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■訓令 第一〇〇一〇号

黒キモノモ白キモノモ午前九時ニ集ヘ
生キモノハ正午ニハ帰ッテモヨシ
然シテ夕刻ニハ孰レニセヨ灰ニナラン
第一印象。



「あああああ!。
 やっぱりあの時思った通りのヤツだった!。
 あんたってさいてー。
 もうあんたと口きかない。
 あっちいってよ。
 ....
その子にとっての最初の事実は
人の死だった
自分が誰かに抱えられたまま
その体がだんだん冷たくなってゆく中で
生温かいものが頭から流れてきた
それが血であることは後で知った
そしてその人が ....
空の、あまりの青さが
出逢った日と同じ色をしていたから
なんだか違和感を覚えてしまって
それを誤魔化すように
むきになって笑ってみた

ここは夜景もいいけれど
飾り気のない素顔の街が見え ....
おとなになれば
どこにでもいける
なんにでもなれる
そうおもってた

現実にはそうじゃない
ただ、どこでも眠れるよ
通勤電車のかたい椅子で
午後の公園で

桜吹雪が舞い散って
花 ....
地下の中で入学式が行なわれている
これから一人前の石になるために
小さな石たちがコロコロと
地面の中を転がってくる
周りの大きな石たちが大きな拍手で
彼らを迎えている
巨大な石の挨拶は退屈 ....
何かに怯える様に愛し合う
思考が働かずに自然に求めて
貪り皮膚が剥げてしまいそう

止めどなく吐息が数を増す
小さく刻む口が言葉を囁く
アイシテイル

動かない君の心身
 ....
夜空に見える、という
星座ってやつが
点在する星をつないで
こころでみる絵画だった
とは、しらなかったころ
僕は君の名前を
まだしらなかった

君の名前を
まだしらなかったころ 僕は ....
今日読み始めた日記は、
昨日あなたが書き残したもの。

今日書き残す日記は、
明日あなたが読み始めるもの。

明日、あなたがいなくなるとすれば
明後日、私がいなくなるっていうこと
そし ....
通り過ぎた列車の
なごりの風が、引き連れる
潮のにおい
線路沿いにこの道をまっすぐ行けば
ほら、海が近づいてくる

そう言ってふたり、短い影を
踏み合いながら走った日
無人 ....
わたしはまだ
運ばれてゆける


むずかしい物事を
ほかの名前で呼ぶよりも
ここが峠の途中なら、
そらにまぎれず
澄み渡りたい

あなたのそばには無い数を
おだやかに
 ....
てのひらに乗った 雪が
溶け出して、僕の
一部になってゆく
降り始めに気がついたのが
どちらだったか
もう忘れてしまった

雪は
これで最後かもしれない、と
最初に言ったのは君の ....
つないだ手を
そっ、と離して
春までの距離を
歩数で測っていた君は
三十一歩でくるり、と振り返って
僕に何かを伝えてきた

如月駅を走り出した始発列車が
僕を追い越して
君を ....
あなたはためすように
月を詠むのです
椿の花が落ちる夜に
闇から色を分かてるのか
ためすように
あなたは月を詠むのです

くれなゐは
いつぞの契り
くれなゐは
今わにみ ....
冬の陽ざしがうれしくて
君は僕に笑いかける
あたたかな冬の光がまぶしくて
君は泣き顔をして横を向く


風が山茶花の花をゆらして
通り過ぎていった
その花に触れるのはおよし
君はそこ ....
銀を光らせて
少年は輪をなげいれた
輪は的中した
{ルビ傍=かたわ}らに立つ年上の少年は
おだやかな黒い{ルビ眸=め}は
輪をとびこえて
はるかな向こうをみていた
そして
今初めて遇っ ....
桜のベンチ
誰かを待っているの?
いいえ 彼は来ない
長い髪 を
花びらが飾る


青葉のベンチ
悲しい事があったの?
彼の為だけに泣くの
薬指 の
石に雫が落ちる


枯 ....
消毒液の匂い
一つ足りないブラウスの釦
秘密に出来るから と
泣いてみたのに





3時間目のチャイム
チョークで汚れたスーツの袖
何も無かったよう に
微笑まないで

 ....
ライターの炎
午後拾時の駐車場
アナタの腕
安定剤の匂いに似てる
ラヂオから流れるピアノ



薄暗いライト
午前零時のベッドルーム
『キミの乳房
睡眠薬の温度に似てる』
有線 ....
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