夢と心を
夕空に放ち
林檎を かじる
しゃりっと
音を出す度に
淡くなる空
雲のドミノ
神が倒さない
ミルキーロード
気流が駆け抜ける
鳥のダンスに拍手を送る
夕 ....
うれしい朝だね
ほら、鳥がみんなで飛んでゆく
きっと
空にあいさつをしているんだよ
明るい朝だね
ほら、子供がみんなで遊びにゆく
きっと
思い出をつくりにゆくんだよ
優しい朝だ ....
あの頃、私若かったから
それが恋だと気付かずに
空気ばかりを殴ってた
急に、昔に戻っても
結局あなたを前にまた
空気ばかりを殴るでしょう
「それが恋だ」
と気付く程度に
成 ....
苦い思い出 噛締めて
どうにもならない過去を振り返っても 何も出来やしない
過去なんか振り返らずに 前だけ進めばそれでいい
口では簡単に言えることでも やっぱり振り向く ....
旧校舎の
三階と四階の間の
踊り場の窓から覗く景色は
いつも違う
ことを知ってるのは
私と少女だけ
少女は
私たちと
制服が違う
遠いところから来たから
ただそれだけで
何か ....
母が苦手だった
僕のこと
何でもわかってるように言うから
イライラした
でも
母と大喧嘩した日の夜
ムシャクシャして寝付けなくて
水飲みに降りた時
僕は 見てしまったんだ
....
植物に炭素が良いからと、
畑に、ダイヤモンドをいれても
....
人、人並の生活ができれば
幼い日の貧しさも遠の ....
そうさ僕らは地上のマグロ
動いてないと苦しくて
走っていないと死にそうで
泳いでいないと息すら出来ない
目的地なんて何処でもない ぐるぐる ぐるぐる 巡ってる
....
そういえば
愛していた名前を忘れました
みっともないなぁって
笑ってました
毎日毎日
ターンテーブルに向かって
韻をふむのです
そしたら
右と左が分からなくなりました
....
冬の大雨の日
どこからともなく
ノラ猫は家の庭にやってきた
近所では名の知れた
図々しく生きるヤツらしい
汚いから触るなと
大人は子どもに言い聞かす
力を失いかけながらも
木の ....
黒カラス。
ゴミを漁りて世を乱す。
僕の出すゴミ見向きせず。
嬉しいような。
悲しいような。
階段で。
予想以上に足が出ず。
脛を打ち据え悶絶す。
疲れているなと慰める。
老いた ....
ニキビひとつ
君を想えば
潰れてしまって
君への愛が
膿となって飛び出す
愛愛アイタタタタ
潰れてしまって
君に会えない哀しみが
膿となって飛び出す
哀哀アイタタタタ
....
君が誰も信じられなくなり
泣きそうになったら
僕のところへ
戻っておいで
君が悲しくなり
誰かが
恋しくなったら
僕のところへ
戻っておいで
甘えるところも
寂しがるところ ....
街では
緑と赤がすべてに取り付けられて
大きな箱と声で賑わっている
何もかもが動
聞こえてくるのは
心を後押ししてくれる
楽しい曲
心が奏でられる
街の賛美歌
森では
緑も ....
部屋のキャンドルライトが
グラスをほのかに照らす
あとは二人が一緒にいれば
今夜は言葉はいらない
外の星空の光が
時間をかすかに止める
今は二人が一緒にいれば
今夜は言葉はいらない
....
秋の静けさに
少しいらだつ。
冷たい風に
買った冷たいコーラ。
同化するコーラを見て
少しいらだつ。
落ち着いた秋に
反抗したかった
静かな秋に
半そで半ズボン
まだ夏が染み付 ....
夕日の丘で
お母さんとお父さんと
それからおんなのこがひとり
小さな家で暮らしている
夜はみんな一緒くたに寝転がる
ほんとに小さな家だったから、
(だけど、お菓子の家みたいにかわいらしい) ....
時は人に
偶然から必然を見つけ出し
破壊と建設を繰り返しながら
内容を形式へと変換させ
現実は理想を創り出す
同時にまた
現象と本質を見分けさせ
演繹と帰納を繰り返しながら
具体を ....
水の中に住む人があると聞いた
僕はその川辺に足を運んだ
静かな水を覗き込むと
空を貫く孤独が映った
僕は深く息を吸い込んで
あなたの名前を呼んだ
あなたの名前を叫んだ
声を出さずに叫 ....
唄が唄に なるとき
唄は 海に なって 逆巻く 怒号に なって 優美しい 潮 に なって 在る時は やさしい おじいさんに なって 繰り返す
自分のこころをみつけると
優しい時間が始まるよ。
お茶を飲んですこしゆっくりして
優しいとらんぺっとの歌を唄おう。
五線譜はソコラヘンにあふれているし
と音記号だってあなたを待っているから
....
私の町
海辺の港町
夢うつつに波音で目覚めて
窓を開ければ
かすかな潮の香り
胸いっぱいに深呼吸して
優しい海で満たして
一日が始まる
私の家
高台の一軒家
階段を下りると
....
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