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せつないことの

ひとつくらい

かたむけたグラスで

ころがしてみれば

遠いあのひとは

かげのかわりに

 かぜのなか  かぜのなか


あなたをよんでみる

 ....
フィチカ、雨の国。

春には雨の花が咲き
夏にはきらめく雨がふる
秋には雨も紅葉し
冬には白い雨がふる

   (誰か)が「冷たかろう」と言い
   (誰か)が「寂しかろう」と言う
 ....
あしたはおれの誕生日だ

そんなもんが夜に浮いてら!

空間というものは

時間に輪切りされていて

微妙のあいだに姿を変えたりする

ひとつき前喧嘩ばかりしていた

彼女すら ....
きみに電話してしまう

きみからの着信がしばらく続く

アドレスは変えてしまったから

ショートメールをいくつか交わす


十一月の空に罪はない

おたがいディスプレイのむこうに ....
ただいま調整中 やっと三万円分の注文を貰う

十万未満は現金支払いになるから、あと七万、なんかつくっとくよ、

ふたりでバンに乗り込むと

部下はタバコに火をつけた


あの雲、虹に見えへんか、
 ....
きみはくれたね

かすれた透明な声

リズムとはちがう音楽

出会った日には

震えたふりをした

こころとはちがう不倫


雨のつぶが

満天の星のよう

なにか始 ....
あ、あー

本日は晴天なり

未来を励ます晴天なり


朝から鱗雲が光ってら

天高く馬肥ゆる秋

わが家に男子生まれる


あ、あー

本日は晴天なり

未来を励 ....
街から香りが消えた

祖国の英雄は

今どこで何をしているのだろう

季節は空白に満ちていた


さよなら

言葉たちよ

透明が流れている

さよなら

言葉たちよ ....
桔梗のむらさきを聴く、と
夜の二歩手前が
どこまでもやわらかな鎖で
約束と小指を繋ぐ

硝子の鉢に浮かんで
むらさきは、鳴る
秋ですね と
ただそれだけを告げるために

桔 ....
胸は
すぐに
いっぱいになります
それゆえわたしは
多くを連れて
行けません


あなたを
はじめて呼んだ日に
こころの底から呼んだ日に
海は向こうになりました

永 ....
柔らかな

カンキツ系の

懐かしくて

重いそいつは

金木犀の

匂いじゃないのか


ひとの悪口を

本気で受け流して

僕はひとりで

傷ついていようか
 ....
プール前の花壇に
コスモスを見つけて喜んでいた そのくせ
君は、緑色のため池に沈んだ季節を
あまりに切なげに指す
わかってる 
君も、僕と同じ色が好きなんだろう
空のいろ、でもなく ....
長所と短所

うらおもて

さびしくなろうよ

九月の雨は

人に優しく

おまかせしようよ


藍のいろ

煙っている

アスファルト

ただの夜のいろ

 ....
愛情のひとつまみ
塩をふたつまみ
今日もあなたは笑顔で笑う
切符を握った手が濡れてきたから
てのひらを上に向けて解放してやった
そうしたら切符は川になって
行き先はすっかり見えなくなっていた

