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 僕は毎週土曜日に君の家に行くことになった
 交通手段はバス 季節は感じない
 途方もないほどの時間をかけてバス停に着く
 それから記憶にきちんと刻まれた君の家の道のりを行く
 君の家に着くと ....
人を殺そうと思いました
私はまだとても幼いので
私が人を殺せば
とても大きなニュースになるでしょう

私は殺すための人のリストを作りました
私の周りにはいい人ばかりでしたので
 ....
今日の風は西から湿り気と
憂鬱の温度を運んで
まだ頑ななガクアジサイの毬に
青、を少しずつ与える

日増しに色濃いぼんぼりを灯して
夏空の予感を語るのは
滲む青と翠と


傘の冷た ....
五月のかぜを渡るとき
遠いひかりは
よみがえる

あおたちの名の
車輪のなかで
一斉に
いま
みどりはかえる
日にかわる


 かじかむばかりの
 指だったのに
 いつ ....
 責められた
 ぼくは何も
 言えないよ

        最初にであったのは
        いつだったのだろう
        隣りにいた気がする
        気付いた瞬間の反応 ....
  夕暮れ色の飛行船、
  たくさん空に浮かんでいたけれど
  空と一緒の色だったので
  誰にも気付かれないままでした。

  *

  毎朝、起きたらすぐに顔を洗います。
   ....
(その繋がりは拒絶からはじまる)


時として必要になる
人と人との間には
その、繋がりがあって
それは瞬く間に
拒絶に変わる


雨の降る真夜中 その中で
佇むわたしの背後 ....
仕事を終えた私はふと思い出したように
あの日の帰り道を歩いていた
道はひとまわり広くなっていた
かどのタバコ屋はコンビニになっていた
美味しかったとんかつ屋は店を閉めており
人が住んでいる気 ....
木曜日の朝の雫が絶叫をあげている。
尖った街頭の佇まい。
通勤の熱気をはおったDNAのひかる螺旋の群は、
わたしの散漫な視覚のなかに、
同じ足音、同じ顔を描いていく。

振子のようなまなざ ....
見えているものは
ただ単に
見えているだけであって
見るものを
見ていないのかもしれない

見えているものから
見えるものを見えたとき
初めて見えるのだと思う
目を開けなくても
見 ....
特に日報に書く事も無く
一日
喫茶店の椅子に座って
空を眺めていただけなので
空の事を書こうと
思っても
書けないでいる
雨の夕暮れ

スーツの裾の泥はねを
気にしながら雨の中を
 ....
打ち上げられた
貝の中に
真珠ではなく
小宇宙が
波の形を
ひびかせて
おもしろげに
反芻している


波打ち際に
アメフラシが
空の青を受けても
ちっとも色を変えずに
お ....
一。



どんな関係なのと、
訊かれたことがある。
からだの関係です。
そう答えると、
相手は押し黙ったっきり、
何も言わず、
泣いてしまった。
 ....
裁くことは可能だ
だが公平ではない

愛することは可能だ
だが公平ではない

博愛主義とは何だ
ひたすらに
わけあうことか

私の精神は
無限ではない
私は
命のベクトルを
 ....
ずっと昔
何人もの人が一緒になって
ようやく一日かかって
つくれたものを
今は半日以下で
いやもっと短い時間で
しかもたった一人で
つくれてしまう
けれども
ずっと昔から
忙しさは ....
ほとんど静かになった学食で
友人三人で
明日はピクニックに出かけよう
そんな話になった
大学から駅まで行く途中
夕焼けが綺麗だった

次の日は
朝から大粒の雨が降っていた
「どうする ....
{引用=
きみがとなりにいて、まつげの
触れるくらいとなりにいて それは
おどろくほど退屈で いとおしい
午後で}




きのう、オジギソウが発芽して
日記にそのことは書かなかっ ....
また薔薇に火を付けて、煙を吸い込んだ。
吐き出した煙は薔薇色ではなかった。

気がつくとフィルタまで燃えている(これは吸えない)

薔薇が燃えていく。
薔薇色の煙はでない、白い煙だけが昇っ ....
女は泣かなくなった時
女ではなくなります
男は泣いてしまった時
男ではなくなります

その代償に女と男は
人間になることができます

泣くことを忘れた元女が泣くということは
人間のや ....
朝起きて冷蔵庫を開けたら
祖母が入っていた

さみくてさみくてなんだかも
生ぎてぐのがいやんなっちま
なんて言うので
そんなに寒いのなら
もう死んでしまったっていいんじゃない
と思った ....
沈めて
と願ったその刹那
更に深い夜はやってきて
静かな音を立てて流れていく砂時計
目に見えて時が落ちていく

