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形。
私はこけしに似ている。
木の机に こけしを置くと
転がり落ちそうだ

箱根で君が
「欲しいの?」と問うた
木の 指輪
欲しくないが。

きっと こけしのまま
おばあさんにな ....
おやすみなさいとゆめをみない
おはようとめがさめない
こんにちはとてをふれない
さよならとふりむけない
しらないうちにわたしは
がらがらごえのばばになり
ひとりきりでさくらのしたに
ねむ ....
そのままの静かな脚の間から
見える色は枯葉だった


風と風ではないものの境に
あなたは立っていた


空き地に囲まれた家が
はじめて舞うもののようにふるえてい ....
人はなぜ恋文を書いたか
体内の炎を紙につけて燃やすため
でもあるが案外
紙と鉛筆がそこにあったから

近頃では
恋人たちはテレホンカードを消費する
電話器は二十四時間鳴りっぱなしで
体 ....
かな小父の通夜はにぎわい
三弦と木魚 お宮の龍笛をひきあいに
かな小父の唄と三弦曲かれこれが寄って
大ざら酒瓶もたたかれる とむらいの夜
かな小父がわたしにくれる遺物 掌が
その壺の ....
「ずっと恋人でいましょう」
と言って 結婚をしました
結婚をして15年
ずっと敬語を使っていますね

「待たせました」
「出来ていますか」
が好きです

ついに私達の娘は
ロングス ....
素敵なうた
1、2、3、4、
マンホールから地鳴ればいいのに

工事中のサイン
伊勢丹のてっぺんから果てしなく闇夜
ぼんやりとすりきれた空
咲く花

泣くだけ泣いて水分ゼロで干からび ....
あまりに大きな白い冷蔵庫
あまりに大きな白黒テレビ

届けられた 送り主は分からないけれど 

私たちには こんな冷蔵庫を一杯にするほどもちろん何も無かったし
最近映画館にも出かけていなか ....
五反田へは
品川まわりの方が早いけど
君を思いだすために
久しぶりの家並みを見ながら
今の僕には池上線が
ちょうどいい速度で
君と出かけた日
洗足池で降りだした雨は
五反田で本降りにな ....
透明な波が
どこからかやってきて
ささささあん、ささささあん
とうち寄せてくる

けれど
透明な波はあまりに透明だから
私はいつもそれに気づかない

例えば
静かな朝の食卓
箸を ....
雨を吸った荷を枕に眠り
どこまでも開きつづける羽を夢みる
左側だけが蒼い羽
鍵を持つ手を戸惑わせる羽


いさかいの火に
月は燃え 雲を吐く
ただの黒へ ただの黒へ
鳥は沈 ....
連なった文字の中に
あなたを見た気がした
近くにいる時は
あんなにも近くにいた時には
見えなかったあなたが
見えた気がした

並べられた論理の中で
あなたを解った気がした
吹き込まれ ....
隣りでは君の咳が止まらずに
ウイルスが部屋中に降り積もって
負けじと僕も僕のウイルスを飛ばしながら
お互いのウイルスは僕らと同じように仲良くしてるのかなんて
そんなこと
ど ....
妻と相談して
家にエレベーターを取りつけることにした
けれど、取りつけた後で
この家には二階も地下室も無いことに気が付いた

ボタンを押すと
チーン
と音がして扉が開く
上にまいりませ ....
彼女はレースの手袋をしていた
日傘の陰の中に棲む渦巻のように道に迷い
信号を渡ると必ず赤になるのだった
僕たちは警笛と仲良くなって
赤いビートルのボンネットにひと蹴り入れてからひとごみに消える ....
嫌いな奴にぶつけてやりましょう。 ほんとにあなたに会いたくて
阿佐ヶ谷とアムステルダムが 草続きだったら
走って行きたい と思います

足をとられるのは
たんぽぽのつるではなく
カマキリの白い糸で
血が流れると
あなた ....
咲くものを追い
影は葉のように落ち
描かれた歌を隠した


ふと混じりあい
ふと離れ
振り向き
微笑む日


影は速く
光は遅く
まわりつづける


 ....
深夜、バスに乗る
乗客もまばらな車内
運転席をのぞくと
濃紺の制服を着た父が座っている

昔、一度だけ
大人になったらバスの運転手になりたかった
という話を聞いたことがある
どこかで何 ....
桜の枝を折ったジョージは
一生砂漠の砂を数え続けるという
罰を受けた

