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あんたはカスカス
うちはスカスカ
ふたりそろおて、ほな、さいなら
また愛を怠って
また後悔などして
わたしは、いまだ愚かです
思い出の扉は
天瓜粉
慈愛に満ちた、そんな日々
あのひとにあって
あなたにない
わたしは、欲張り
公園でタバコをくゆらせていると
大胆不敵な白いヤツがやってくる
ニャンと甘えた声で
*平成22年3月 詩集「十二色入り」より
街は涙であふれかえり
あんたはもらい泣き
あんたには、あたいの涙、まだもったいない
切れるのではと、怯えるより
切れたら、繕えばいいと
わたしは、そのつもりだ
あなたは、ビードロの中
だから
今でも、そっと息を吹き込むの
今宵は
ちゃんちき、
ちゃんちき、
逢引きするなら
花祭り
逃げるなら
花祭り
タオル地のゾウさんは、ボタンの瞳
故郷のばっちゃんの瞳
とりあえず、ごめんなさい、ありがとう
春の陽気は
あなたのひざの上
ほんのりと
「あなた」
あなたは歩み
わたしに残されたものは
ただの影法師
「ひみつ」
そっと、唱えてみた
遠い昔の
あなたとわたしだけの呪文
「ひとりぼっち」
時が ....
おとなの恋は
ちょっぴりこどもの恋がうらやましい
なんていうのは、ないしょの話
ウチ、ほんまは知ってんねん
アナタを好きなる呪文
でも、まだ、唱えたれへんねん
頼るだけの愛は、脆い
だから
愛をいそがないで
悲しみを食べきれなくて
お腹いっぱいで
ほら、涙がひとすじ
わたしらしいわたしは
ほんとはね
わたしだけが知らなかったの
わたしのあなたは
あなたではないかもしれないけれど、
けれど、いい
夢をみました
そう、夢を
あなたにいえない夢を
教えてあげる、秘密の中の秘密
ほんとは、みんな、ひとりぽっちだって
ほんとは、みんなも、ひとりぽっちだって
いつもより長いキス
一秒でも長いキス
今、ほしい
この場所を見る最後の時がある
あの人を見る最後の時がある
だから、精一杯見ていたい
わたしとの境界線
それを引けないあなたは
自分をプロットできない
あんたとあたいの50センチ
近いか、遠いか、
あたいしだい
あなたを描いたら
一色足りない
足りないの
ひとつの言葉は、百のことを伝え
百の言葉は、ひとつのことも伝えない
そんな わたしの言葉
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