「冬から春へと変わっていくだろう?陽射しとか」
  わたしはうなずいて、コーヒーをひとくち飲む。
  「ふと思い出すんだ」
  またしても、わたしはうなずく。
  夫はまだ、コーヒーを飲ん ....
鳥は
自由に羽ばたく姿こそ美しい
私如きが
その軽やかな{ルビ踝=くるぶし}に絡みついて
ともに堕ちてはならない
いつか
大きな空になりたい
そんな、さよなら


相反する不確かな ....
   あのころ、私と彼女は高校生だった

   彼女はとてもかわいかった

   ちょっと低めの身長も、いつも笑っているのも、みんなかわいい

   友達が「小学生から成長してないんじゃな ....
「太陽を見たことがない。」
きみはそう言って、
ぼくは太陽の話をした。
きみはそれだけじゃ満足しなくって、
だからぼくは旅をして、
色んな太陽を見て回ってる。 ....
  ひとをすきになって

  「どんな人?」

  と、きかれて

  あれ、これ、と、いくつか知っていることを、客観的に説明した

  ”そういう人がすき?”

  みたいな ....
気が付くと、
また曖昧なものになっていた。
前回はあいまいで、
その前はアイマイだった。
…ような気がする。
これもまた曖昧である。

曖昧なものになった ....
火を付けて、
風で煽って燃えだして、
手に負えなくなりましたか。
静かに見守り心を痛め涙を流しているのですか。


涙で火は消えますか。


ほら。
 ....
恋人じゃない。
そんなのじゃない。
電話が掛かってくれば、
真夜中でも飛び出してゆく。
そんな関係。

友達でもない。
名前も住所も年齢も、
なにも知ら ....
ねえ聞いてる

聞いていない

ねえちゃんと聞きなさいよ

聞かない

彼女は歌唄い
彼だけのために
歌を歌う

彼女は歌う
誰にも聞かせない
美しい声で ....
あやおかしな男とはいるもので
月水金になりゃ
どっかに行っちまう野郎がおりまして

火木、土日は
わたしの寝床で
愛を囁くんですが
他日は何処へか行くんですよ

ある日 ....
   

   【ア段】



愛していると仰るの
買われましたと言い返す
去り行く今夜違う背中
たちんぼの我を見つめよ
泣き言啼き声なんでも出せる
はめられるのかはめ ....
デリートで明日を消しては描き直す
こんなはずじゃないこんなはずじゃない


二度バックスペース押しておとといの馬券を買ったのび太にやける


リターンでちゃんと区切りをつけなくちゃ  ....
「もう無理なんだ・・」 と

電話の向こうですすり泣く男の声を聞きながら
鳩サブレーの袋を破いた。

バターのきゅんと効いたこの銘菓を、私は好きだ。

ぼりぼり。

むしゃむしゃ。
 ....
*‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥¢‥‥‥★‥‥‥‥‥‥★
 全ての光を呑み込み、その美しい味を咀嚼する
*‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥£‥‥‥‥‥‥★‥¢‥★‥
 真っ黒の恍惚、ヴェルヴェットのジャケッ ....
就職支援センター
と云うところに
毎月行っている
無職だからである

就職支援センターは
仕事を紹介してくれる訳ではない
担当の人と
色々お話をして
最後ににこにこと
頑張ってくだ ....
ひとつひとくび人の首。
ふたつふたくび誰の首。
みっつみにくく皆の首。
よっつ四方山首ばかり。




一首吊すに戦争仕掛け。
二首吊すに陰謀仕掛け。
三首 ....
小さく微かな星の灯が
大地を照らすこの夜に
何も語らずその時を
佇むのみでいい

ゆっくり流れる川の音が
足音とともに響いてる
何も考えずその場所を
歩くのみでいい

その時にしか ....
空に挟まった三日月が目覚めて
非常階段でぼくはお腹のあたりを気にしてる
睫毛に乗っかるすばやい冷たい、風速は冬
あいかわらずきみは頭上に世界を背負ってるんだろう
右肩にだけ残る重み
まばたき ....
猟奇殺人は世の常と、
皆がこぞって斬りたがって、
皆殺し。




