由詩6*12-12-18
苦しみ- 田園自由詩3*12-12-8
ばあやとすずめ- 田園自由詩312-12-2
こわい- 田園自由詩6*12-11-29
砂漠- 田園自由詩212-11-23
老人と少年と通りすがりの私- 田園自由詩3*12-11-22
君へ- 田園自由詩4*12-11-5
負け犬どもよ- 田園自由詩112-10-20
無題- 田園自由詩412-9-28
生きろ- 田園自由詩312-9-16
君へ- 田園自由詩3*12-9-14
決戦の時- 田園自由詩3*12-9-13
保存- 田園自由詩5*12-9-6
君の事が好きなんだ- 田園自由詩112-9-6

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