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一。


 この街ではつめたくて、誰もが当然のような顔をして、歩いて、いる。ぼくらは他人のふりをするのが得意だから、みんなすぐに誰かに成り切って、誰にも知られない ....
 窓の外がうるさいのでカーテンを開けると、案の定、犬が降っているのだった。雨粒たちはみな、犬の姿をしていて、降り落ち、地面に当たると、きゃいんきゃいんと啼いて弾け数粒の .... 「もこもこと旅に出るんだ!。」

そんな寝言をきみが言うので、
ぼくはすこしだけ、
もこもこになってみる。
もこもこになったぼくは、
きみの夢に潜り込み、
 ....
プレパラートに乗せられた午後ぼくはきみの眼球に恋をした。






水の変態点は零度と百度では人間は?実験しまショ。



試験管に氷を入れて愛 ....
「太陽を見たことがない。」
きみはそう言って、
ぼくは太陽の話をした。
きみはそれだけじゃ満足しなくって、
だからぼくは旅をして、
色んな太陽を見て回ってる。 ....
気が付くと、
また曖昧なものになっていた。
前回はあいまいで、
その前はアイマイだった。
…ような気がする。
これもまた曖昧である。

曖昧なものになった ....
火を付けて、
風で煽って燃えだして、
手に負えなくなりましたか。
静かに見守り心を痛め涙を流しているのですか。


涙で火は消えますか。


ほら。
 ....
恋人じゃない。
そんなのじゃない。
電話が掛かってくれば、
真夜中でも飛び出してゆく。
そんな関係。

友達でもない。
名前も住所も年齢も、
なにも知ら ....
ひとつひとくび人の首。
ふたつふたくび誰の首。
みっつみにくく皆の首。
よっつ四方山首ばかり。




一首吊すに戦争仕掛け。
二首吊すに陰謀仕掛け。
三首 ....
猟奇殺人は世の常と、
皆がこぞって斬りたがって、
皆殺し。




死体がふたつで腕が三本足五本。
さて死んだのは何人?。

腕には、
それぞれ文字が切り ....
九谷夏紀さんのPULL.さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_ぼくらのつめたい亡命都市。_」- PULL.自由詩8*08-3-22
「_犬雨。_」- PULL.自由詩10*08-3-20
「_ぬくりもこ。_」- PULL.自由詩11*07-3-19
「_実験密室。_」- PULL.短歌4*07-3-14
「_きみへの太陽。_」- PULL.自由詩12*07-2-13
「_曖昧なわたし。_」- PULL.自由詩8*07-2-9
「_放歌。_」- PULL.自由詩10*07-2-2
「_関係ない関係。_」- PULL.自由詩8*07-2-2
「_雁首数え。_」- PULL.自由詩7*06-12-30
「_名探偵は、きみか?。_」- PULL.短歌6*06-12-23

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