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ここは風通りがいいから

きみも安心しなよ


あなたが言った


わたし今は

風が通らない場所にいたいの


わたしが泣いた
やわらかいメロディで
押しつぶして
お願い

僕の中で君が渦巻いている
目が回って気持ち悪くなりそう
また何かを巻き添えにして
何かを犠牲にしていく

やさしいメロディで
押し ....
  しんとした
  もりのおく
  ざわめいた
  ゆめのあと
  くちびるで
  きみのこえ
  ゆびさきで
  きみのこえ
  たしかめる



  たしかめる
 ....
 緑色の夕辺は
  波に打ち寄せる楓のよう
   雪が白砂に浚われて
 切り取られた
    古本屋の電灯が
  月を照らす
   アシカはいま
 広葉樹の葉に覆われて、

 ....
重なりつづける眠りの底に
かすかに生まれ
浮かぶ手のひら


目をつむり 在るのは
無いということ
分からぬくらいに 
離れていること


隠しても隠しても
は ....
 名前はまだない
 さんざめく光に晒されて
 大声で泣き叫ぶ貴方は
 まだ名無し

 名前はもうない
 業火の奥で真っ白になり
 静かに手を合わされる貴方は
 もう名無し

  ....
 こうしてようやく眠りにつく頃には文字は無意味。それより、
倒れ伏したベットから耳に入る、とぎれがちな 車の音が好きだ
それは―、日々の重複を語る白紙の上で、最終行でしたためられる
幽霊達も愛用 ....
いつかゆく
このばしょ

やんわりとした
ひとたちへ
ふりかえりつつ
おくる
おもい

ありがとう、と
ごめんなさい、の
リフレイン

わらっていてください

ぼ ....
そこは空かと問うたなら
鳥はきれいに黙して
はばたく

そのたび言葉は
空から遠いわたしの胸を
いやしの為に
傷つける


 幻はまだ
 あこがれとしての痛み

 選 ....
あ いして います
い つか 逢える日を信じて
う やむや な こころ に
え いえん を こじつけて
お それは 捨てて。

か なしい時 も
き びしい時も
く いは残らないように ....
想うことでしか
満たされることのない
言葉のすき間を
こっそりと埋めている
夜のからすが
忘れられた唄を
鼻で奏でる無意味

夜明けの海が
静かに沸騰するころ
意味という名の
鳩 ....
壊れなかった夜に
あなたの乳房の中で
浅い眠りに落ちていったのさ
どうしたって壊れなかった夜に
あなたの薄い乳房の中で
夢も見ないような眠りに
落ちていったのさ

朝は狂わないままにや ....
甘ったるい芳香
胸を食い破る愛撫に近い
洋ナシの
妄想の
うつつを運ぶ

くるくる惑う
棺も限りも知らず
子供と大人と獣
一緒に囲い
此の世の縮図

悲嘆の狂った咆哮が
擦り ....
空が生クリームをあわだてたようだから
もうすぐ雨がおちてくるころ

ぼくの足もとは
草原の小径にかわり
土のにおいが 近づいてきた

傘をひらくと傘のなかに
しずかな足音がひびいた
 ....
その日の晩、女は禊の真似事をしに
旧い銭湯へ向かいました。
目的は不安を拭うことにありましたが、
それは体裁上の話で、本当のところは
出来もしない覚悟を決めに銭湯へ赴いたのでした。
  
 ....
「あなたをあいしている。」


だなんて僕等気恥ずかしくって言えない年頃。
でもこの感情を伝えたくって伝えたくって、
儚い一抹の不安を胸に、

「君に恋してる。」

(目を見 ....
水になろうとするように
魚が魚のかたちで泳いでいる
そんな潮溜まりでは
生きものの群れがまばゆいという


空を仰ぐひとは
吐息ほどの
祈りの水を浮力にかえようとする
浮いては沈む
 ....
愛するものなら溢れてる

愛の形なんて限りない

そのままの形が良い

僕は静かに消えようか
秋の空気を感じたら
僕の中に君

お月様に吸いこまれそうになるときのあの感じがして
僕は
今すぐ君のそばにいきたい

不思議な夜の空に
ココロをとかして
君のとなりで ひざをかかえる ....
にじゅうまるの太陽
みなもにうかぶ
光と風のたわむれ
最後は月の花

ぎんいろはしずんでいく
しずんでいく
もっともっとこころの底
見えなくなるくらい
しずんだら
照らしてくれる
 ....
さあ囁きなさい 愛の言葉
我を戒め 解き放つ
強く 優しく抱きしめて
千年先まで届くよう

唇に紅い血の紅引いて
髪に鉛の鎖結わえ
我は乞う声{ルビ他人事=ひとごと}に
狂い咲く華逢い ....
夕暮れのバス停で
鳥になるの、と
呟いたきみの背には
小さく
ほんの小さく、翼が生えていて
ぼくは思わず
溜め息を吐いてしまった
 
砂時計の砂を飲み込んで
時を止めようとしたことを ....
蜃気楼を信じて
砂漠に打ち上げられた鯨

現実から逃げ出して
淡水の夢を見たけれど

安らぎは
もっとずっと
遠かった

求めたものと
与えられたものと

砂粒みたいに
隙 ....
あなたは背を向けたまま一度もこちらを向かなかった
遠くで誰も乗らないバスが走り去っていく音

コップの水が夕陽に照らされて
隣に眠る君に内緒で
この小さな部屋の片隅を
そっと箱のようにして
宇宙から
切り取って
しまえないものかと

そのドリンクホルダー付きの特等席から
ブラックホールの絶景を望めないものか ....
ほんとうに好きなんだったら、、、

よくそんなこと言われてたよな

好きだから、苦しいんだよ、、

そんなことよく言ってたよな


うしなうのも

つづけるのも

いやだった ....
あなたの重荷になりたい。
あなたの心が崩れ落ちてしまうほどの重荷になりたい。
なくなったら、
軽すぎて、空っぽみたいに感じてしまう。
そんな重荷になりたい。

あなたの守らなくて ....
ペットボトルが散らかった
小さな部屋の
6センチの窓から顔を出した月を
今はねむいから、と
人差し指で押しのける

ぜんぶ
見えなくなって
ちょっと冷たかったかな、なんて
ハミ出さな ....
夏がゆっくり 歩み
晩夏のうしお
ひたひたと
我が胸を濡らし

透明な羽根 輝き
つくつくぼうしは
夏の最終章を寂しげに歌い上げる

木々の圧倒的な緑の先に
秋の気配は
そよぐ風 ....
いつも掬おうとして
指の間からこぼれ落ちていく
はらり はらりと
そんなふうに

掬いそこなったものが
ゆるゆると
私たちをほどいて
別のものにしていってしまう
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