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竹 光る 竹林

奥深く 
開けた場所

みみを澄ますと 聴こえ始める
大白法の 南無妙法蓮華経

なな色の虹の天蓋に つつまれて

美少の少年 結跏趺坐し
お祈り 申し上げます ....
ポットの注ぎ口から
授乳温度の液体ネコを流出させて
膝の上に置く

ネコは不定形
とろーり とろーり
湯気を立てて 
うたた寝をしている

ネコの脳波はカップの上で波紋を立てて
き ....
薔薇に鶯 このはなさくやひめ

ぽっぴアートの色合いが
なんだか てらてら 西方浄土
ふわっと浮遊 の フレンチボッサ

薔薇に鶯 このはなさくや
新春 色彩 ぽっぴが伝統
飾り羽子板 ....
立ち昇り 斜頚の日
紫煙の薫りに不思議に色めき立つ

煌き 重い日輪 くねる日差し
とどかぬ窓のない部屋
赤外線ヒーターの鈍い光に目を そっと閉じて

紅い瞼の裏で
妖艶な瞳 輝かす
 ....
息が途絶える 闇の極北
袋小路 薄汚れた壁
暗黒の針 立つ  視界

視野はつづまる
うす暗闇の復員船
船倉の壁のシミを
いとおしさで見つめ続けた

どこへも行けない

終わりが ....
心を のべひらく

凪いだ 北の方へ

静まり返った部屋で
北向きのベッド
伏臥した 頭の上を
船が通り過ぎている

北極海航路が開かれる時
涙は溢れるのだろう

極海に船影が ....
乾ききった滴りの速さで
砂漠に打ち捨てられた
砂時計は時を刻み始めて
砂礫の大山に沈む

夜の生き物のように蠢動する
艶かしく くねくね
流砂は崩れ去り
乾いた海へ向かう

防波堤 ....
南中 傾きかげん
午後は冬枯れて
ゆっくり暮れ始め
つる草の茎は乾く

雲が湧き立つ
空き地の水溜りに
空が留まり

太陽が雲に隠され
疾風が翔る
空と大地が近づいているだ

 ....
ヴォルデモート・・・

神に憎まれ 神に呪われ
鼻が削げ
淀んだまなこで 何 望む

奴の叫び声
読経 焼香 魔の式典

ここいら辺りじゃ 娑婆世界
ヴォルデモートは袈裟着て歩く
 ....
晴れやかな
子午線の午後

東経はユーラシアに
張り巡らされ
北緯は赤道を北上して

ナイロンの投網
透ける青の糸
この空に張り巡らされている

地の湿った所
窪地の巣穴に
 ....
目配せを!

広く 薄い
鈍く沈んだ
充血した目で

この曇天から
見つめ続けた 
梵天の瞳

遠くまばたきをしている
曇りの灰降る 夕に

大きく息をして
大気に散る 闇 ....
白い浄化を溢れさせて
黒澄みの空

甘く 冷たい
雨を滴らせて

カーテンの先
闇の深みから
雨音は ほてった一日を
冷却して眠らせる

人は明るい蛍光灯の下
深い息を溢れさせ ....
鮮やかに 雲が 
青空から 吊り下げられて

細いナイロン糸が
結び目を のばして

雲は動く
己の腕の寂しさが続くかぎり
雲は行く
己の知らないくにざかい

雲の影が落ちる
 ....
大地と空が
触れ合い
お互いを確かめ合って
一つに溶けている

横たわる夜は
静かな寝息が
そっと 部屋から漏れていって
夜景の街を満たす

夢 追うように
ベランダから
夜を ....
夏がゆっくり 歩み
晩夏のうしお
ひたひたと
我が胸を濡らし

透明な羽根 輝き
つくつくぼうしは
夏の最終章を寂しげに歌い上げる

木々の圧倒的な緑の先に
秋の気配は
そよぐ風 ....
やまぐちふぢ子さんのアハウさんおすすめリスト(15)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
普賢菩薩と桜- アハウ自由詩308-1-15
液体ネコ- アハウ自由詩22*08-1-11
薔薇に鶯- アハウ自由詩508-1-8
龍女と・・・- アハウ自由詩508-1-8
Father_鮎川- アハウ自由詩308-1-6
のべひらく北極海航路- アハウ自由詩308-1-6
流砂の街- アハウ自由詩8*08-1-2
輝く雲- アハウ自由詩408-1-1
ヴォルデモートの削げた鼻- アハウ自由詩207-12-22
有翼のめばえ- アハウ自由詩5*07-11-12
梵天(ブラフマン)- アハウ自由詩7*07-11-11
- アハウ自由詩5*07-11-9
糸を放つ- アハウ自由詩14*07-10-30
横たわる夜- アハウ自由詩807-10-26
晩夏のうしお- アハウ自由詩907-8-28

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