川は
僕だけが感じる速度で流れ
薬指、から滝 ....
お日様あれど

天気雨

例えば

林のよこの道


歩けば風の

舞いおちる


例えば

線路の上の空


雨の銀、線

斜のはしる


お日様あれ ....
ながいまどろみを

はやくぬけでたい

でもね、心底では

ぬけでたくないよ

そんな気がするよ


幸福になる覚悟や

そうであることへの

受け入れができていない
 ....
石川遼くんが

プロとする緊張感と

すがすがしさのなかでプレーをした

プロに参戦した記者会見でそう言っていた

なんと覚悟のある言葉であろう

なんと受け入れのある言葉であろう ....
   かそけき風の香音(かのん)を連れて
   秋宵の橋を渡る
   あふれる水の数を
   わたしはしらない


   契る言葉の薄紙
   序(ついで)を忘れた指先で鶴を折る ....
夕方の終わりを見つめる

夜とはひとつの物質だ

夜とはたぶん雲のようなものだ


幼い頃を

洞窟のようなところから

覗いている



影とは雲のことだ

傍観 ....
夜の街から

夕方の終わろうとする街へゆく

帯状に赤黒く焼けたむこうは

焦げたピンクに冷えてゆくようだった

そのうえには透明とブルー

さらには夜が降りていた


夜と ....
カーテンが
レールをすべる速度で
ひかりは生まれ
わたしの部屋に
朝をさしこむ

レースを通過した
木漏れ日から
光をひとつ選び
手に入れることなど
できない
あやふやな瞬間が
 ....
月の瞳に
海が映るのか
海の鏡に
月が潤むのか

旅立ちはいつだって
こんな夜の、ブルー

マストを背にした
ひとつひとつの心に
青はなにを
語りかけるのだろう



 ....
つきのかわらだ

夜の雲われて

あいつのこころ

鉱物みたいに

ちらばっていた


高速道路の空に

そいつを置きざりにした

強く踏み込んだ


つきのかわら ....
想像を遙かに超えた世界がある
平穏な暮らしを脅かす魔の世界

轟音が大地を揺らし
天空を鉄の塊が飛び交う

僕は無力だ
僕は無力だ

ただ祈る
この地に静寂が戻る事を
闇を振り払 ....
{ルビ蜩=ひぐらし}の鳴く 
夏の夕空に 
紅く滲んだ雲のシルクハットが 
傾いて浮かんでいた 

{ルビ鍔=つば}の下に 
もうこの世にはいない 
あの人の顔が 
見える気がした 
 ....
ひろがりが

有限世界のものならば

時間もまた

有限世界のものだということ


未来というのは

まだ空間と時間に侵されて

いない頃のこと


ひろがりが

 ....
  「コンクリート・リゾート」


最後に僕がここに立った日
それはきっと、セピアンブルーの日
変わったものといえば
角のコンビニエンスストアの名前くらいで
もしかしたら ....
君の声を聴くと
絶望するんだ

I hate you
それでも
I need you

狂っている世界
濁っていく視界

It's a nauseating world
それ ....
紺野 夏槻さんの自由詩おすすめリスト(169)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かぜによばれて- 吉岡ペペ ...自由詩2+07-12-5
フィチカ- ルナク自由詩44*07-12-2
誕生日、夜に浮く- 吉岡ペペ ...自由詩307-11-29
十一月の空に罪はない- 吉岡ペペ ...自由詩307-11-23
CA・STAR〜ヴァニラ・スノー〜- Rin K自由詩23*07-11-8
彩雲- 吉岡ペペ ...自由詩207-11-8
雨のつぶが- 吉岡ペペ ...自由詩307-11-6
本日は晴天なり- 吉岡ペペ ...自由詩407-10-31
空白な季節- 吉岡ペペ ...自由詩107-10-15
「桔梗のしづく」- Rin.自由詩18+*07-10-13
肺呼吸- 千波 一 ...自由詩27+*07-10-10
金木犀ではなく- 吉岡ペペ ...自由詩107-10-6
クオリア- Rin K自由詩29*07-10-3
夜のいろ- 吉岡ペペ ...自由詩407-9-25
早路に恋味- プル式自由詩6*07-9-17
夕立の語源- Rin K自由詩29*07-9-17
天気雨- 吉岡ペペ ...自由詩507-9-15
まどろみ- 吉岡ペペ ...自由詩107-9-13
秋の一日目- 吉岡ペペ ...自由詩107-9-12
せせらぎ- Rin K自由詩24*07-9-11
傍観者- 吉岡ペペ ...自由詩607-9-8
夜と夕方の終わり- 吉岡ペペ ...自由詩207-9-8
カーテン- 小川 葉自由詩707-9-2
「フロンティア・ブルー」- Rin K自由詩29*07-9-1
つきのかわら- 吉岡ペペ ...自由詩607-8-31
この世界へ- 西平よし ...自由詩1*07-8-31
雲の帽子_- 服部 剛自由詩507-8-18
未来があるから- 吉岡ペペ ...自由詩307-8-17
スクイグル交錯点(こうさてん)*コンクリートリゾート- Rin K自由詩40*07-8-17
It's_a_dying_world- ゆうと自由詩3*07-8-9

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