2007/02/10
空部屋を求めて
新百合ヶ丘駅前に着いた

仲介手数料0.5ヶ月分
敷金1ヶ月、礼金なし
1ヶ月分の家賃は
任意と書いてある ....
軽薄な
ロボコップとお茶する
ロボコックが歌うので
ロボット三等兵が
鉄砲担いで入ってきて
厳しい顔して
敬礼するので
休めと言って
後は
知らん顔

充電する間にカツ揚げて
 ....
墓標マニアと言われているが
そんなに詳しいわけじゃない

なんか、比喩に満ち溢れた
素敵なものを書こうと思うが
だんだんどうでもよくなってきた

伝えるために言葉はあるっていうが
百回 ....
そんなんで いいのか
もとめられている
ことばの うすさに
がくぜんとして
したを かんだ
キミがまだかまだかと聞くものだから
「ほら あそこのちんちんみたいな建物だよ」
と教えてやると

「へえ結構いい感じじゃない」
なんて言ってくれたので
「一階の右から二番目さ」
なんて応 ....
ずっとむかし
わたしがまだ、
色になまえがあることなんて知らないころ

わたしはいまよりずっとたくさんの、
色がみえていた気がする

あれは赤
これはあお
それはみどりで、これは ....
どうやら先日から
天井裏に
ねずみよりも大きくて
鳥よりも小さい何かの動物が住みついたらしい
夜になるとばたばたと走り回って
うるさいことこの上ない
ただ不思議なのは
わたしの真上で必ず ....
家から
ずいぶん歩いたところに
金魚屋があった
知らなかった

金魚屋のおばさんは
15センチくらいの
お腹の大きな金魚を
ひょいと手のひらに乗せて
「こんなこともできるしさ」
な ....
就職支援センター
と云うところに
毎月行っている
無職だからである

就職支援センターは
仕事を紹介してくれる訳ではない
担当の人と
色々お話をして
最後ににこにこと
頑張ってくだ ....
夢のなかで、
女にふられたので、
冬の海で、
バタフライして死のうと思った。
目が覚めて、
ああよかった、
わるい夢だった、
と思ったのに、
やっぱりそれは、
夢じゃなかった。
俺 ....
今年も女にふられたので、
大そうじして死のうと思った。
捨てられるものがあるうちはまだいい。
でもぜんぶ捨てたら、
それから、どうしたらいいのだろう。
考えても仕方がないので、
どんどん捨 ....
巨人の足跡に舟を浮かべ
わたくしたちは向かい合う

ここは空の真下

もう片方の足跡は
はじめからなかった





          {引用=一九九八年二月二四日}
『癌と云う/漢字が書けるようになりました』/外科医に向かいて父が笑う


『お父さんの/腎臓を見たよ』と呟いて/遠くを見つめる母の背中


『治るよね?』/テレビを見つめて兄が聞く/誰 ....
取り急ぎ、
申し上げます。


(中略。)


そうしてぼくは、
きみよりお年寄りになって、
しまったのでした。

だから。
いつか向こうに着い ....
ロクな詩が書けなくなった私が、優秀な他人の足を引っ張りたいというセコい欲望を満足させるべく作成する「自動詩作成プログラム」
その第2段がいよいよ登場!
「未詩」のところの「夜」はこれで作成したもの ....
あたいは
いずれ其処にうずくまってうんこする
きばりつつ
横断歩道のむこう側を見て
たち尽くす

さっき立ち寄ったたわくわくコープで
オラウータンの顔をしたオフィスレディが
あたいと
 ....
女にふられたので、
向かいのビルへ行って死のうと思った。
なんどか、もう忘れた!とか、
俺は立ち直った!とか、
あんな女なんて!とか、
吹っ切ってみせたけれど、
だめだった。
きのうあの ....
家賃と食費を かせぐためだけの
生活だけど まんざらでもないと
思いはじめているが ヒーローに
冒険へ誘われたら すべてを
うっちゃって 駆けつけねばなるまい
日だまりの中に飛び込む
パシャンと光が飛び散る
明日やあの人の背中へと
破片が突き刺さって行く

昨日たくさん照りつけた
残り日がまだほのかに香る
ママが干してくれた布団のよ ....
女にふられたので、
嘘だと思うかもしれないが、ほんとうに、
女にふられたので、
レッド・ツェッペリン聞いて死のうと思った。
なんでレッド・ツェッペリンかとゆうと、
彼女はサイモン&ガーファン ....

林檎は何時でも
小気味よい音を立てて
裸になってくれる
こんな女の人がいたらいいなと思う
十月の昼間は少し暑くて
隣家から
おもいっきりテレビの音声が聞こえる
シンクには
小腸み ....
肺ガンでじいちゃんが灰になった

田舎のきれいな緑の世界に
黒の群集が蝕む

晴天がこれほど
嫌なものだとは

長い煙突から天に煙

じいちゃん
太陽もその最後の力で
灰色にし ....
うばすてやまについて考えている
祖母をそこへ連れてゆきたい
訳ではない
昼下がり
冷えた湯呑みが二つ
並んでいる

祖母が歩くと
割烹着のポッケットから
何かがこすれ合う音がする
 ....
女にふられたので、
正確にいうと、これから女にふられるので、
稚内へ行って死のうと思った。
なんで稚内かというと、
日本地図を広げてみると、
いちばん遠いところがワッカナイだったからだ。
 ....
身分証明書を
と言われて財布を探ったが
パン屋のレシートがぱらりと落ちただけ
カード入れにはブックオフのカードだけ
午後の図書館だった

カウンターのミセスは
住所と名前が記されている  ....
湖の絵葉書が届いた

大して親しくなかった人からだけれど
きれいなので捨てられない

大して親しくなかったけれど
その人を思い出す
お互い積極的に話しかけていれば
きっといい友達になれ ....
昨日のこと。
夕暮れる空をくじらは泳いで
大きなくじらのそばには
半分ほどの大きさのくじらがいます。
小さなくじらは泳ぐのが苦手なので
大きなくじらよりも先に
尾が橙色に染まってしまいます ....
女にふられたので、
好きで好きでたまらない女にふられたので、
砂漠へ行って死のうと、
そのままとかげとかハゲワシだとかに、
食われてしまおうと、
十月の運動会で俺は考えた。
町内会のかけっ ....
いつも留守のあいだに
ぼくのポストにたてかけられている
回覧板には
いくつもの恋の終わりがのっていて

ぼくはその欄を見るのがとても楽しみ
恋は突然に始まり
ある日うそのように終わってし ....
全てが焼かれて。

夜が来る。

明日は。

今日の続きじゃない。
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