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花に触れた虫たちが
ひらきふるえる花になり
花のまわりを
まわりつづける


暗闇のなか
さまざまな数字たちが立ち上がり
わずかに差し込む光の下で
花粉のように踊り ....
夜の砂の上の家
花のように動いては止まる



朝になると人は戻り
少しだけ掃除をして
着替えをしては出かけてゆく



昼と午後は暑い
風と風のすきま
 ....
訪れるものに告げられる
訪れてなお訪れるのだと


川の水は増し 鳥たちは
乾く間も無く飛び立ってゆく


まじわり はなれる
指の内 指の外
同じかたちの ....
やわらかな文字が降りてくる
葉の裏側の粗い緑に
次々と染まり 降りてくる
朝の方位へはばたく鳥の
青い青い羽の炉心へ
影はたなびくように落ちてゆく



午後の淵 ....
滑車の前で 光を背に
腕をひろげて 動けずに
崩れ重なる門の残骸
霧を貫く鉄の橋から
したたる滴を聴きつづけていた


霊はいて
雪の地に立ち
応えを受ける
 ....
低い雑音が
長い指で部屋を握る
振り落とされそうになりながら
いつかは終わる
いつかは終わると
言葉を噛みしめながら
揺れを震えを聴いている



誰の声にも触れ ....
とどまらせようとするかぎり
けしてそこにはとどまらない
手をとり 馳せる
見えない姿
見える意思
ほぐしても ほぐしても
つむぎあうもの


暗い光の
いち ....
筆を取れば
紙は消え
紙を取れば
筆は消える


身体にあいた小さな穴を
言葉は通りすぎてゆく


灯りの消えた店のガラスに
明るい傘がひしめきあい
水た ....
果実のように眠る蛇が
枯れ木の枝に揺れながら
見知らぬ少女に呑まれる夢を見ている


少女は蛇を知っている
眠ったままの蛇の頭を
深く口に含んだとき
無味の毒が舌を ....
棄てられた道のざわめき
野に沈んだ鉄の轍が
震えるたびに運び来るもの
蒼と紫の光が軋み
激しく小さな 
数え切れない夜になり
雲を鳴らす音とともに
草の波をつくりだ ....
あなたのざくろを手にとり
涙が止まらない
いつのまにか降った雨で
道は濡れている
雲は西へ西へ西へと渦まく
夕暮れはもう地のほうから蒼い


鉄塔をまわり終えれば
 ....
咲くものを追い
影は葉のように落ち
描かれた歌を隠した


ふと混じりあい
ふと離れ
振り向き
微笑む日


影は速く
光は遅く
まわりつづける


 ....
水たまりに映るいさかいと雲を
雨がゆっくりとかきまぜる
人は過ぎる
空は過ぎる
水たまりの底のむらさきに
次の空がやってくる


鳴き声のように震える音が
どこから ....
花が居て
狂いたい
と言った
なにもしてやれないので
川にうつる枝のなかに立ち
はらわたの森をひらき
ここにお入り
と 言った


蝶が来て
狂いたい
と言 ....
たもつさんの木立 悟さんおすすめリスト(74)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
日々の花- 木立 悟自由詩303-11-23
ノート(40Y.11・5)- 木立 悟未詩・独白403-11-6
ノート(かたち)- 木立 悟自由詩203-11-6
真昼- 木立 悟自由詩403-11-2
滑車の前で- 木立 悟自由詩603-10-27
十五の春の走者- 木立 悟自由詩603-10-24
ノート(糸水)- 木立 悟自由詩403-10-19
- 木立 悟自由詩403-10-12
ノート(終冬の蛇)- 木立 悟自由詩803-10-12
鉄と緑- 木立 悟自由詩803-10-9
ノート(外へ_ふたりで)- 木立 悟自由詩503-10-9
奏者- 木立 悟自由詩603-10-7
冬と光- 木立 悟自由詩803-10-6
ノート(緑透火)- 木立 悟自由詩1703-10-6

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