ああ、それならいっそのこと死刑にしてください
そう懇願したが

いやいや、罰とはそういうものなのだ
裁判長のこの ....
堂々巡りの話が止まらないのでいっそのこと
回り回って溶けてバターになってやろうかと思ったが
パンのカリカリの表面の上できれいに塗られずに固形のまま
押しつぶされたりするのが嫌だったのでとにかく反 ....
水たまりに映るいさかいと雲を
雨がゆっくりとかきまぜる
人は過ぎる
空は過ぎる
水たまりの底のむらさきに
次の空がやってくる


鳴き声のように震える音が
どこから ....
何処か知らない 浜辺
の砂の上に座りこんで ぼんやり
海を眺めていたようで
すぐそこの岩屋の蔭

から蟹が一匹
ちろっと動いた ように感じて
眼を凝らそうとしている
つもりが逃げ ....
 六畳の部屋には僕がいた
 君がいた
 ソファーもベッドもない部屋に
 僕らは日がな一日そこにいた
 そんな日がよく在った

 雲が空を覆う夜には
 僕は君の瞳に電灯の光を集めて月を ....
追い込まれた時に
真価がわかるなら
真価なぞ判らなくて
良いような気がする

もしもとか
万が一とか
無いほうが良いのに
現実には
何が起こるか
わからない

不幸を望まず
 ....
川の向こう岸にあなたがいて
手のひらにちょうど収まる薄っぺらい石を
丁寧に丁寧に磨いています
わたしは何度も手を振りながら
早くこちらへ投げてよこしてと
大声で叫びます
そのたびあなた ....
ずっとこうしていよう
いれば
いるか

ざぱーん

海に帰った
久しぶり

その言葉をいとも容易に繰り出す
君の派手な脳細胞に拍手

久しぶり

この言葉は
(少なくとも)
僕にはズッシリくるのですよ

またいつ会うやもわからないくせに「また ....
北京秋天
見上げる空はひたすら青い
空港へのびてゆくまっすぐな道
あかしや ぽぷら まつ 三重のトンネル

豊かにひろがる畑
樹木に囲まれた家
点々と
丸くなる地球

ビール 白ワ ....
時間は思い出からなる
思い出は同時に存在するため
(一回限りの、回帰不能な時間)
は存在できない

空間は寂しさである
寂しさは永遠という単位
で読みとられるため
(計測できる単位を持 ....
岡村明子さんの自由詩おすすめリスト(160)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
新しい夢- 山内緋呂 ...自由詩403-10-30
しらないうちに- 竹節一二 ...自由詩603-10-30
ノート(ふるえ)- 木立 悟自由詩703-10-29
恋文考- 狸亭自由詩403-10-29
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告白- 山内緋呂 ...自由詩36*03-10-24
街角- nm6自由詩203-10-22
子/孫/記/憶- バンブー ...自由詩103-10-21
帰る(五月雨降られ)- AB(な ...自由詩1003-10-20
ぷかぷか日和- たもつ自由詩703-10-20
標をすぎて- 木立 悟自由詩403-10-15
無機質の中で- KEIK ...自由詩203-10-14
ウイルスの夜- いとう自由詩16*03-10-14
世界エレベーター- たもつ自由詩3903-10-14
『渦の女』- 川村 透自由詩8*03-10-10
ゆで卵と生卵の見分けかた- 桜 葉一自由詩803-10-8
草続き- 山内緋呂 ...自由詩703-10-7
奏者- 木立 悟自由詩603-10-7
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砂漠- たもつ自由詩603-10-7
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冬と光- 木立 悟自由詩803-10-6
コレスポンダンス- 狸亭自由詩603-10-6
ルーム- マッドビ ...自由詩203-10-6
ろくいち- ねなぎ自由詩203-10-6
- アンテ自由詩7*03-10-5
Depas_20錠- 黒川排除 ...自由詩203-10-4
紙のように軽い君は決して沈まない- 山本リョ ...自由詩203-10-2
北京—東京三時間半- 狸亭自由詩303-10-1
踊る石- まんぼう自由詩303-10-1

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