死体がふたつで腕が三本足五本。
さて死んだのは何人?。

腕には、
それぞれ文字が切り ....
ただ綺麗だった。

純粋に愛してた。

あなたの恋心が

好きだった。
恋しさにとまどう心シクラメン
    うつむく頬にそっと紅さし


今もなおあの日の夢にくちづける
    クリスマスローズ淡き語らい


冬を恋いうす黄に咲くはわが心
    いつ ....
そのころ、と言っても今でもそうなんだけど
僕の遊ぶベースは六本木で
ヒマがあるといつも
終電でやってきて始発で帰る日々を送っていて
仕事の知り合いよりもこの街の知り合いのほうが多いとい ....
スケッチをするのにも飽きてしまって
ずっと前とずっと先のことを見つめてみたんだ
どこから来たのかどこへ行くのか
捕まえたと思ったことばは
僕の手の中ですぐに輝きをなくす

子ども ....
マグマみたいに燃えタギル涙を流すことが出来た
二十歳の頃、何でも誰の前でも迷惑なほどすぐ泣けた。
好きな人はひとりだけだったし、裏切られて
責めることもできた。そしていつでも明るい朝が来た ....
音楽を止めないでくれないか
溢れてくることばをまだしばらく忘れてたいんだ
音楽を止めないでくれないか
静かな場所はあまりにも俺自身だから

言い訳や弁解は好きじゃない
真実はいつでも変化し ....
わたしは一遍の詩
およそ80年かかって朗読される

妻でもなく
母でもなく
女ですらなく

眠って起きて紡がれる一遍の詩

残念です
あなたの耳に届くのは
この美 ....
Men'sブリン
男の中の男たち、が
たどりつく増量の
たっぷり
とろ〜りクリームの

三拍子
とはなんだ
Men'sブリン
君の求める
男の中の男とは

たっぷり と
とろ ....
夜が 森で 雨で 闇で

ボツリ ボツリと 雨が 闇で

明かりが なくて

明かりが なくて

この手も 見えない ほどの 闇で

森の木々は こうして夜を 明かすのだと
 ....
私 帰るから

駐車場で 車に荷物を入れている 夫に
私は 口走っていた

何か言ったか とふり返った時
もう 走りだしていた

このまま 新居になんか行きたくない
結婚なんてしなけ ....
私は今、顔を猿のごとく真っ赤にして酔っ払っているのである。 
なぜ酔っ払っているかって?
それには深い、深い、わけがあるのである。 
女に振られたって?
そんなのは日常茶飯事朝飯前であ ....
九谷夏紀さんのおすすめリスト(86)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
創書日和「炎」___かげろう- 逢坂桜自由詩9*07-2-24
鳥の唄- 佐野権太自由詩17*07-2-23
創書日和「炎」___彼女- 逢坂桜自由詩10*07-2-20
「_きみへの太陽。_」- PULL.自由詩12*07-2-13
主観と客観。あるいは、ひとをすきになる、ということ。- 逢坂桜自由詩6*07-2-10
「_曖昧なわたし。_」- PULL.自由詩8*07-2-9
「_放歌。_」- PULL.自由詩10*07-2-2
「_関係ない関係。_」- PULL.自由詩8*07-2-2
歌う女、聞かない男- なかがわ ...自由詩2*07-1-28
兼業恋人- なかがわ ...自由詩8*07-1-23
かしらもじ- なかがわ ...自由詩5*07-1-21
キーボードにも言いたいことが- 歌乱亭カ ...短歌2*07-1-13
鳩さぶれ。- もも う ...散文(批評 ...44+*07-1-10
カーテン- 六崎杏介自由詩1107-1-10
就職支援センターのこと- 吉田ぐん ...自由詩4306-12-30
「_雁首数え。_」- PULL.自由詩7*06-12-30
すべてが綺麗に動いてる- ぽえむ君自由詩6*06-12-29
三日月- 船田 仰未詩・独白506-12-23
「_名探偵は、きみか?。_」- PULL.短歌6*06-12-23
きら_きら- 愛心携帯写真+ ...606-12-9
花言葉Ⅲ- 石瀬琳々短歌14*06-12-8
silent_moon- いとう自由詩17*06-10-16
アクロス・ザ・ユニバース- 河野宏子自由詩706-10-9
めいげつ- 河野宏子自由詩406-10-6
ドントレットミーダウン- 河野宏子自由詩406-10-4
- 河野宏子自由詩706-9-14
Men'sブリンの哲学- umineko携帯写真+ ...7*06-8-27
黒い森- イグチユ ...自由詩506-8-27
九死に一生いなり寿司- 砂木自由詩11*06-8-27
新連載?はっとりんは今日もゆく〜その一〜- 服部 剛散文(批評 ...12*06-8-27

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