どこにでもありそうな道端に
どこにでもありそうな大きな石が一つ
座っていた

ある人は
何の関心も示さずに通り過ぎていった

ある人は
怒りを感じて棒で叩いた

ある人は
その美 ....
僕は
人よりもできることが すくない


僕は
人よりもあたまの回転が おそい


僕は
人よりも当てはまることが すくない


僕は
人よりも決まったことしか でき ....
今よりも
もっと大きくなりたいと想ったけれど
すぐにはできないから
今からできる
小さいことを見つけようと想う

今はまだ
ぜんぜん小さな自分だから
いきなり大きなことはできない
ま ....
『春にして君を離れ』
http://www.amazon.co.jp/dp/4151300813/gendaishiforu-22/

シェイクスピアのソネットからそのタイトルをとったこの小説は ....
お風呂に浸かって
六十兆の細胞を丹念に洗いつくす
明日消えるものには別れを
新入りの細胞には洗礼を

すべての細胞を磨き終えたら
今日も一日が終わる
さよならした細胞
初 ....
貴方の突きつけた言葉はナイフ

あたしの大事な部分をえぐる

愛でなくても

ただ純粋な遊戯でも

染み出た白い血を舐めて
翼は光に向かって
青空の中を
風に吹かれながらも
ひたすらに
羽ばたき続ける

見下ろすその海は
光を受けた
波と魚の群れが
きらめき瞬いている

翼は光に向かって
どこまでも ....
山の中の湖は
冬の空を見上げていた
晴れた空は気持ちいい

葉の落ちた周囲の桜は
寂しいけれど
光がその分入ってくるので
むしろその方が都合がよい

うんと背伸びをする
湖面が揺れ ....
あの日子宮に辿り着いた時
私は多くの仲間を蹴落として
一人の女を犯した

彼女はとてもきれいな
色をしていたから
私は穢したくて
嫉妬していたのだろう

彼女と一つにな ....
「みそうどん」

大好きなうどんの
脳味噌和え

少し辛みがきいてるけれど

隠し味とでも思いなよ

ちゅるちゅるちゅる
冬場より夏の方がおいしいかもな

ちゅるち ....
いのちの大切さって何だろう
きれいごとでは済まされないこと
野生の獣が弱い生き物を捕らえ
生きる糧とするように
人間だって経済動物と言う名のもとに
生き物のいのちを断っている
(ひとのいの ....
死は、私にとって
小さな頃から身近な存在だ

産まれてから
喘息発作で死にかけて
何度となく入院し(記憶にはない)

幼い頃に
弟や父親の死というものに直面した

看護師の職に就き ....
自らの足で大地に立つ
風の香りは
今ここに自分が存在することを
意識させる

自らの手で大地を{ルビ掬=すく}う
土の匂いは
今ここに自分が生存することを
認識させる

自らの目で ....
寂しくなって
歌う場所がなくても
森が舞台になってくれているよ
そっと行ってごらん

悲しくなって
歌詞が思いつかなくても
鳥が平和の歌をさえずっているよ
そっと聴いてごらん

孤 ....
最後の日、最初の日
間の少しの瞬間に
私は眠る

何にも属さない真空の時間に
私は密かに
眠っている

最後の日
私は何を思ったか
張り詰められた息苦しい
そんな時 ....
彼は
あたしが寝た頃にいつも電話をしてくる
きっと
人が一番寂しくなるような時間に

事故からまだ半年
彼はよく将来のことを話す
そして吐き捨てるように過去を話す
あたしに脅しかけるよ ....
彼は一度もピアノを見たことがない
白いところと黒いところが
どんな風になっているかを
彼は知らない

彼の耳には
白いところと黒いところの
音が聴(み)える

彼の音に ....
今日で一年が終わってしまいます
贅沢できなかった日の方が多いけれど
笑えた日をたくさん思い出しています

今日で一年が終わってしまいます
慎ましく生きた日の方が多いけれど
喜んだ日をたくさ ....
モンシロチョウが飛んできて貴方の心を奪ったの
気が遠くなるような炎天下あの夏の日
貴方の心はよろめいたアタシは思わず叫んでた
行かないで行かないでアタシを残して行かないで

アタシはおもむろ ....
最近どうもこころの具合が悪いので
独協医科大学越谷病院で診てもらったら
末期症状の悪性腫瘍だと診断された
インターン上がりの小生意気なやつから
あなたのこころはあと数日の寿命でしょう
なんて ....
付き合ってたって?

