僕は生きている
その事自体が罪なのか
道造は二十四歳で逝った
中也は三十歳で逝った
祐三も同い歳で逝ってしまったよ
だのに
僕は未だに生きている
罪の上塗り
恥の掻き捨て
僕が愛し損 ....
詩を書くあなたは
言葉に恋をすることは
自由ですが
言葉と交際することは
禁止です

愛していることを
愛していると書いては
いけません

愛している以上に
愛を言葉で綴らなけれ ....
いつもよりも少しだけ
人の話に耳を傾けてみたら
少しだけ
人の温もりを
知るようになりました

いつもよりも少しだけ
花を見つめていたら
少しだけ
永遠というものを
考えるようにな ....
脈を取ると指先に
セミの鳴き声が
伝わってくる
僕らの身体の中にも
駆け抜けていく夏があったのだ
どうかお元気で
手を振り
手を降り返したあなた
あの日に
友だちでいてくれて良かった ....
* 波の花 *

この旅路は来世への道
涙はいらぬ
微笑と
小さな夢と
持ってゆく
私たちは来世では一つの船に乗る
その先に咲く
波の花
消えて


* 夜の波 *

あ ....
おいどの大きな者が
持てはやされた遠い昔の
おんなは血を繋いだ。
夜毎
亭主とまぐわって
子を産み
子を育てた。
おいどの小さな者が
持てはやされる今どきの
おんなは血を乱す。
し ....
ぼくは詩人

その季節にはその季節でしかなく
その人にはその人でしかない

今日もまた

夜の散歩をしていると
秋風に出会いました

その風は
暑くもなく寒くもない
夏でもなく ....
まだしっかり帽子をかぶった黄緑の
君の大切なたからもの
やわらかい手が両方ふくらんで
哀しそうに助けを求める
ひとつも手放したくないんだね

小さなポッケを教えると
手の隙間から零れない ....
秋の空気には
透明な金木犀が棲んでいる


陽射しに晒した腕が
すこし頼りなく感じ始める頃
甘く季節を騙す匂いは
思い出の弱いところを突いて
遠くにいるひとの微笑みだとか
風邪気味の ....
昨日の夜
ちゃんと確認すればよかった
空っぽのランドセル
学校に着いてから
気がついた
空っぽのランドセル

歩いている途中でも
軽いとわかっていたけれど
今日は体育の授業が多いから ....
彼岸の頃になると
その場所は
真赤に燃えるようでありました

急な勾配の細い畦を上れば
今来た道を遠くまで
見渡すことのできる墓所
形を成さない朽ちた石版と
名も読めぬほど苔むした石碑 ....
いつのまにか
ぼくのゲームソフトが無くなっていた
さては弟の仕業だ
だからぼくは
あいつの部屋に入っていった

やはり机の上においてある
弟は今は友だちと外で遊びに行っている
小さい自 ....
コスモス揺らめくかの丘に
 置き去りのままに鐘が鳴る
なにも言わず別れた日さえ風に鳴らされ
君は今は誰かと
 夜に沈むのでしょう
  明日は晴れです
君なしで始めた暮らしが
君な ....
雨で頭も体も重いから

今日は一日眠って過ごそう



ピンクのタオルケットを

頭から全身被ったら

まるでピンク色のさなぎの様

中から見る色もピンク一色



 ....
コンクリートだらけのこの町に
ポエマーがやってくる
その名は
スーパーポエマー

マンションだらけのこの町に
スーパーポエマーがやってくる

聞くところによると
早打ちらしい
キー ....
何もできなかった
昨日の自分が悔しくて
今日も努力はしたけれど
結局は昨日と同じまま

何もできなかった
昨日の自分が悲しくて
今日も必死になったけれど
結局は昨日と変わらない

 ....
流れる秋に
ススキが揺れる
過ぎ去るものは
夕焼けの風
気づけば空に
真っ赤なトンボ
心吸われる
我が想い

染めゆく秋に
紅葉が騒ぐ
置き去るものは
夕焼けの風
気づけば道 ....
?.

