ミツバチ

湖面の淵に座り
文字で満たされた水面を掬う
誰かの言葉が耳を貫いた
様々な感情が混ざりあった波は
さらさらと湖面を滑る

水面を覗きこんだ
私の白い肌は
言葉に出来なかった思いが赤く滲み
涙も枯れ果てた黒い瞳は
歪んだ水面を捉えることが出来ない

濡れた手はないている
揺らぐ湖面の感情のピースに
自分自身をはめられないまま
私は力無く体を横たえ
永遠の眠りに目を閉じた


自由詩Copyright ミツバチ 2012-06-08 22:03:50
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