同窓会の席で唐突にきかれた

は? 誰と?
と 聞き返すと

詩の交換してらがったって
話 聞いてきたど と
興味津々の同級生

確かに 詩を見てもらった同 ....
正月を飾ること
それは時を飾ること
できるだけ綺麗に
できるだけ美しく
飾ってあげたい

正月を飾ること
それは時を迎えること
できるだけ広く
できるだけ多く
迎えてあげたい

 ....
みずへらしのお仕事は
毎日毎日水を減らすこと
とにかくいろんなところを回りながら
どんな水も減らしてしまう

あの子が悲しくならないように
涙の粒を吸い取って
ごくりごくりと ....
氷のような風が
朝からずっと吹いている
体を凍らせて
心を縮ませて
地面を向いて歩いている

でも見上げれば

海のような空が
朝からずっと広がっている
体を伸ばして
心を開けて ....
時々自分がどこにいるか
見失うことないかい
きっと誰にだってあるはずさ
一度や二度や
もっと頻繁にある人だって
きっといる

存在を証明するものは
結局何か
彼女のお ....
人は
可能性がある限り
その可能性を信じ
どこまで行けるのか
力尽きるところまで
走り続ける

人は
未来がある限り
その未来を信じ
どこまで望めるのか
見通せるところまで
進 ....
静かな湖面に
あなたとわたし
ふたりきり
いつもは感じ得なかった
あなたの男らしさを
ちょっと見直してみたりして
(フレアミニなら喜んでくれたかな
季節はずれの湖面に
あなたとわたし
 ....
旅をしたい
計画のあるものではなく
行きたいと思った時から
電車に乗っている
どこで降りるのか
わからないけれど
どこか遠くへ行ってみたい

旅をしたい
目的のあるものではなく
感 ....
あたしの体は商品です

なんて
陳腐なことは申しません

シケモクはまずいのです

でも
あの感触は あたしを大人にしてくれるようです


あたしに覆いかぶさる男の人は
いつも ....
時というものは
幸福な思い出を
少しずつ削りながら
現実を幻へと変えてゆく

時というものは
不幸な思い出を
わずかずつ慰めながら
現実を夢へと変えてゆく

時というものは
人と ....
南 翔さんのおすすめリスト(297)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
動かない石- ぽえむ君自由詩14*07-1-4
僕と人- ごまたれ自由詩18*07-1-4
ずっとずっと大きくさせてゆく- ぽえむ君自由詩8*07-1-4
■批評祭参加作品■_Poor_little_Joan!または ...- 佐々宝砂散文(批評 ...10*07-1-4
細胞日記- なかがわ ...自由詩8*07-1-4
SとM- 衿野果歩自由詩307-1-3
翼は光に向かって- ぽえむ君自由詩8*07-1-3
山の中の湖- ぽえむ君自由詩17*07-1-3
子宮の中で- なかがわ ...自由詩12*07-1-3
「みそうどん」/「四角四面」/「厭世観」- なかがわ ...自由詩3*07-1-2
大切なこと- 恋月 ぴ ...自由詩35*07-1-2
生きるために- 渡邊永遠未詩・独白307-1-2
大地の恵み- ぽえむ君自由詩9*07-1-2
君の心の世界の中に- ぽえむ君自由詩12*07-1-1
最後の日、最初の日- なかがわ ...自由詩4*07-1-1
車椅子の彼- ごまたれ自由詩33*07-1-1
彼の音- なかがわ ...自由詩4*06-12-31
一年の終わりに- ぽえむ君自由詩10*06-12-31
モンシロチョウ- P.B.自由詩406-12-31
ご臨終と言うこと- 恋月 ぴ ...自由詩26*06-12-30
みられてた- 砂木自由詩7*06-12-30
正月を飾ること- ぽえむ君自由詩10*06-12-30
みずへらし- なかがわ ...自由詩11*06-12-30
冬の風、そして空- ぽえむ君自由詩7*06-12-29
アリバイ- なかがわ ...自由詩3*06-12-29
羽ばたく日が必ずある- ぽえむ君自由詩9*06-12-28
静かの先まで- 恋月 ぴ ...自由詩31*06-12-28
旅をしたい- ぽえむ君自由詩1006-12-28
あたしの体は- ごまたれ自由詩13*06-12-27
時というものは- ぽえむ君自由詩1206-12-27

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