あなたを
あなたのすてきなところを

一日
大切にする

あなたを
あなたの汚れたところを

裏返して
日に透かしてみると
おかしな影ができるから
その影に指で ....
あなたは手慰みの指先で
わたしの身体をくるくる回す
言いなりになんかならない
と思ってはみても
あなたにだけは嫌われたくなくて
股関節の痛みをこらえ
アンディオールのポーズを取る
(わた ....
秋の長夜の晩は、
てのひらサイズの文庫を片手に、
白熱電灯の下、鈴虫達の求婚歌をBGMに
一文字一文字刻み込まれた作者の言葉を読み解きませう。

秋の長夜の晩は、
少しばかりの退屈を御供に ....
●「なべ底のカレー焦がしたらばっ金300円!」と貼り紙されて

●あなたは焦がすから、絶対焦がすから、あたためるならチンにしてよね

●チンじゃなくてむしろピッピーと鳴るでしょうゆうべのカレ ....
三ヶ月の月日がたったら
僕を食べておくれ
きっとうまい具合に熟れて
おまえを喜ばすことができるだろう
何だって!食べたくないだって!
嘘を言うのじゃないさ
おまえはいつだって舌なめずりして ....
旅先で母親に背負われた赤子から
青梅を貰ってきた
長く握々されて熱くなった梅なんか
欲しくはなかったけれど
どうしてもやるというので貰ってきた
いらなくなったからじゃない
奴らは一番好 ....
わずか25cmの彼女は
メルフェンだった
愛くるしい顔をした
庭の番人

彼女の周りにはいつも
伸びてくる草や
季節の花々に囲まれ
笑顔を絶やすことはない

時折り
トカゲや大き ....
ことばならなんとでも言える
「よく晴れているから…」
そのことばに
あなたは安心したような気配を残し
携帯電話をそっと切る
(雨降りなのさ、ほんとはね
幸せだったひと時は何も言わずに遠のい ....
秋が訪れれば またひとつ
目じりに刻まれる年輪のようなもの
早いもので開け放した窓の外では
秋の虫たちが鳴き始めている
この様に季節が巡るのであれば
歳を重ねてしまうのも致し方無い事
抗っ ....
夕映えに長く伸びた影の 
手足のしなやかに動くのを 
美しいと見惚れた 

サッカーボールが弾むたびに 
視線が鋭く光るのも 
伸びかけの髪をかきあげて 
おどけて笑う口元も 
 ....
ささやま ひろさんのおすすめリスト(508)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
(百九十九番目の詩)- 恋月 ぴ ...自由詩19*06-9-29
詩を書くあなたは- ぽえむ君自由詩17*06-9-29
いつもよりも少しだけ- ぽえむ君自由詩13*06-9-29
さよなら- たもつ自由詩2906-9-28
Mと私と波の歌三つ- さくらほ自由詩15*06-9-25
おいど- 恋月 ぴ ...自由詩15*06-9-24
ぽえむ君−秋風−- ぽえむ君自由詩11*06-9-22
ドングリ拾い- 佐野権太自由詩28*06-9-22
金木犀- 銀猫自由詩27*06-9-22
空っぽのランドセル- ぽえむ君自由詩9*06-9-22
彼岸花の咲く丘- LEO自由詩18*06-9-22
弟の机- ぽえむ君自由詩4*06-9-21
花咲く丘で- Rin K自由詩22*06-9-21
ピンクのさなぎ- ajisai自由詩9*06-9-20
スーパーポエマー- ぽえむ君自由詩10*06-9-20
明日を生き抜くための魔法- ぽえむ君自由詩10*06-9-20
夕焼けの風- ぽえむ君自由詩8*06-9-19
あなた- 水在らあ ...自由詩76+*06-9-19
ラヴなステーショナリー_その2- 恋月 ぴ ...自由詩21*06-9-18
[_秋の長夜の_]- 渕崎。自由詩206-9-18
朝からゆうべのカレーを食べる時点で私たちは人生の敗残者である- 山田せば ...短歌4*06-9-18
デザート- 未有花自由詩8*06-9-18
青梅の幼子の手にあまりけり- 杉菜 晃未詩・独白13*06-9-18
人形の秋- ぽえむ君自由詩11*06-9-16
ことば- 恋月 ぴ ...自由詩18*06-9-8
こころの力- 恋月 ぴ ...自由詩34*06-9-3
放課後- 落合朱美自由詩2906-9-2

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