白紙
ミツバチ

白紙はいつまでも白紙のままで

書いては消されるアイデアの断片が

残る事なく散らかっている


昨日作った雪だるまは

半分溶けかけていた

滴る雫のひとつひとつに

私の言葉が混ざり込む


結局は残らないのだ

雫はいずれ乾いて消える

自分という足跡を残せないまま


消しゴムとえんぴつの影は伸びるばかり


自由詩 白紙 Copyright ミツバチ 2012-02-07 18:03:01
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