君の指で触れられたうなじが
私の指先までも痺れさせ
それを悟られ ....
陽が落ちて夜が来る 月が出て僕は目を覚ます
僕は昼間が嫌い 太陽がまぶしい

僕はいわゆるドラキュラ 君の血は吸わないけど
棺桶で眠るのさ 昼の間眠るのさ  ....
窓辺には 
ガラスケースにしまわれた 
誰かの心臓が置かれている 

真夜中の無人の部屋に現れる 
今は亡きピアニストの面影 

奏でられる旋律に 
永い眠りから覚めた心臓は 
脈を ....
手にしたペンが
ここを握れと言っている
真っ白い紙が
これを書けと騒いでいる
すべての物が語りだす
物と心は離れない
物にも目や口や耳がある
その魂を描くとき
それは物語となる
物は ....
雨散らし喰われていく
薄紅の肌を持つ裸身の乙女
恥じらいを知り
萌黄の衣で己を隠す様に

汚らしく割れていく
白磁の肌を持つ少女の抽象画
{ルビ徒夢=あだゆめ}と知り
{ ....
背中が守られている
抱擁でなく
囁きでなく
いつも見えない後ろが
守られて温かい
そんな気がしている

口元が護られている
くちづけでなく
言い付けでなく
冷たい言葉が洩れない ....
「秒針」




いちばんほそい針が
無段階に滞りなく
滑ってゆく
きちんと六度ずつ
かっちこっち
鳴っていたはずなのに
いつのまにか


一秒、
という物差しを
見落 ....
私たちは互いを必要としながら
それぞれの場所で夕陽を眺め
明日の湿度を欲しがり飲み込む振りをする

あなたと私は
埋もれてしまったいつかの夏に
栞を置いたままかもしれない
そ ....
出来るだけ
あとを残さないで
この時間の流れの中に自分をゆだねて
明日で消えるようなあとなら
ただ一時の気まぐれの独占欲なら
この肌に何も残さないで

触れるのさえ怖い
そんな臆病なら ....
裸足になって詩を読もう
どこか不思議と
目に入ってくる言葉が
そのまま受け入れられる

気持ちがこもった
言葉なのだから
肩を張らずに
裸足のままで
そのまま読めばいい

純粋な ....
灯和さんの自由詩おすすめリスト(160)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
君を愛することによって- はじめ自由詩6*07-5-29
少女の殺人- なかがわ ...自由詩7+*07-5-29
夏までの波- 銀猫自由詩21*07-5-28
面影- 千波 一 ...自由詩30*07-5-28
両面キューブ- 零椅自由詩12*07-5-27
幻視顕微鏡- 嘉野千尋自由詩61*07-5-27
雨の日はいつもそう- 今田コボ自由詩307-5-27
あの日の帰り道- 小川 葉自由詩507-5-27
五月の街- 前田ふむ ...自由詩31*07-5-26
見えているものは- ぽえむ君自由詩11*07-5-26
雨が上るが- ねなぎ自由詩207-5-26
寄り道せかい- まきび自由詩407-5-26
「_人魚の涙。_」- PULL.自由詩13+*07-5-26
紫陽花- umineko自由詩17*07-5-26
そんな気がする- ぽえむ君自由詩10*07-5-25
雨の日ピクニック- ぽえむ君自由詩12*07-5-25
そんなふうにして過ぎていく- 望月 ゆ ...自由詩56*07-5-25
薔薇の夜- 白昼夢自由詩3*07-5-25
祝婚歌- 小川 葉自由詩407-5-25
悩ましい朝- 吉田ぐん ...自由詩35+07-5-24
kiss_in_blue- さくらほ自由詩12*07-5-24
どらきゅら- 北大路京 ...自由詩7*07-5-24
窓辺の心臓_- 服部 剛自由詩12*07-5-24
物は語る- ぽえむ君自由詩10*07-5-23
侵緑- 朝原 凪 ...自由詩307-5-23
初夏の背中- 銀猫自由詩19*07-5-23
「秒針」- ソティロ自由詩11*07-5-23
私たちの欠落(夏の日の)- 藤丘 香 ...自由詩45*07-5-23
残り香- 暗闇れも ...自由詩507-5-22
裸足になって詩を読もう- ぽえむ君自由詩10*07-5-22

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